【M社】職場前線異常あり②VIP襲来
以前まで有料だったが、初めから有料では、
読み手側の皆さんにサービスが悪いので、
本日11月10日より①から全エッセイを無料公開します。
無料なので、よければ読んでいただけたら有難い。
♥まーくにイイね。法的に問題にならない内容で、
コメントや感想お待ちしています
ここに連載するモノは、時系列がバラバラである事を先に知らせておく。
さて、就職してしばらく経った頃だ。
朝出社すると、ペーペーな新人だった私でも分かるくらい、
社内が慌ただしい。巣を攻撃されたスズメバチの様に、
ドタバタしている。
この原因は、初代社長がやってくる。という事だった。
初めて見る社長。どんなオッサンなのか興味はあった。
しかし、私の個人的な思いとは違い、社内の総務部や上司たちは、
掃除やら整理整頓やら色々指示を出してくる。
そう思うなら、普段からやっておけよ。
とおもいつつ上司の指示に従う、この私も悲しき新人の姿があった。
到着時刻前に上司がお迎えに行く。
そして初代社長がやってきた。
見た目は、狸の置物の様な風貌。
多くの社長は小太りで威厳だけは大統領並みの態度だ。
社員全員に集合のアナウンスが流れる。
仕方なくざわざわ集まる各社員、ベテラン社員は社長の長話しの事を知っているらしく、ダラダラと集まりだした。
初代社長は不機嫌な模様、
社長の右腕?側近の愚痴を語り始めた。
なんと、その側近は1億円以上の不明なお金を無断で私用していたらしい。
1億円を縦に並べると1メートル程の高さになる。
その大金を、勝手に使われたのでは、初代社長も激おこな口調だ。
まーなんだかんだと愚痴をきかされた挙句、最後はエイエイオーを拳を上に挙げて気合を入れる!という訳の分からない儀式が始まった。
上司は社長にアピールすべくココぞとばかりに気合を入れた。
「エイエイオー」とかの世紀末覇者の最後の姿らしく拳を天に向けた。
それに続き、我々も・・・しかしほとんどの社員は拳を上に挙げる事は無かった。
はっきり言ってダサい。
そんなことしても、作業の効率にも繋がらない。
しかし、初代社長はそんな姿をみて満足な微笑みを浮かべていた
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