進路がわからない
進路が分からない。
私は今高校二年生でもうすぐ就職するか進学
するかを決めなくてないけない。
小学校の時は卒業したら次は中学校へ進む、
中学校を卒業したら次は高校へ進学する、みたいに
次進む道が絶対分かっていたから特に悩むことも
なく決まられたレールの上をのんびり歩いていた。
でも高校生でこの「次」が分からないなと感じる。
卒業。
世の中が私に言う。
卒業おめでとう。
さあどうぞ、あたたは自由です。
好きに歩いてください。
でもその道達は、
今まで歩いていた遮断物も、きつい登り坂もない滑らかなレールがいきなりに枝分かれして、何十個にもなったような。その奥はトンネルで中が全くみえない道もあるし、
道の最初から深い水溜まりが何個もあるような
「これ明らかに行けないでしょ」
というような道もある。
あれ、この道だったら楽に歩けそう、という
道も見えるけど、途中で深い深い落とし穴が
あるかしれない。
私は卒業後の人生をこんな風に考えていたし
躓いたら立ち直るのは困難だと思っていた。
でも最近その考えが変わりつつある。
小説「野ブタ。をプロデュース」を書いた
白岩玄さんは、作中で主人公にこんなことを
言わせていた。
「障害物があるからって違うコースを
走るのか、そんなもの全部綺麗に
かわしてやればいいんだ」
いつも教室の端で存在を消して、俺は
お前らとは違うとでもいうような態度を
とっている数人のクラスメートにかけた
言葉だ。私はこの一文と出会ってから、
もやもやしていた感情がしゅわしゅわと
溶けてなくなったような気がする。
道で困難に遭遇したら、
友達と協力して乗り越えるとか、
何か道具を使ってもいい。
最初から諦めて違うコースを走るんじゃなくて綺麗にかわしてやる、飛び越えてやるつもりで
進んでいこうと思った。
iPhoneのメモを見返してたら、私が高校3年生のときにかいた文章が見つかりました。
あああこんなこと考えてたんだな、と。
先の見えない自分の進路を道に例えてかいていて、我ながら結構いいのではと思ったり。