Record.156 《 魔神 編12 》●それぞれの道 ●世界線が変わる
● それぞれの道
ナカムーをヒーリングした。
ナカムー、久しぶりに神界が見えたらしい。
実は、宇宙戦争中、神界もボロボロになり、神様達も沢山やられていた。
最後は、エミイ神と一部の神様だけが残っていた感じだったけど、
『神界共に神様全員復活していたよ』と、ナカムーは言った。
良かった。
ヒーリング中、私も神界が見えていた。
この頃から、神界にいるエミイ神の目線によくなっていた。
エミイ神はめちゃくちゃデカイので、そこに小さなナカムーがトコトコやって来て話をするのだ。
エミイ神の後ろに八百万の神様達がぶあー!といるビジョンが、ナカムーと共通していた。
神界の配置や構図も同じで、
不思議だけど、ナカムーと同じビジョンが見えていた。
私はビジョンは見えるが、会話内容はあまりキャッチできない。
ヒーリング中、なぜか私達は泣いていた。
後でナカムーに神様達との会話を聞くと、
エミイ神『久しぶりじゃのう』
不動明王様『痛々しいのう。もう行っていいんだぞ』
エミイ神『すまんのう』
と、言われていたらしい。
私は何だかナカムーがいつか死んでここでこんな風にまた会う日が来るんだろうなあ……と、ふと感じていた。
宇宙戦争や一緒にいた時の懐かしさや労いを感じているのを、
先取りしてしまったような変な感覚がした。
そんで神様達も『よう頑張ったのう』とナカムーを誉めてる画図らがでてきていた。
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私と仲良くなって長くいた人は昔から霊感が強くなる。
元々持っている人も、さらに強くなる。
魂の合意はあると思うけど、私に霊感があまりないから私の傍にいる人はみんなサニワ役をやらされていたんだろうなと(笑)今はよく分かる。
ナカムーも私といるためには『役割』として『サニワ』にならなくてはならなかったのだろう。
その役割をナカムーは全うしていて、神様は『よくやった』と褒めている。
同時にあとはもっと幸せになるために、しっかり現世を生きるために、
『お前はもうここ(神界)に来てはならない』
と言っていた。
実は私達は一度別れたが、古墳解放を越えてからお互い命をかけて越えたから大丈夫かもしれないとヨリを戻していた。
呪術攻撃が激しくなる中で、ナカムーも私も一緒にいられるように努力し続けていた。
でも、やっぱり激しくなる攻撃とナカムーを見ていて、このままではいられないと、ずっと感じていた。
ナカムーが鏡事件を機に、神様達と話した内容を教えてくれた。
本当は、宇宙戦争が終わった時に、ナカムーの大きな役割は終わっていて別れる予定だったらしい。
それぞれの道を、神様達は用意してくれていたらしい。
ナカムーには他にも女性の縁があるし、私も望めばいるらしかった。
私はまだヒーリングしていかないといけないらしい。
ナカムーが足手まといになっていて、私はナカムーがいる事でナカムーを守りながらやらないといけないから集中できてないし負荷がかかるので、思い切りヒーリングできてない……と言われていた。
確かに、私はヒーリングを躊躇している組織や場所がまだあった。
ここを踏み込んだら、ナカムーが危ないな……と。
神様達は、人間の『情』や複雑な『感情』も分かるから私達に対して『仕方がない』と言ってくれてはいる。
離れたら、私達はお互いの関係が無くなると思っているが、
(例えばお互いにまたパートナーができたら2度と会えないみたいなこと)
神様は、こう言っていたらしい。
『お前達の愛はそんなものなのか?お前達の愛はそんなものではないだろう。お前達はすでに深いところで繋がっている。一般的な目線や常識で考えるな。人に理解できるような関係ではないのだ』
神様達は、別れのルートをまだ残してくれていると言っていた。
ナカムーは以前、ヒミコさんにも、
『あなたにこの修羅の道を歩ませる訳にはいきません』
と言われていた。
私は、神様達の言ってる事がよく分かる。
私も本当は別れる方が良いのは、かなり昔から分かっていたが、
情や甘えや弱さ、そして何よりこの世界で唯一無二の私の人生の理解者であり、気兼ねのない存在である人との別れを体験せねばいけない。
大切な存在との別れの切なさを、何度味わえばええんじゃと、自分の人生にほとほと嫌気がさしていた。
でも、ナカムーには呪術の辛さから解放させてあげたい、死なす訳にはいかない。
『好き嫌い』『別れたい別れたくない』で決めれるものではなく、
愛とはなんやと考えたら、私に選択肢はずっとなかった。
