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書式百選⑬セクハラを認めない場合

0 はじめに

 これまで、請求する側・主張する側の書式が中心でした。今回は、このままではいかせない、争っていく、と意思を表明するケースをご紹介いたします。

1 反論文の通知

 これに反論してみます。

浅間かがやきさんが反論をしている文書であることを明示する必要があります。また、浅間かがやきさんの何に対する反論なのかを明示するため『貴殿による令和3年●月●日付ご連絡を拝見し,下記,ご連絡をいたします。』と記載しています。

反論をするには、どの部分に対して、反論をするのか明らかにします。
『貴女と,令和3年●月●日,職務上の面談の機会をもったこと・その後の食事にいったことは認めます。』と述べた後、自分の主張を述べていきます。

『しかし,密室と言える空間であるものではなく,だれでも入室できる空間であったことが正確な状況です。また,その後,うしろから抱きしめるなどの行為はもとより,セクハラ行為と評される行為には及んでおりません。』密室という空間への評価を争い、明確に自分の主張を述べています。また、後ろから抱きしめる行為は明確に否定したうえで、セクハラではないと述べています。下記も同様です。『本件については,貴女は,私に対し330万円の支払いを求めておりますが,私は,これに応じる意向はありません。』

として、明確に金銭の支払い請求を否定します。

最後に、連絡方法については明らかにしておくと、今後どんな手段でアプローチがあるのか明確にでき、予測可能性ができます(これがないと、ずっとおびえることになりかねないのです)。『なお,貴女におかれましては,私への連絡は,下記メールアドレスまでお願いいたします。●●●@●●●.com』は、この観点から記載しています。

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