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2024年7月中旬 登別マリンパークニクス

 朝5時に旭川市の自宅を出発。4時間走ってオープン時間の9時過ぎに登別マリンパークニクス到着。

 9時過ぎ。
 前日にネットで入園チケットを買っておいたので、それを見せて手続きしてスムーズに入園。
 ネットでは、売店で使えるクーポン券も付いて金額が割引されている入園チケットが販売されてます。事前にこれを買っておくのが絶対お得です。

 入園すると、広場の真正面に大きなお城があります。登別マリンパークニクスのシンボル、ニクス城。

 このニクス城がほとんどの水族館で言うところの本館で、この中に様々な生物の水槽が展示されています。そしてニクス城の周辺に色んな施設が点在しており、様々な動物がいて、ショーが行われます。

 登別マリンパークニクスは、一日中どこかでショーをやっています。ショーの開始時間は重なっておらず、移動にかかる時間も考慮されて間隔が設定されているので、ひとつのショーを見たら、また次のショー、そしてまた次のショー、と場所を移動しながら順番に見ていけます。
 でも僕は杖で歩いているので、想定されてる移動時間よりも大幅に時間がかかってしまうし、混み合っている中には入っていけない。なので前日のうちに、公式ホームページに掲載されているスケジュールを確認して、自分のなりの予定を立てる。
 動物のショーは一日に複数回やります。例えば、イルカのショーは一日4回、オットセイのショーは一日3回、等々。
 ショーをやっている動物は全部見たいし、ニクス城の中の水槽もじっくり見たいし、ショーに関係なく見たいゆっくり動物もいる。自分の移動時間を考慮して、ショーのどの回をスルーしてどの回で見るか。どういう順番で周れば無理せずに見たいものを全て見れるか。パズルを組み立てるようにあーだこーだと考えて、自分の予定を作りました。

 今迄なら、まず最初はやっぱり登別マリンパークニクスのシンボルであるニクス城に入って水槽を見ながら一周して、それから様々な動物のショーを順番に見ていました。でも今は素早く歩けないので、前日に熟考した結果、最初にニクス城には入らない。
 最初からいきなり横道に入って、ニクス城に向かって右側にあるイルカのプールのほうに向かって歩いて行きます。イルカのショーは10時からなので、まだまだ余裕がある。

 イルカのプールの手前で、ちょっと寄り道。
 ニクス城の右側には、ペンギンのプールがあります。

 ペンギンのパレードには物凄い人数が集まるけど、ここのペンギンのプールには人が全然いない。ここで人が混み合ってたことは、僕は一度もない。穴場のお勧めスポット。
 大きなプールを横から見れるようになっているので、ペンギンが水に跳び込み、泳ぎ周り、陸地へ跳び上がる、そういう様子が全て見れる。ニクス城をバックにして泳ぐペンギンがカッコイイ!

 ペンギンのプールを見ていたらあっという間にあと5分くらいで10時になる。おもむろにイルカのプールに移動。観客席の一番下の段の正面に座る。
 見やすいのは観客席の上のほうで、今はまだ時間の余裕があるので階段を上がって行くこともできるんだけど、前に一番下の段で見て面白かったので、今日もまた一番下の段で見てみる。

 ショーの開始時間の直前になって、ガヤガヤ騒がしい数十人の団体さんが入って来た。話している言葉のイントネーションから察するに、おそらく中国から来た人達だろう。登別マリンパークニクスは外国からの団体のお客さんがものすごく多い。

 10時。
 イルカのショー。前半は、イルカの解説や色んな芸の披露。そして後半は、イルカの大ジャンプの連続。
 登別マリンパークニクスのイルカのプールは高さがあるので、イルカがジャンプする為に凄いスピードで加速していき水上に飛び出していく、その瞬間が見える。その様子をよく見たい、というのが観客席の一番下の段の正面に座った理由のひとつ。

 3頭のイルカが次々に連続でジャンプする。その度に観客席から大歓声が沸き起こる。こういう時には旅行でテンション上がってる団体さんがいてくれると物凄く盛り上がって面白い。

 一頭のイルカが回転しながらジャンプして、そのまま空中でも華麗にギュンギュン回転。そして回転しながら豪快に着水。大きな身体で水面を思いっ切り叩く。水しぶきが弾けて大量の水がプールの外まで溢れ出す。
 トルネードジャンプからのスプラッシュ。

 僕は観客席の一番下の段の正面に座ってるので、水しぶきを全部浴びて全身ずぶ濡れ。これを体験してみたかったのも、観客席の一番下の段の正面に座った理由のひとつ。

 ずぶ濡れになれてものすごく楽しかった。風が吹くと涼しくて気持ちいい。次はニクス城の左側のほうに行く。団体さんもみんな同じように移動していくので。巻き込まれないように距離を取って歩く。
 ニクス城の左側には、アザラシ、オットセイ、イワシ、などの施設があります。

