嗚呼みんなの動物園🐱1日目
こんにちは!ミケネコです!
今回はテレビに出演した時の捜索を
書いていこうと思います
…
あれはまだ僕が猫専門の探偵になってから
2〜3ヶ月ぐらいだったと思う。
テレビ局の方たちが
誰か1人に密着したいとのことで
調査員がみんな会社に集められた。
スタッフの方たちはとても親しみやすい人達で
その日は
調査員皆と楽しくおしゃべりをして
解散となった
その1週間後ぐらいだったかな
社長から連絡があり
スタッフの方たちから
僕で密着をやりたいとの話がきたそうだ
はっきりいって
いつも必死なのに
そこに密着に対応するような余裕は
その時の僕にはないと思った
しかし
会社からやれと言われた以上
これをいい機会だと考えて
全力でやることにした
当日
依頼が入る
会社にポスターを取りに行くと
スタッフの方たちが3名程いたかな
どうやらこのタイミングから
ずーっとカメラを回し続けるそうだ
移動中の車内もカメラがあり
常にピンマイクをつけて音声を拾ってくれる
はじめての経験で
こんな状態で仕事に集中できるのか
不安に思っていた
それも最初だけだった
スタッフの方たちはプロだと感じた
上手いのだ
10分もするとカメラの事は気にならなくなり
スタッフさんたちと気楽におしゃべりしながら
向かっている依頼の事に集中できていた
あえて常にカメラを回し続けている事で
カメラがあることに慣れてもらい
いつもの感じをだしたいとのことだった。
上手いやり方だと思う
カメラマンさんの負担は大きいだろうに
お疲れ様でした。
しばらく車を走らせて
僕達は現場に到着する
捜索するのは茶白の猫ちゃん
「チャコ」ちゃんだ
お話しを伺うと
飼い主さんは野良猫の保護活動をしているそうで
ずっとお外でご飯をあげていたチャコちゃんを
冬になる前にお家に招き入れた
そのお家には先住猫がいる
チャコちゃんも暖かいお家で冬を越す予定だった
しかしチャコちゃんは
1週間後に
飼い主さんが帰宅して玄関を開けたタイミングで
お外に飛び出していった
2メートル程の柵で対策していたにも関わらずだ
ホントに猫ちゃんは油断ならない…
飼い主さんから聞いた話を元に
心配でついてきた社長と相談する
お外で何年も暮らしてて
飼い主さんが玄関開けるタイミングで
見計らって出ている
この子は明確な意志でお外へ出ていった
家の近くにはいないだろう
となると
元の自分のナワバリに帰ったのではないか
自宅からナワバリへは
直線距離で200〜300メートル程
野良猫の行動範囲として納得できる
一応ポスター等を
スーパー等に貼らせてもらいながら
チャコちゃんの元々のナワバリへ向う
ナワバリに近くなってきた頃
先に行っていた社長から
茶白の似た猫がいたとの連絡が来た
もしかしてと思い
その辺りをよく探してみる
…いた
チャコちゃんに見える…
耳カットもしてる
念の為飼い主さんに来てもらう
…チャコちゃんだった
捜索してから1時間程しか経っていなかった。
よかった。
しかし…
飼い主さんの手から
チャコちゃんは逃げてしまう
なんとか
飼い主さんは寒くなる前に保護したい
僕は罠を使うことにした
市販の捕獲器は
チャコちゃんに既に使った事があり
チャコちゃんは覚えている為
その捕獲器ではチャコちゃんは入らない可能性が高い
会社にはそんな時用の
猫ちゃんがご飯を食べたら手動で引っ張る
手作りのオリジナル罠があった
これを僕はさっそく仕掛ける
急遽にも関わらず
幸い飼い主さんの知り合いの方に
お庭を使う許可を頂けたので
夜中の住宅街で張り込みをはじめた
もう時間は夜の11時を回っていたと思う
チャコちゃんの発見場所から50メートル離れた場所で罠を仕掛けて待っていた。
…
…こない
もう疲れもピークにきた頃
夜中の2時になった頃かな
きてくれたのは
猫ちゃんではなく
警察の方たちだった
夜中の住宅街にずっと見たことない車が駐車していて
中には数人の男がいる
怪しいとのことで通報をうけてしまい
警察の方からお話を聞かれる事になる(ご迷惑をおかけしました)
そして今日はもう来ないと判断し
今日は引き上げることにした
最後に付近を捜索すると
チャコちゃんを見つけた
警戒しているので刺激せずに
距離をとって
ご飯だけ食べさせる
チャコちゃんは美味しそうに食べた
ご飯を食べさせれたので
チャコちゃんはよっぽどじゃない限り
ここを離れないだろう
日を改めて捕獲をする事を飼い主さんに伝え
捜索1日目が終わる…
続く