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2/10(月)〜 オプションから見る市場心理の方向性
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1. EURUSD(ユーロドル)
Spot: 1.0372 (+0.14%)
RR:
1w: -0.3 ( -0.05)
1m: -0.61 (±0)
3m: -0.96 (±0)
6m: -1.25 (±0)
9m: -1.41 (±0)
1y: -1.49 ( -0.05)
分析
全期間マイナス圏 → 引き続き「ユーロ売り・ドル買い」のリスクヘッジが優勢。
1wが -0.3(-0.05)で僅かにマイナス幅拡大、1yも -1.49(-0.05)に → 短期と長期の両端で下落警戒がやや強化。
中期(1~9m)は変動なし → すでに安定してユーロ安バイアスが織り込まれている状態。
トレンド
スポットは小幅上昇だが、RRは下落優勢を示唆 → 目先は戻りがあっても、上値は限定的になりやすい。
トレード戦略
短期: 1wマイナス幅の拡大分を考慮し、戻り売り方針が有力。
長期: -1.49まで拡大 → 継続的にドル高シナリオが有力視される。ロングポジション(ユーロ買い)は慎重に。
2. USDJPY(ドル円)
Spot: 152.17(-0.16%)
RR:
1w: -1.5 ( -0.2)
1m: -1.51 ( -0.06)
3m: -1.49 ( -0.04)
6m: -1.19 ( -0.06)
9m: -0.93 (±0)
1y: -0.75 ( -0.03)
分析
すべてマイナス → 「円高(ドル安)リスクヘッジ」を引き続き重視。
1wが -1.5 ( -0.2) と大きめに拡大 → 短期での急な円買い警戒が増している。
1m,3m,6m,1yもわずかにマイナス幅拡大 → 全期間で円高バイアスが強まる方向。
トレンド
スポットがやや下落(ドル安)中でRRも円高を示唆 → ドル円の下振れリスクが高い。
トレード戦略
短期: さらなる円買い進行を想定し、ドルロングを持つならヘッジ必須。むしろショート狙いも選択肢。
中長期: 全期間マイナス拡大 → 円高方向のリスク管理(プット買いなど)を厚めに。
3. GBPUSD(ポンドドル)
Spot: 1.2447 (+0.52%)
1w: -0.5 ( -0.05)
1m: -0.95 ( -0.1)
3m: -1.25 ( -0.1)
6m: -1.45 (±0)
9m: -1.6 ( -0.05)
1y: -1.7 ( -0.05)
分析
全期間マイナス → 1週間から1年先まで一貫して「ポンド安・ドル高」方向を警戒している。
1wが -0.5(前日比 -0.05) → 短期的にも下落方向の警戒感が強まっている。
スポットは+0.52%で上昇中だが、リスクリバーサルはすべてマイナス → 上値の重さを感じやすい環境。
トレード戦略
短期~長期: すべてマイナス幅 → 戻り売り(ポンド売り)方針が優位。
スポットが一時的に上昇していても、オプション市場は下落ヘッジを優先しているため、その上昇が長続きしにくい可能性を示唆。
4. AUDUSD(オージードル米ドル)
Spot: 0.6279 (+0.22%)
RR:
1w: -0.72 ( -0.15)
1m: -0.75 (±0)
3m: -0.98 (±0)
6m: -1.2 (±0)
9m: -1.3 (±0)
1y: -1.3 (±0)
分析
全期間マイナス → 「豪ドル安・米ドル高」方向を織り込む基調。
1wが -0.72 ( -0.15) → 短期でさらにマイナス幅が拡大し、直近での下落警戒が強化。
中長期は変化なし → 既に一貫してドル買い優勢が前提。
トレンド
スポットは僅かに上昇中も、短期のマイナス拡大 → 戻り売りが入りやすいシナリオが想定される。
トレード戦略
短期: 上昇しても直近で売られやすい兆候が強まっている → ショート狙い(AUD売り)も有効。
中長期: 一貫してマイナス幅大 → ドル高・豪ドル安路線を継続視野。
5. USDCAD(ドルカナダドル)
Spot: 1.4341 ( -0.10%)
RR:
1w: +0.74 ( -0.25)
1m: +1.25 ( -0.05)
3m: +1.28 ( -0.1)
6m: +1.38 (±0)
9m: +1.39 (±0)
1y: +1.4 (±0)
分析
すべてプラス → ドル買い/カナダドル売りのオプション需要が継続。
短期(1w) +0.74 が -0.25ダウン → 直近のドル買い優勢がやや後退。
1m,3mもわずかにプラス幅が縮小 → ただ依然として+1以上を維持しており、ドル買い優勢に変わりはない。
トレンド
スポットは-0.10%と微減しつつも、RRは依然高プラス → 大きめのドル買いバイアスは残るが、短期は一服感が出てきたか。
トレード戦略
短期: プラス幅縮小を踏まえ、やや下押しが入りやすい可能性。
