クラゲ
文章が好きな人が好きだという極めて短絡的な思考の元、インターネットをだいぶ長いこと彷徨っている。こんな冒頭を書いている時点で既に
ーーだいぶダイブ
なんてしょうもない言葉が頭に浮かんでしまい我ながらアホだなぁと嗤う。さてはて、そんな自分が最近になって思うのは読者の判断に委ねるないしは読者に続きを模索させる文章のなんか増えたなということだ。これにはちょっとばかり辟易している。近頃流行った漫画でも結末は読者それぞれで想像し考えてもらえればいいと思いますと作者がインタビューに答えているのを見た。文章なんてエゴの結晶だと思っている自分にとって結末は作者の責任だ。人に期待をさせてしまった作品には特にその責任が発生するように思う。そこを他人に委ねてしまうなんて作品の放棄でしか無いのだけれど優しさなのか迎合なのか。そんなものが増えた気がする。