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オーディオがわかりづらいところ

月曜から夜ふかしという番組で、「趣味に効率、コスパなどない!」という言い切る街行くヲタクの方がいらっしゃって、「ほほー!」と感心したことがあります。至言ですね。素晴らしい。

音楽も同様でして、趣味のものなので、高ければ高いほど聴き心地が良くなります。お客様で音楽全然詳しくなくて。という方に試聴していただいて「どちらのオーディオセットが高いと思いますか?」とご質問すると、ほぼ間違いなく全員のお客様が高いオーディオセットがわかります。

食べ物の場合、手軽に手に入れられることがことが多く、感覚が言語化されていて、その情報を簡単に共有できる環境がありますが、音の良し悪しについては、なかなか試すことができないので、オーソライズされた情報やマーケティングの量でいい音が決まってしまっている気がします。店頭にたくさん露出していると、情報の重みが変わってくる(マーケティングの手法なので、悪いことではないです)ので、人が感じている感覚を思うように共有できないことが多いと思うのですが、味覚同様、聴覚も体で感じているものなので、いいものは理解できる。ここがオーディオの難しいところです。

ギンザレコードではご購入前にすべてのオーディオを聴いてもらっています。高い買い物ですから、じっくりと聴き比べてもらって、ご納得の上で、お買い上げいただくようにお願いしていますが、お客様の選択の基準は最終的には二つに分かれていきます。見た目、価格は前提条件として、お客様が一番大切にしている価値について、次回はオーディオ選びのコツとしてお話したいと思います。



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