 10時30分。
 スケジュール的に次はオットセイのショーなので、こちら側に歩いて来た人達はみんなオットセイのプールに行く。
 でも僕はオットセイのこの回のショーはスルー。僕の目的は、オットセイではなくアザラシ。

 登別マリンパークニクスのアザラシの施設は「リングプール」という非常に面白い形状なっています。

 水が満たされているリング状の部分がプールの上に飛び出していて、アザラシがリングの中を通ると、アザラシが中に浮いて飛んでいるように見えるのです。この光景が大好き。これを見る為に登別マリンパークニクスに来ていると言っても過言ではないくらい大好き。
 いつでもずっとリング部分を通り続けるわけではないけど、いつか必ず通る。その瞬間を気長に待ちます。

 オットセイのショーが行われていてみんなそっちに行ってるので、アザラシのリングプールは空いていて見やすい。
 僕はリングプールの正面のすぐ近くではなく、反対側のほうに回り込んで見ます。すると、リングプール越しにニクス城が見えます。ニクス城をバックにして飛ぶアザラシがカッコイイ!

 見ていると、遂にアザラシがリングを通った!やったー!
 今年もこの光景を見れた。嬉しい。一度通ると、それから何度か連続して通ってくれます。大好きな光景をたくさん見れて本当に嬉しい。

 しばらく見ていると、急に人がたくさん来て密集し始めた。オットセイのショーが終わって移動してきたのかな。僕のボーナスタイムは終了。

 10時45分。
 アザラシのごはんの時間イベント。
 スタッフさんがアザラシに魚をあげながら解説をしたり、リングプールの中を泳がせたり、アザラシの様々な姿を見せてくれます。

 次はこの後すぐに、ニクス城の前の広場でペンギンのパレードが行われます。出来るだけ急いで移動したけど、杖でゆっくり歩いているのでどうしても遅い。普通にスタスタ歩いている人達には敵わず、パレードのコースに着いた時にはもう人でいっぱいだった。
 ニクス城に向かって見れるポジションの辺りを何度も行ったり来たり歩いて、その中でも比較的見やすい場所を見つけることができました。

 11時。
 ペンギンのパレード。
 ハッキリ言って、登別マリンパークニクスのペンギンのパレードは、他の動物園や水族館で行われているペンギンの散歩に比べると、特に見所はありません。コースも短くてすぐに終わります。
 でも、お城の前をペンギンが歩く、という光景がたまらなく最高に格好良い。この一点のみで見る価値があります。
 あと、僕が個人的に好きなポイントは、名称が「散歩」ではなくて「パレード」なところ。群衆(お客さん)が集まっているニクス城の前を堂々と歩く姿は、まさにパレード。

 ちなみに、登別マリンパークニクスの屋外にある施設、屋外で行われるショーやイベントを見る時は、僕は必ず動物とニクス城の両方が見えるような場所でポジション取りをします。動物のバックにニクス城がある光景が好き。
 屋外で写真や動画を撮る時は、出来るだけニクス城が入るように撮ります。だってそのほうがカッコイイでしょ。

 ペンギンのパレードが終わったけど、今回はちょっと見づらかったので、正直なところ心残りがある。登別マリンパークニクスは頻繁に来れるところではないので、もう一回見ようかな。ペンギンのパレードは1日2回あって14時15分からもやるので、もう一回また見に来よう。

 さて、次の予定までちょっと時間の余裕がある。見ていた場所からお土産ショップが近くてすぐ行けるので、お土産ショップにちょこっと寄ってから、移動。

 またニクス城の左側に行く。今度の目的はイワシ。銀河水槽の施設に行きます。
 見たことない人は「え?イワシ?(笑)」って思うかもしれないけど、イワシが凄いのです。巨大な水槽に約1万匹のイワシがいて、群れで泳ぐ光景は大迫力です。普通に見ていても凄い迫力ですが、ショーの時間が更に凄い。

 11時50分。
 イワシのショー。
 施設内が真っ暗になって、BGMの曲が流れて、水槽がライトアップされる。ライトで照らされたイワシがキラキラ輝いて綺麗。まさに銀河。まさに銀河水槽。
 水槽の中にエサが投入されると、エサを食べようとしてイワシの群れの泳ぎがグワァと大きくうねる。大量の小さなイワシの群れが、一匹の巨大の生物に見える。凄い。BGMに合わせて踊っているようにも見える。
 まぎれもなくこれはイワシのショー。面白かった。

 これで、次々に続けて見ていけるショーのスケジュールは一旦小休止。12時台にやるショーは何もない。公式に言われてはいないけど、午前の部が終了でランチタイム、みたいな感じ。
 なので、僕はこのタイミングでニクス城に行く。

