男塾法律相談100選㉚
熟年離婚
いま何をすべきか
今何をするべきか
まず、お子さん3人の子育てを全うしたことにより、婚姻関係を消滅させることだけでは離婚を正当化することができません。というのは、今まで同居生活を継続し、協力義務を果たしあいながら生活してきた夫婦が、外目にも円満な夫婦でいらっしゃった状態であると、別居の長期化など婚姻関係が破綻したとみなされず、法律上の離婚原因を充足しないことが考えられるからです。これまでもちろん、配偶者のヒステリックな性格に耐えた毎日を過ごしてきて、ひそかに、お子さんらが一人前になたら、一人になって田舎で生活する決めてきて、準備もしてきたのは理解ができるのですが、これだけでは離婚を正当化することができないのです。ここで、正直に離婚協議を切り出すか、離婚が極端であれば、別居から開始するなど、焦る気持ちを抑えなければなりません。
何をするべきでないか
長期化した同居生活を解消する、離婚をすることになるのですから、子どもたちの独立と同時に、退職した際の退職金の分配など、相手へのケアーが必要となります。ここで、感情的になってしまい、離婚以外はない、出ていけ、今まで私は我慢してきたんだなどとふるまってしまうと、円満に離婚をする観点からは遠のき、いつまでも離婚を成立させることができない字遺体に陥ります。退職金と年金暮らしになる以上、これらを適切に分配し、妻に離婚を言い渡すのではなく、協議、双方の建設的な話し合いをするべきではないでしょうか。