ナカムーはまだ若い。
いくらでもこれから新しい人生が歩める。
正直、何年も何年もえげつないくらいの呪術をかけられ続け、宇宙戦争を経験した私達の寿命はハッキリ言って短いだろう。
残りの人生を私と共に呪術を浴びながら、心身ボロボロになりながら一緒にいるナカムーを見るより、
新しいパートナーと呪術のない人生を新たに、健やかに幸せに暮らすナカムーを見る方が、私は気が楽だ。
一度しかない人生。
ナカムーにはまだまだ可能性だらけだ。
もう私と一緒に修羅の道を歩む必要はないのだ。
ナカムーは私と別れても、自分のしてきた体験を受け入れてくれる人はいても理解できる人間には、出逢う事はないだろう。
その孤独を背負ってしまう事もすでに修羅の道だけど、
ナカムーはきっと、次元移行する事になると思うから呪術の感覚を忘れることもきっと可能だ。
とにかく、魂が『幸せ』になるために生きるのだ。
神様は、私達がより『幸せ』になる、輝く道があるのが見えているから歯痒くて仕方がないのだ。
神様の代わりに私がナカムーに色々解説した(笑)
ナカムー『神様が「言いたいこと全部言ってくれた」って言ってるわ………』
離れたら神様が言ってた事が、解る出来事がきっと沢山あるだろう。
お互いの『魂』のために最善の選択をしようと、私達はまた別れる事を決めたのだった。
別れてどうなろうと、私達はもう十分に宝物を持っている。
ただ、金銭的に離れるにはまだ時間がかかるから、
それまでに私がラスボス戦に突入しそう……という( ;∀;)
神様、盤の目が詰んでおります。
ナカムー『今日から師匠って呼ぶわ!』
私『なんでやねん………(ー_ー)なんでそうなる』
ナカムー『俺の霊的な師匠やん。ずっと、前世から。ヒミコさんの時から。だから師匠って呼ぶわ~!』
ナカムー、無邪気な男であった。
●世界線が変わる
再び別れを決めてから、以前別れた時とは違う事が起きた。
ナカムーとの世界線がズレたのだ。
毎日顔を会わせて近くにいても、めちゃくちゃ遠くにいる感覚で認識しずらくなった。
それはナカムーも感じていた。
神様の言っていた、別のルートをお互いに歩き始めたのだろう。
そして、ナカムーが私の世界線から消えた事でナカムーへ攻撃が行かなくなった。
私は、まだまだ来る各国の主要な闇からのヒーリングを始めた。
ヒーリングをしている私を、風呂上がりのナカムーが見てドン引きしながら言った。
『部屋がえらい事になってる!実ちゃんの周りだけ光ってるけど、周りは攻撃がめちゃくちゃえぐい!!光が押していって清浄になっていってるけど……俺、部屋から出とくわ!(ー_ー;)』
と、ヒーリングしてる部屋からスタコラ出て行った。
ヒーリング終わってから、部屋に戻って来たナカムーが言った。
『離れてより客観的になって分かったけど、よう今まで俺死なずに一緒におれたな………。
俺は、ほんまに踏み込んではアカンとこにおったんやな。
しかもナイフ一つで!
魂一個じゃたりへん。
今見てただけで、相当やばいもんを感じるもん。
実ちゃんの使命が強すぎるから一緒におられへんのよく分かるわ。
本当にお互いにとってよくないんやなって思った。
もう呪術の事、話さないで死ぬから。
ほんまにやばい。魂が灰になる。運気も全て消される………』
ナカムーは、私と離れてフラットな状態になったから、自分が尋常じゃない世界にいたことを強く実感していた。
そして、私は世界線が変わってからナカムーに攻撃が行かなくなったのを見て、私は孤独でいなければいけないというのを強く実感した。
誰かを私の世界線に入れては駄目なんだなと。
誰かを好きになったり仲良くなったりして、自分の世界線(人生)に入れてしまうと、巻き込んでしまうから駄目なんだと思った。
人に対して、慈愛を忘れずに無感情でいなくてはいけない。
神様そのものになるぐらいの意気込みでおらんと(笑)
好意も嫌悪も『闇』は嗅ぎ付け利用してくる。
だから、フラットな気持ちでなくてはいけない。
そして私自身は、誰を失おうと、社会的にも精神的にも絶対倒れない自立心を常にキープしていなくてはならない。
全部、本当に向いてなさすぎるけどな!!( TДT)
でもあがいても仕方がないのはもう分かっている。
『変な人生だなあ、だははは』
と、笑う。
笑い飛ばすのは大事。
それだけで魔物は嫌がるからね!
まあでも、元々人付き合いは大の苦手だし、人と仲良くなる事も滅多にないから大丈夫だ(笑)
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