Record.130 《開眼 編 1》◇富士山
◆富士山
最初の宇宙戦争が終わってから、私とナカムーは喧嘩が増えていた。
ナカムーは、闇を見すぎて不安定になっていたし、体のダメージもかなり残っていた。
闇からの攻撃も終わらない。
『いつまで続くん?どうやったら終わるん?』
ナカムーは限界が来ていた。
普通の人がしなくて良い苦労を私といる事でしているのは、間違いない。
これ以上ナカムーに、誰にも理解されないような苦労をさせる事を考えたら、喧嘩になれば最終的には『別れよう』と言う選択肢しか私にはなかった。
半年ほど喧嘩と仲直りと話し合いを繰り返し、別れる事になった。
7月、私達は長い間家庭内別居状態になっていた。
ナカムーをこの呪術の世界から引き離すには、まず私と関わらないのが一番だ。
私と離れている間、ナカムーは攻撃を受けず浄化されていた。
これからまた一人で生きていく準備をしなくてはならない。
新しい仕事を見つけねば………。
だけど、私もヒーリングをしすぎたせいか、社会的な事にはかなり鈍くなっていた。(元々もかなり鈍い)
社会的なストレスを少しでも感じたら即刻あたまはオーバーヒート。
職場で困るのが、社会的な人の説明は全く理解できない脳ミソだということ。
それでよくイライラされる。
それを粘膜で感じるから発狂しそうになり、すぐ辞めた仕事がいくつか(笑)
呪術攻撃のレベルも即死レベルに上がっているけど、私のボディも年齢的な体の変化も重なり、前のように無理が効かなくなっていた。
こんな攻撃受けながら働けるんかいな。
記憶もどんどんなくなるし、前の職場や身近な人の名前もしっかり覚えてられない。
弱ったところに闇側はガンガン攻めてくる。
メンタルは追い詰められていたけど、ヒーリングすれば光は見える。
宇宙戦争の時に、いつも見ていたビジョンがある。
この頃、このビジョンが少し変わっていた。
この光の向こうにじつは山があったのだ。
私はいつの間にか、この光の山の上から世界を見るようになっていた。
ここがどこだが、最初は分からなかったけど、
ある日、この山が富士山だと気付いた。
もしかしたら、富士山にも目があるのかもしれない……。
あれ……そういや前に夢で富士山に目がある夢見たな…。
夢日記を読み返していたら、2018年にこんな夢を見ていた。
↑↑ここで書いた夢にも富士山と目が出てくる。
https://note.com/gintone999/n/nfd931d00de6a
↑↑↑ナカムーの夢にも富士山とヒミコらしきもの
富士山だと確信した。
ある日ナカムーからLINEが来た。
【神のアニマさんによると、お腹の目が7月27日くらいに開くらしいです】
ナカムーはまだ、神のアニマさんやヒミコさんとコンタクトを取っていた。
私はもはや、お腹の目どころじゃねぇ(笑)
ナカムーLINE
【ヒミコさんの言葉です。「彼ら(闇の存在)は、目が開いて世界が変わることを恐れています。目が開くまであと少し。その時まであと少しです。実さん、あなたなら大丈夫です。必ず夜明けはきます」】
ヒミコさんは私に少しヒーリングが必要だと、ヒーリングしてくれたらしい。
私は、イタコのおばちゃんが言っていた"目の言葉"が、よく理解できるようになっていた。
『この目がある苦しみを、誰が分かるというのか』
私【こんなんで、目なんて開くかな】
ナカムー【目は必ず開きます。開くと実ちゃんの前世、今世、来世、苦しみ、悲しみ、痛み、何から何まで浄化されます。
実ちゃんが地球とか、テラノヴァっていうのはそういう意味だろうね。
この地球の闇も光も背負ってる。重荷かもしれんけど、背負う事は誰にも真似できないねん。】
私【私はヒーリングで向こう側の命を沢山奪い、沢山恨まれてる。闇といえど闇なりの幸せを奪った。ずっと恨まれ続けるじゃろう。
私は地球を背負ってるんじゃなく、その役と罪を背負っている。
だから、自分も同じように大事な人達を失っても仕方がない。それでもヒーリングし続ける。これが修羅の道。】
ナカムー【ヒミコさんが『罪じゃありません。そういう役割なのです。あなた一人に背負わせません。私達(八百万の神々)も同じように背負っています』って】
私【分かってます。でも、神様界で背負うのと、この世界で背負っていくのは感覚は違うと思います。大事なものを全て失う覚悟もいる。そうじゃなければ誰でもできる。覚悟がいらない修羅の道はない』
ナカムー【『確かにこの世界で背負うほうがキツイと思います。残酷ですがそういう道なのです』……】
私【残酷ではない……残酷なんかじゃない。この世界にはもっと残酷な事が死ぬほどある】
理解と苛立ちと、虚無と悲しみと、もうよく分からん状態やった。
ナカムーは、道のど真ん中でカラスが死んでいるのを見た。
身代わりか、警告(私と居ると死ぬぞという)か……どちらか分からなかった。
ナカムーは寝る前に金縛りに合い、エミイ神かヒミコさんが富士山の頂上におって、失ろに強烈な後光がピカピカと光っていたビジョンを見たらしい。
私は特に変わりは感じなていなかったが、
夜に部屋にセミが入って来て大騒ぎした。
ナカムー『ヒミコさんが言うにはもうお腹の目は開いているそうです』
私『全く実感はない……前より馬鹿になった気がするだけじゃ…』
私は白痴に悩まされていた。
神のアニマさんも目が開くと意識が飛びやすく、社会の中では生きづらくなるみたいな事を言っていたらしい。
ますます生きづらくなるんか…(T-T)…と、笑うしかなかった。
私は富士山の上にいる。
バカでかいエミイ神。
白い光を放っていて、地球を覆うくらい。
UFOの音が聞こえる。
前と光が違う。
金から白。
光が前より鮮明に見える。
ヒーリングしようと思ったけど何もできない。
ナカムーへのメッセージを受信。
『見る役目は終わった』
ナカムーは別れた後も私と居れるように色々努力をしてくれていたが、この頃から神様達に、
『お前は充分、役目を果たした。もう行きなさい。自由になれ』
と、言われていた。