the cabs再結成を期待すべきではない

1.首藤義勝氏のKEYTALK脱退

2024年7月13日、KEYTALKの首藤義勝氏が、同バンドの脱退を発表されました。

詳細な理由については未だ他メンバーとの間に齟齬があるようですが、本人曰く、

・首藤氏が制作する音楽に対する批判
・活動方針の提案の無視

等によるバンド内での孤立を原因とする心身の不調に基づく休養中に、他メンバー三人から、首藤氏とはこれ以上共に活動することはできない旨の申し出をされた、とのことです。

私自身にとっても、KEYTALKは(特に)中学三年から高校一年にかけてよく聴いていたバンドで、首藤氏も思い入れのあるミュージシャンなので、今はただ、一刻も早く体調が回復し、また表舞台で演奏してくれる日を待つばかりです。

ところで、上記の発表を受けて、Twitterにてこんな話題を見つけました。

2.the cabs再結成

⑴基本情報

バンド名:the cabs(ザ キャブス)
活動期間:2006年〜2013年
メンバー:首藤義勝(Ba.&Vo.)、高橋國光(Gt.&Vo.)、中村一太(Dr.)
レーベル:残響レコード
ジャンル:オルタナティヴ・ロック、インディー・ロック、エモ、ポストロック、マスロック、ポスト・ハードコア、ポスト・グランジ

(引用元:Wikipedia)

2013年2月に、ギターの高橋國光氏(現österreich)の失踪により解散。再結成してほしいバンドの話題になるとほぼ必ず名前が上がるくらい、現在でも人気のあるバンド。

⑵代表曲

3.再結成を期待すべきではない

個人的には、以下の理由から再結成は期待するべきではない、と思っています。

⑴理由①引き際が綺麗すぎた

その引き際があまりにも綺麗すぎたと思います。

というのも、

「デビューから一貫した音楽性で」
「メディアに取り上げられすぎるでもないちょうどいい売れ方をして」
「絶妙なタイミングで解散した」

からこそ、いまだに復活を熱望されているのではないかと思うのです。

たしかに、メンバーの失踪という形で突如終わってしまったバンドではあるので、もっとその活躍が見たかった、という気持ちもありますが、

長く活動することあるいは有名になることが、必ずしも良い結果をもたらすとも限らないので、あくまで綺麗なまま記憶に残すにとどめるべきだと思います。

⑵理由②期待通りになるとは限らない

そもそも、再結成したからといって、ファンの期待通りになるとも限りません。

⑴でも少し触れたことですが、長く活動することあるいは有名になることで、初期の音楽性や方針を変更し、結果としていまいちになってしまうということは、バンドにおいてはしばしば見られます。これは、再結成後にも妥当します。

そうなってしまっては、せっかく綺麗な状態で保存されていた記憶も台無しになってしまいますが、それはおそらくファンも望んでいないでしょう。

また、現代ではTikTok等で嫌なバズり方をする可能性も捨てきれないので、やはり復活はしなくていいと思います。

⑶理由③三島想平さんのTwitterより

4.そもそも今そんな話をするべきでもない

冒頭でも言及した通り、KEYTALK解散の原因には、楽曲に対するメンバーからの批判が挙げられています。

にもかかわらず、首藤氏が脱退を発表した直後からthe cabs復活を期待するのは、

「我々が本当に聴きたいのはthe cabsみたいな音楽だ」
「KEYTALKの方のことは忘れて、もう一回the cabsをやってくれ」

と言っているのと同義であり、やっていることは楽曲批判と大差ないでしょう。

少なくとも今は、the cabsの復活を望む気持ちは一度抑えて、ひとまず首藤氏の復活を気長に待つべきだと、私は考えています。

ちなみに、同バンド解散後も、同バンドの影響を受けた(であろう)かっこいいバンドは増えているので、どうしても抑えられないという人は、そちらを聴くと良いかと思います。

5.個人的おすすめバンド・楽曲

⑴hallu/arne

⑵blooming, carbonic acid/瞑想欅

⑶牧師曰く/yeti let you notice

⑷言葉の行方/Cüll

他にもおすすめあったら教えてください。

以上



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