自己紹介が運命を左右する世界的メトロポリス東京に上京したばかりのオレが、大学だろうがジムだろうが、行く先々、自己紹介の冒頭で必ず言ってたのが、
こう見えてオレ、バイなんです!
どう見えて、か知らないが。
大学最初のクラス会でも、でっかいガタイでっかい声でいきなりカミングアウトし、経験比率は2対1ですと言ってやったら、ややウケよりの失笑。しかしその直後、好奇心旺盛な女子2人組( 片方が今のミチル )が
彼氏さんの写真とかあるんですか?
と言いながら、近づいて来てくれたから田舎モンのオレでも東京の女の子とすぐ仲良くなれた。バイ得だ。
ウケ狙いとかじゃなく、実際、オレにとって性対象はどっちでも構わない。ソコは大して重要じゃなく、何なら人生2倍お得くらいに思ってるから、何と揶揄されようが平気だ。
そんなことよりバイと自己紹介することで出会いの数がぐんと増えたことが東京初心者のオレにはありがたかった。
特にゲイ兄さんからはよく声をかけてもらった。ジムの更衣室やシャワー室で、1週間に多い時は3人とか。
褒められるのは大体カラダで次が顔。カラダはともかく、顔を褒められたのはびっくりしたし嬉しかったな。