探偵ミケネコ 京都不倫旅行編②
京都駅にて人混みの中から無事に対象を発見。
尾行を再開させる、立て直せてよかった。
胸をなで下ろす。前日からの前乗りで一睡もしてなかったが、おかげで完全に目が覚めた。
対象はメモにあるとおりに観光名所を回っていく。未来日記のおかげで尾行しながら僕達も観光を楽しむくらいには余裕がでてきた。
しかし気になることがある。目的の京都についたのに未だに1人である。女との合流はない。
もしや空振りか?心配になってくる。
だが目を離すわけにはいかない。1人で京都を徒歩と電車であちこち散策する対象。
朝から何も食べずに来たからか、調査員達に疲労が伺える。対象が食事するタイミングで僕達も食べよう。そう決めてたがいっこうにその気配がない。
そしてやたら歩く。ホントに。ずっと歩く。食事も朝から取らずに。
尾行する方の気持ちを考えて旅行してほしいものだ。(疲れのせいか本気でそう思っていた笑)
結局食事のないまま対象は1人でホテルへチェックインをしてしまう。
あれ?女は?
空振りか、、
社長に伝えると念の為、明日の帰宅までは尾行してほしいとのことで仕方なく僕達も夕飯を食べ、近くの安いホテルに男3人で泊まり明日に備える。
少し旅行気分で楽しいものである。
おそらく対象は1人旅行、しかも1日尾行して移動手段がほぼ徒歩なのもわかった。こちらは3人で尾行できる。
そして手元には未来日記である。
明日は交代で観光しながら調査できると話し合いながら、ワクワクして眠りについた。
男3人で初めての土地で1泊。
気分は修学旅行である。
今あなたは少し油断しすぎなのではと考えたはずだ。(名推理)
その通りである。完全に油断していた。
次の日流した汗の量は、冷や汗を含め4月にもかかわらずその年1番だったかもしれない。
③へ続く