中長期: +1.25~+1.4の大幅プラス → 引き続きドル買いカナダ売りが強めと判断。押し目買いも有効。
6. USDCHF(ドルスイスフラン)
Spot: 0.9072 (+0.21%)
RR:
1w: -0.25 (±0)
1m: -0.4 (±0)
3m: -0.42 (±0)
6m: -0.45 (±0)
9m: -0.46 (±0)
1y: -0.45 (±0)
分析
小幅マイナスで安定 → 「スイスフラン買い(ドル安)」方向のヘッジ需要が若干優位。
変動なし → 前日比で大きな変化要因が無く、同じ構図が継続。
スポットは+0.21%でドル高が進んでいるが、RRは微妙にフラン買い優勢 → 先々のリスクオフ局面にはフランが買われやすい余地あり。
トレンド
スポット上昇 vs. RRマイナス安定 → やや乖離。短期ドル高、長期ではフラン高ヘッジという構図が続くか。
トレード戦略
短期: ドル買いに乗っても、急激な反転には注意 → さほど強いバイアスではないが、フラン買いの余地を頭に入れる。
中期~長期: 値動きが小さい通貨ペアになりやすいが、リスクオフのタイミングでフラン高になるリスクリバーサルを警戒。
7. EURJPY(ユーロ円)
Spot: 157.84 ( -0.01%)
RR:
1w: -1.53 ( -0)
1m: -1.73 (±0)
3m: -1.9 (±0)
6m: -1.9 (±0)
9m: -1.85 (±0)
1y: -1.79 (+0)
分析
全期間マイナスかつ大きめ → 「円高(ユーロ売り)」警戒が引き続き強い。
1wが -1.53で変化なし、他も0または+0 → 目立った変化はないものの、すべて-1.5以上という深いマイナス幅。
スポットほぼ横ばいで、オプション市場では円高リスクをしっかり織り込み。
トレンド
スポットの動きに大きな変化はないが、大幅なマイナスRR=急落リスクがいつでも潜在している状況。
トレード戦略
短期~中期: 安定して円買い優勢 → ユーロロングは常に警戒し、プット買いなどで下押しリスク対策。
大きな材料(金融政策・地政学など)で急落しやすい特性を念頭にトレード。
8. EURGBP(ユーロポンド)
Spot: 0.8333 ( -0.38%)
RR:
1w: +0.39 (+0)
1m: +0.45 (±0)
3m: +0.54 (±0)
6m: +0.58 (±0)
9m: +0.63 (±0)
1y: +0.68 (±0)
分析
全期間プラス → ユーロ買い・ポンド売りのバイアス。
変動なし → 安定してユーロ優位を織り込むが、大きな新材料は見当たらず。
スポットは -0.38%でポンド高寄りに動いているが、RRは引き続きユーロ優位を示す。
トレンド
スポット下落 vs. RRプラス → 短期でポンド優勢でも、中期的には再びユーロ買いに戻る可能性を示唆。
トレード戦略
短期: スポット動きに合わせた売買も、RRはユーロ強気なので深追いは注意。
中期~長期: プラス幅は0.39~0.68 → 大きくはないが、ユーロの下支え要因になる。
9. EURCHF(ユーロフラン)
Spot: 0.9410 (+0.36%)
RR:
1w: -0.5 (±0)
1m: -0.65 (±0)
3m: -0.8 (±0)
6m: -0.9 (±0)
9m: -0.97 ( -0.0)
1y: -1.03 (±0)
分析
全期間マイナス → スイスフラン買い(ユーロ売り)の需要が継続。
9mが -0.97 ( -0.0) → ほぼ変わらず。
スポットは +0.36%でユーロ買いが進むが、リスクリバーサルは将来的なフラン高警戒を継続。
トレンド信頼性
スポット上昇とRRマイナスは乖離 → 短期的なユーロ買いがあっても、再度CHF高に振れやすい構図が継続。
トレード戦略
短期: スポットの上昇に追随するなら早めの利確を心掛け → 深追いはリスク。
中期~長期: -0.8~-1.03のマイナスは大きめ → CHF買い優勢が長期に続く可能性。
10. XAUUSD(ゴールド)
Spot: 2866.26 ( -0.05%)
RR:
1w: +0.71 ( -0.14)
1m: +0.79 ( -0.24)
3m: +1.2 ( -0.14)
6m: +1.49 ( -0.09)
9m: +1.78 ( -0.08)
1y: +1.95 ( -0.16)
分析
すべてプラス → 金上昇ヘッジ需要(コール買い優勢)が継続中。
ただ全期間でマイナス変動 → プラス幅が軒並み縮小している。
スポットはほぼ変わらず → 一服感が漂う中、オプション市場でも「上昇余地に対する熱が少し冷めた」可能性。
トレンド信頼性
依然プラス水準は高めだが、ピークを過ぎつつある印象。
トレード戦略
短期: コール買いの勢いがやや後退 → 上値追いは慎重、押し目買いに切り替える手も。
中長期: +1.49~+1.95と依然強気 → 基本的な上昇バイアスは続くが、ボラ急低下にも注意しつつ運用。