最近「会話」に思うこと

普通の会話をしていても、口論や口喧嘩のようになってしまうことがあったら、相手の落ち度を探すよりも自分の考え方やムーブについて反省すべき点がないかどうかを省みるべきだと思っている。

この「省みる」という、言わば「休符」が欠けているのは、せっかちでツメツメの状況にあるわけで、思考的にも行動的にも攻撃的になってしまうのは無理もない。

無理もないとは書いたものの、「休符」を心がけて思考して行動すれば、決して無理なことではないし、何をやるにしても間違いが起きにくい環境を作り出すことができるはずだ。

結局のところ、意固地になってしまうのは、「自分の考えと行動には非の打ち所がない」という根拠なき無駄な自信が、相手や他者の意見の立ち入る隙を無くそうと作用してしまうから。
他人の意見を取り入れるか否かは聞いてからでも間に合う。
聞きたくないから間を開けずに打ち返すんじゃ、そりゃあ会話なんて成立しませんわな。

「聞くのと聴くのは違う」
とよく言うけれど、
「聞くのと聞き入れるのは違う」
もまた真実。

話を聞いたからといって全て承服したなんて相手は思っていないので(仮に相手がそう思っていると思うなら自身こそがそういう思考なので、それは改めた方がよい)、すぐに否定したり反論するなんて馬鹿げたことをしないで、まずはしっかりとキャッチすることが肝要であると常々考えている。
「会話はキャッチしてから投げ返す」がルール。
特に日本語は述語が最後に来る言語なのも忘れちゃならないよね。

相手の話は一旦は素直に最後まで聞くようにしないと、最も重要なエッセンスや有益な情報を聞き逃す(相手が呆れて言わないも含む)ことになる。

こんな基本的なことができていない者があまりにも多すぎるし、なんならボク自身だって100%できているわけじゃない。だからこそ気になるし、分析してみたくなるわけです。

あとは、相手の発言中に、
「自分の発言の際にはこういってやろう」
みたいなことを考えながら人の話をちゃんと聞けるほど人間の脳の出来はよくない。
そんなことも理解しておきたいことのひとつ。

TVで喋りを生業としている人は、その道のプロだ。
台本を書く作家がついている。
そんなことに気づかないでTVやラジオの会話ペースが一般的なんだと思ってしまうのは、いささか愚かが過ぎるのではないだろうか。

意識していなくても、かなり多くの人がTVやラジオのペースややり方の悪影響を受けている。

世代関係なく、そうした人が多いのが目に余るので自戒の意味も込めて書き残しておきたいと思った次第。

偉そうな上にうるさい文章ではあるけれど、誰かのために書いているわけではないので悪しからず。


GIO.

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