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02/05🇳🇿雇用統計(3ヶ月に一回)

ニュージーランド統計局(Stats NZ)レポート📰

2024年12月期の失業率は5.1%に上昇

ニュージーランド統計局(Stats NZ)が本日発表したデータによると、2024年12月期の季節調整済み失業率は5.1%に上昇し、失業者の増加が続いている。

2024年12月期の主な統計指標

  • 失業率:5.1%

  • 雇用率:67.4%

  • 年間賃金インフレ率:3.3%

  • 通常労働時間の平均時給:$42.57

年間ベースで見ると失業者数は33,000人増加し、総失業者数は156,000人に達した。
(データは家計労働力調査(Household Labour Force Survey) に基づく。)

失業率👆️

2024年12月期の労働力未稼働率(Underutilisation Rate)は12.1%に上昇

2024年12月期の労働力未活用率は12.1%となり、2024年9月期の11.6%、2023年12月期の10.7%から上昇した。

労働力未稼働率(Underutilisation Rate)は、労働市場における潜在的な労働供給能力を示す指標であり、失業者(Unemployed)、不完全雇用者(Underemployed)、および潜在的な労働力(Potential Labour Force)を含む。

男性の雇用減少が顕著に

2024年12月期の季節調整済み雇用率は67.4%となり、2023年12月期の69.0%から低下した。

年間ベースでは、雇用者数が32,000人減少。

「これは、2009年12月期以来最大の年間雇用減少となった。」
ニュージーランド統計局(Stats NZ)労働市場担当スポークスパーソン、デブ・ブルニング(Deb Brunning)氏 はこう述べた。

「年間の雇用減少の85%は男性が占めており、技術職・職人(Technicians and Trades Workers)、機械オペレーター・運転手(Machinery Operators and Drivers)など、男性が多い職種での大幅な減少が影響した。」

雇用者数👆️

男性の雇用減少、フルタイムからパートタイムへのシフトが顕著に

男性の季節調整済み雇用が全体的に減少する中で、フルタイムからパートタイムへの移行も見られた。

  • フルタイム雇用の男性は年間で36,000人減少。

  • 一方、パートタイム雇用の男性は9,000人増加。

同期間において、

  • フルタイム雇用の女性は5,000人減少。

  • しかし、女性のパートタイム雇用にはほとんど変化がなかった。

賃金上昇率

  • 2024年12月期までの1年間で、労働コスト指数(LCI)による全給与・賃金(時間外手当を含む)は3.3%上昇。
    (2024年9月期までの年間上昇率は3.8%)

  • 四半期雇用調査(QES)による通常労働時間の平均時給は、2024年12月期までの1年間で4.2%上昇し、$42.57に到達。

  • 年間の賃金上昇率は、2024年9月期の3.9%からわずかに上昇。
    しかし2023年12月期の6.9%からは減速。



ロイター📰日本語版

NZ失業率、第4四半期は4年ぶり高水準 追加利下げ観測高まる

[ウェリントン 5日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が5日発表した2024年第4四半期の失業率は5.1%に上昇し、4年ぶり高水準となった。労働コストの伸びも鈍化した。

これを受けて、RBNZが今月下旬にさらに金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げるとの観測が高まった。

第4四半期の雇用は0.1%減少し、09年以降で最大の落ち込みとなった。

賃金上昇率は変わらずだった。残業代を除いた民間部門の労働コスト指数(LCI)は前四半期比0.6%上昇し、予想通りだった。

雇用データがほぼ予想通りだったため、市場ではさほど材料視されなかった。NZドルは0.5648米ドル近辺で取引されている。

ASBのエコノミストは、労働市場の見通しは軟化しており、金融緩和を前倒しする必要があるとの見方を示した。

中銀は8月以降政策金利を125bp引き下げており、11月にはインフレ圧力の緩和と景気減速を理由に、2月にさらに50bpの利下げを行う可能性があると示唆した。

ウエストパック銀行の上級エコノミスト、マイケル・ゴードン氏は、雇用データの一部は中銀が想定していたよりもやや強かったが、中銀の考えを変える可能性は低いと指摘し、「決定的な証拠がない限り、今月下旬の政策見直しの基本シナリオは50bpの利下げになると中銀は既に表明している」と述べた。


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