 12時過ぎ。
 階段を登って高いところにある吊り橋を渡ってニクス城に入っていく。これが本当のお城みたいでテンション上がる。

 入るとすぐ正面に高さ8メートルの大水槽「クリスタルタワー」。いきなり見上げる大水槽。

 ここからエレベーターに乗って水面の上を登っていくんだけど、杖で歩いている僕はちょっと危なくて乗れない。僕は安全なエレベーターに乗る。
 ニクス城は少し変わった造りになっていて、最初にまず最上階の4階に登って、そこから下に降りていくのが順路。
 ちなみに、ニクス城に入った最初のフロアは1階じゃなくて2階。

 4階。
 主にタッチプールが並んでいて、子供達がキャーキャー大騒ぎ。

 僕が好きなのは、4階の最後にある金魚万華鏡。小部屋の中にいくつかの金魚の水槽が置かれてライトアップされていて、壁も天井も全て鏡になっているので、まさに万華鏡のように無限に広がっている。不思議な幻想的な空間。

 各階は緩やかなスロープでつながってるので、僕も歩いていけます。

 3階。
 ニクス城に入った時に正面にあったクリスタルタワーを上から見下ろせる。この光景もなかなか素敵。

 様々な生物の水槽が並んでいます。

 2階。
 期間限定のイベントの特別展示場。
 この日は、細長い生物をあつめた「にょろにょろ展」になっていました。

 1階。
 2つの大水槽と水中トンネルがあります。
 寒流水槽の水中トンネル。

 暖流水槽の水中トンネル。

 2本の水中トンネルを通ると、お土産ショップがあります。海底を進んでいくと見つかる海底都市、というイメージでショップ「アトランティス」という名称です。
 2階に上がります。

 2階。
 クラゲの癒しの空間。
 ふわふわ漂うクラゲを見ながら、ちょっとゆっくり休憩。

 そして、最初のクリスタルタワーの正面に戻って来る。これでニクス城を一周。ニクス城を出て、移動。

 14時過ぎ。
 ニクス城の中の滞在時間は約2時間。もうちょっとゆっくりじっくり見たいところもあったけど、でも、まぁ、こんな感じかな。ゆっくり歩いても2時間あればだいたい見れる。

 これから本日2回目のペンギンのパレードを見るつもりだけど、まだちょっと早い。でも、ペンギンのパレードの場所に行く。そしてコースにそってぐるぐる歩きながら下見して、カメラを構えて試しに撮ってみたりもしながら、見るポジションを探す。 コース沿いに人が密集する前に、自分が見たいところに立ってポジションを確保。

 14時15分。
 本日2回目のペンギンのパレード。
 今度は見やすくていい。バッチリ見える。てくてく歩いペンギン可愛い。

 実は、さっきコースの周りを下見した時に、見たいポジションがもう一ヶ所ありました。
 ペンギンが歩いて来て折り返し地点で休憩している間に、僕は出来るだけ急いで場所移動する。ペンギンがコースを帰ってくる時にニクス城の横を通るポイントでまた見る。

 ペンギンのパレードをもう1回見に来て本当に良かった。

 あとはオットセイのショーを見れたら登別マリンパークニクスでやっている動物のショーを全て観覧完了。
 またニクス城の左側に行って、アザラシのリングプールの前を素通りして、オットセイのプールへ。

 14時45分。オットセイのショー。
 アザラシ、オタリア、トド、は北海道内の何ヶ所かの動物園・水族館にいるけど、オットセイがいるのは北海道内では登別マリンパークニクスだけ。 オットセイと言えば、鼻先にボールを乗せて逆立ち。そんなお約束の芸をはじめとして、様々な芸を披露。

 15時。
 オットセイのショーを見終わって、これで今日見たいと思っていたものは全部見れた。満足。
 さて帰ろうか、と思ったのだけど、オットセイのプールのすぐ近くにアザラシのプールがある。やっぱり最後にもうちょっとだけアザラシ見てこうかな。

 プールの陸地に1頭のアザラシが上がっている。見ていると、リングプールのほうにもアザラシが来た。ニクス城の前で寝ているアザラシと、宙に浮いて飛んでいるアザラシ。

 僕は何年も何度も登別マリンパークニクスに来てるけど、陸地とリングプールの両方に同時にアザラシがいる光景は初めて見たと思う。動物園や水族館に頻繁に行っているとたまに出合う奇跡のような瞬間。
 最後の最後に素晴らしい光景を見れた。大満足。いや、大満足を超えて超大満足。

 さて、もう本当に帰ろう。
 隣接してる遊園地のニスクランドを眺めながら、登別マリンパークニクスを出る。
 時間は15時過ぎ。4時間かけて、まだ明るいうちの19時過ぎに旭川市の自宅に到着。


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