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◯円卓ティーブレイク◯第二卓 パーシヴァル in ニューヨーク

円卓ティーブレイクは茶飲み話にほんのちょっぴり円卓の話をしようという試みです。長いとアレなので、1000文字くらいにしてみます。

さて、前回はマジメに書きすぎました。
茶飲み話に胃もたれする話はよろしくないですね。まあ私、戦記という最大胃もたれする激重話を得意としてるんですが、ティーブレイクにはやわらかい話題を。

円卓の騎士パーシヴァル卿のお風呂事情についてお話ししましょう。お風呂ですお風呂♨️リラックスムードでお聴きください……

ところでパーシヴァル卿はご存知でしょうか?

アーサー王の円卓の騎士といえば冒険ですが、そのなかでも最難関チャレンジの聖杯探索を成功させた騎士がパーシヴァルです。
パーシヴァルは神の最高傑作、天使のごとき美形。
幼少期は女王であるお母様が森に隔離して育てたので、超絶世間知らずに育ち、ピュアピュア非常識ボーイに育ちました。
パーシヴァルは見た目が超絶良いです✨✨(大事なことは二回言う)

さて、パーシヴァル卿の入浴シーンは中世ドイツの作『パルチヴァール』に出てきます。

むかしむかし……
とあるお城で、白テンの毛皮の布団にくるまり、素っ裸で寝ていたパーシヴァル。

朝、ごそごそ物音が聞こえて起きます。
すると、薔薇の花が投げ入れられた風呂桶が、用意されています🥀🛁

早速、お風呂に浸かりにゆくパーシヴァル。
と!そこへ輝くように美しく愛らしい侍女たちがしずしずと入ってきます。

そしてパーシヴァルの傷を洗ったり、マッサージしてくれたりして、いっぱいおしゃべりしてくれます。パーシヴァルは黙っています。

侍女たちは真昼のような輝きで美しいのです。
……が、真昼の輝きや侍女の輝く美しさを打ち消すほどに、パーシヴァルのほうが美しいのでした✨✨✨✨✨

そして湯上がりの衣が持ってこられますがパーシヴァル は上がらない……

侍女たちがめっちゃそこに恥ずかしいから!!

侍女たちは退出し、ようやくパーシヴァルはお風呂から上がることができたのでした。

お風呂シーン終了。

さて、このツッコミどころ満載のシーンに対して、作者の詩人はこう書いています。

でも彼女たちは、彼の体の下の部分(※)で何か起こったかどうか見たかったと思う。
(※注釈には「下腹部、股間」とある)

『パルチヴァール』p.87
ヴォルフラム・フォン・エッシェンバハ著 
加倉井粛之・伊東泰治・馬場勝弥・小栗友一訳
郁文堂 

……そりゃあパーシヴァルの下半身見たかったでしょうけども!!
というか「何が起こったか」って何かが起こるようなことしたんですか?!


さて1000文字過ぎましたので、そろそろお開きといたしましょう。

またのお越しを。チャオ!


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吟遊詩人 妙遊
吟遊詩人は皆様の心で成り立っております。今ちょうどお金がない方はスキ🩷を置いてくださるので十分嬉しいです。そしてお金のあるおしのびの円卓の騎士様、通りすがりの王族のお方、ちょっと地上に遊びにきた神々の皆様!気前良くチップをいただければ幸いです!!