01/22🇳🇿CPI(3ヵ月に1回)
ニュージーランド(NZ)統計局レポート📰
四半期ごとの変化
2024年12月期におけるCPIの0.5%上昇の中で、以下の価格が上昇しました。
国際航空輸送:6.6%上昇(全体の0.5%上昇に対し23.3%の寄与)
中古車:4.7%上昇(全体の0.5%上昇に対し18.6%の寄与)
住宅の実際の賃料:0.8%上昇(全体の0.5%上昇に対し14.8%の寄与)
これらの上昇は、以下の価格の下落によって一部相殺されました。
野菜:11.5%下落(全体の0.5%上昇に対し-33.0%の寄与)
菓子類、ナッツ、スナック:3.7%下落(全体の0.5%上昇に対し-11.6%の寄与)
年間変化
2024年12月期までの12カ月間でCPIが2.2%増加する中で、以下の価格が上昇しました。
住宅の実際の賃料:4.2%上昇(全体の2.2%上昇に対し18.0%の寄与)
地方自治体の税金および支払い:12.2%上昇(全体の2.2%上昇に対し16.1%の寄与)
たばこおよび喫煙用品:7.6%上昇(全体の2.2%上昇に対し11.0%の寄与)
これらの上昇は、以下の価格の下落によって一部相殺されました。
ガソリン:9.2%下落(全体の2.2%上昇に対し-18.6%の寄与)
野菜:14.6%下落(全体の2.2%上昇に対し-9.9%の寄与)
輸入品(貿易財)および国内物価(非貿易財)
2024年12月期までの12カ月間で国内物価(非貿易財)が4.5%増加する中で、以下の価格が上昇しました。
住宅の実際の賃料:4.2%上昇(国内物価の4.5%上昇に対し15.2%の寄与)
地方自治体の税金および支払い:12.2%上昇(国内物価全体の4.5%上昇に対し13.6%の寄与)
これらの上昇は、以下の価格の下落によって一部相殺されました:
幼児教育:22.8%下落(国内物価(非貿易財)全体の4.5%上昇に対し-4.9%の寄与)
国内宿泊施設:9.0%下落(非貿易可能全体の4.5%上昇に対し-2.8%の寄与)
2024年12月期までの12カ月間で輸入品(貿易財)が1.1%減少する中で、以下の価格が下落しました。
ガソリン:9.2%下落(貿易可能全体の1.1%減少に対し88.6%の寄与)
野菜:14.6%下落(貿易可能全体の1.1%減少に対し47.4%の寄与)
これらの下落は、以下の価格の上昇によって一部相殺されました。
ニュージーランド国内で前払いされた海外宿泊施設:9.2%上昇(貿易可能全体の1.1%減少に対し-40.9%の寄与)
ゲーム、玩具、趣味用品:11.0%上昇(貿易可能全体の1.1%減少に対し-18.8%の寄与)
ロイター📰日本語版
NZ第4四半期CPI、前年比+2.2% 2期連続で中銀目標内
[ウェリントン 22日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が22日発表した2024年第4四半期のCPIは前期比0.5%上昇し、市場予想と一致、第3四半期の0.6%上昇から鈍化した。
前年比では2.2%上昇。市場予想は2.1%上昇、NZ準備銀行(中央銀行)の予想も2.1%上昇だった。2四半期連続で中銀の目標レンジである1〜3%の範囲内となり、さらなる利下げの余地を残した。
中銀は非貿易財インフレ率の抑制にも成功しつつあり、第4四半期は前年比4.5%と、前期の4.9%から低下した。
ANZのエコノミストは「中銀は合インフレ率が予想を若干上回ることは歓迎しないだろうが、非貿易財インフレ率がわずかに下振れており、2月の50bpの利下げは依然適切」とみている。
NZドルはCPI発表後ほとんど動きがなく0.563米ドルとなっている。
中銀は昨年8月以降計125bpの利下げを実施。景気を下支えするため、来月も50bpの追加利下げを行うと予想されている。
ウエストパック銀行のシニアエコノミスト、サティシュ・ランチョッド氏は、インフレは今後1年間十分に抑制される見通しだが、不安定な世界情勢とNZドルの下落リスクを考慮するとリスクはすべて下振れするわけではないと指摘。
「インフレ率が持続的に2%近辺に留まるのであれば、今後1年間はこの点を注視する必要がある」と述べた。