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探偵ミケネコ最大の危機!アイツはネズミ男!「お前、つけてるだろ?」逃げるミケネコ!逆トムとジェリー!

 こんにちは!ミケネコです!

探偵時代の話です!
特定されないようにフィクションを混ぜてあります。読む方によっては不快な思いをされるかもしれません。ご注意下さい。

調査の依頼はいきなり入る

突然の電話で指定のレストランへ向かうと、中年男が年配の女性と食事をしている。

後輩と2人で調査スタート。

この後輩は先日京都での不倫旅行調査で共に戦った仲間である。

京都不倫旅行での大成功を先日味わい、僕たちは調子にノッていた。

対象達が年配なのを確認すると、もう楽勝気分である。よくない。

男は痩せこけていて、少し前歯が出ている

ゲゲゲの鬼太郎に出てくるネズミ男みたいだ

ネズミ男がレストランを出ると車で移動しマンションへ入っていく。バッチリと撮れてはいるのだが、どう見ても不倫ではなく、母親にしか見えない。

つまらない調査になりそうだ。

ネズミ男が出てくるのを2人で麻雀アプリで対局しながら待つ。



でた。


それだ。

ロンである。

一気通貫、ホンイツ、ドラ1、ハネマンである。

先輩の貫禄を麻雀アプリで見せつける。


ロン牌に遅れて、対象も出てくる。男1人だ。このまま帰宅して終わりだろう。

しかし、男は帰宅して荷物を下ろすとすぐさま車で家を出る。

もしかして

これから不貞行為かもしれない。

面白くなってきた。

隙を見て車にGPSを取り付ける

後輩とはしゃぐ。もう余裕をこいている。

車を停め対象が入っていったのはTSUTAYAであった。

車内の空気がしらける

映画でも借りに来ただけか

つまらない。そう思いながら麻雀で時間を潰し、出てくるのを待つ。


でない。


今度はなかなかあがれずに後輩がツモ和了り。つまらない。

対象もまだ出てこない。

おかしい。少し長すぎないか?

約2時間はたっている

やられたかもしれない

尾行を撒くテクニックの1つだ。

2人で別々の車で待ち合わせをし、つけられていない方の車に乗り換えて追跡を撒く。


あわててTSUTAYAの店内を探す。



だめだ見つからない。


書籍エリア いない


文房具エリア いない


映画エリア いない


対象の姿は確認できない…


残るはアダルトエr… いた 

いたよ。

何してんの、2時間ちかく

ヒヤヒヤさせやがって

腹いせに対象の趣味を調査する


6本選んである。全て混浴温泉シリーズだった。

おそらく僕とこいつは仲良くなれない

会社にその情報を写真と共に伝える

どうやら奥さんにそれも見せるようだ


結局エッチなやつを7本借りて、帰宅して行く

あとは男が帰宅したのを確認して調査は終わりだろう。

男が車を家から離れた駐車場へ停めて歩く。

5分遅らせて、僕も男の自宅へと歩く。

男の自宅はアパートの2階の部屋である

遠目から明かりが付いているのが確認できれば帰宅したと報告して終わらせよう。

そう考えながらアパートに着く


電気が付いていない


おかしい


5分の遅れがあったのに追い越したか?


いや、一本道だったはずだ。


もう5分で寝たのか?電気はつけない習慣なのか?

2階のドアの前まで行って確認しようと、階段の方へ目をむける



血の気が引いた

暗がりの中、男の顔がこちらをハッキリと見ている

男は階段の手すりにもたれ、2階から僕をじっと見下ろしていた。

完全にバレて泳がされたのである。

すぐさま走って後輩の待つ車へと向かう。

ネズミ男が追いかけてくる

逃げるミケネコ

転ぶネズミ

わき目も振らず走り去るミケネコ


危なかった。

後輩の車へ乗り込み車を発進させる

もう調査は不可能である。

このまま帰ろう

そう言いながら思い出す。

GPSを回収しなければ

仕方なくネズミ男の車の方へ向かう。ネズミ男は見当たらない。

家から駐車場が離れているのも幸いした。

あいつがくるのにまだ数分ある

今のうちに後輩に取りに行かせる。

こんな危ないものは後輩の仕事である(ごめんね)

後輩がGPSを取りに行ってる間

ぼんやりと深夜2時の真っ暗な道路を眺めていた。


それは突然だった。

ベタッ!!

車のフロントガラスに男の手が張り付く

アイツだ。

アイツは自転車で後ろから回り込んできていた。

そのままアイツは自転車で正面に回り込み車を動かせないようにした。


まずい


そうだ!


後輩は今日1回も歩いて尾行をしていない。

おそらく後輩の顔はバレていない。


後輩はジムでムキムキに体を鍛えてる。


通りすがりとして話しかけて、紳士的にどかしてもらおう

その後、ほとぼりが冷めたら迎えにくればいい。

これでいこう


その時


ネズミ男の横を素通りして、わざわざ車に乗り込んでくる後輩。

「あれ、なんすかこいつ。車動かせないじゃないすか。」


見りゃわかるだろ。

筋肉バカである

もうどうしようもない

ネズミ男は警察を呼んでいる。

なんか悔しいからこっちも呼んでやる

男が道をふさいでると通報

数分でパトカーが2台到着する。

探偵であることを明かし、状況を説明する。

警察になんとかなだめられて、ネズミ男は自転車で帰っていく。

警察の方々大変ご迷惑おかけしました。

おそらくバレたのはTSUTAYAの時だろうか。やりすぎた。

こんな失敗でも、

今の自分の何かに役にたっていると信じている

ミケネコでした

さようなら




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