銀座の朝は「カフェ・パウリスタ」から始める
紙巻きタバコは身体に合わないのか、ケミカルな臭いが苦手なんです。受動喫煙は全く気にならないんだけど、自分では喫いません。
ところが、どういうきっかけでこうなったのか、30代の半ばあたりからシガー(葉巻)を嗜むようになりまして。
シガーはタバコっていうより、酒に近い感覚なんですね。肺にまで煙を吸い込まない。口の中で転がすようにして、香味を楽しむ。
美味い肉料理を平らげたあとの一服などは、まったくたまりません。
ひとつ困ったことがあって、いわゆるプレミアムシガーは、時間がかかるんですね。いいものだと、1本終わるまで1時間くらいかかる。
そこで、シガレットタイプのショートシガーを試すことになったのですが、プレミアムシガーに比べると味わいがないし、パンチが足りない。というトレードオフ、、、
いろんな銘柄をとっかえひっかえして、ようやくたどりついたのが「コヒーバショート」というやつ。5分もあれば灰になるのに、実になんと申しましょうか、「キック」がある。
これを喫茶店で1本やりながら、朝刊に目を通したり、本を読んだり、1日の組み立てを考えたり。というのが、朝の習慣になってしまっているわけです。一日一善ならぬ一日一本。
なので、銀座生活も朝から開けていて喫煙できる喫茶店探しから始まるわけだ。
中央通り沿いの「カフェ・パウリスタ」。銀座の朝は、ここから始めることに決めました。雰囲気もいいし、しっくりくる感じ。落ち着けます。
鬼の如く黒く恋の如く甘く地獄の如く熱きコーヒー
だそうですよ。すげえな、パウリスタ。明治44年開店って、その頃のギンザはどんな佇まいだったのだろう?
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