2023年4月中旬 ビバアルパカ牧場
退院してほぼ半年経ち、また車の運転が出来るようになりました。
運転できるようになったらまた各地の動物園、水族館、観光牧場、などに行こうと思っていますが、まず一番最初に行く場所は決めていました。
剣淵町のビバアルパカ牧場!
倒れて入院してしまってあの日、ビバアルパカ牧場でアルパカの毛刈りを公開するイベントをやるので見に行く予定だったのです。
倒れてる時も、救急車で運ばれてる時も、「イベントの時間までには治って行けるかなぁ~」なんて楽観的に思ってました。「今日は行けない」と諦めたのは病室に運ばれた時。そしてそれから5ヶ月も入院して、また行けるのは10ヶ月後になるなんて、あの時は思っていませんでした。
念願だったビバアルパカ牧場。
車を運転して剣淵へ向かいながら、興奮して血圧が上がって脳出血が再発したらどうしよう?なんて思ったりもしたのですが、そんなことは全くなく普通でした。しっかり意識して安全運転に気を付けてたせいもあるかも。自分でも意外なくらい冷静でした。国道40号線を真っ直ぐ走っていけばいいだけなので特に危険な場所はないのですが、それでも気を抜いて事故を起こしてまた運転できなくなるのは絶対嫌なので、徹底的に安全運転。
旭川から剣淵町のビバアルパカ牧場へ向かうと、到着する少し手前に道の駅があります。
道北方面と往復する時は、必ずこの道の駅で休憩していました。
今回も道の駅に寄って、トイレに行って、売店コーナーを一通り見て、「変わってないなぁ・・・」なんてしみじみ思って、車の中で若干の休憩してから、あらためてビバアルパカ牧場へ出発。
すると、自分の気持ちが変わったのが明らかに分かる。完全にテンションが上がっていて、顔がニヤニヤしちゃって笑いが止まらない。安全運転する為に冷静に抑えていたのに、ビバアルパカ牧場が近くなってきて抑えられなくなったようだ。
深呼吸して気持ちを落ち着かせて、国道40号線から右に曲がり、少し走って左に曲がる。
小高いところにビバアルパカ牧場のロッジが見えて、その手前の駐車場が見える。
駐車場に車を停めて、受付に向かって歩いていく。登り坂になっていて、杖で歩いている身としては、正直なところ、つらい。でもこれが最後の試練だと自分に言い聞かせて、確実にゆっくり一歩ずつ登る。
坂を上り切ると、受付の窓口が見える。
受付から大きな声が聞こえる。
「こんにちはー!」
聞き馴れた声。見慣れた顔。僕はビバアルパカ牧場に来た。また来れた。帰って来れた。
僕も大きな声で返す。
「こんにちはー!」
あの日に途切れた時間がつながった。
SNSに近況をちょこっと軽く投稿してたので、僕の現在の状況は何となく伝わってるみたい。
「ご心配おかけしました~、お久しぶりです~」
「大変でしたね~」
なんて挨拶をして、年間パスポートを購入。
積もる話もあるのですが、まずは早くアルパカに会いたいので「じゃあまた後で・・・」なんて言って、アルパカの元へ急ぐ。
アルパカは夏の間は広い放牧場にいて、お客さんは基本的にアルパカとは柵ごしでの観察や触れ合いになるのですが、冬になるとアルパカは宿舎の中に入り、お客さんもその宿舎の中に入ってアルパカと触れ合えます。春は雪が溶けて暖かくて動きやすいけどアルパカはまだ宿舎にいてお客さんも宿舎に入って触れ合えます。この時期だけの特別感があって、僕は毎年必ずこの時期に遊びに行っていました。今年も間に合って良かった。
アルパカの宿舎に入ると、最初に出迎えてくれたのはちゃちゃまるくんでした。
でも、10ヶ月ぶりにあったちゃちゃまるくんは物凄く大きくなっていて最初すぐに分からず、「あなた誰?」状態でした。
チョコくんも来て2頭が並びましたが、身体の大きさがほとんど変わらなくて、むしろちゃちゃまるくんのほうが大きく見えるくらいでした。
パルさんは、近づいても全く動じずにムシャムシャと食事。
・・・ところでパルさん、久しぶりに会ったらまたおデコが広くなってないですか?そういうこと言っちゃダメ?
そんなことをスタッフさんと話していたら、きらさんもおデコが広い、なんて話に。
とすると、パルさんときらさんの息子のチョコくも遺伝でおデコがいずれ・・・?
さくらさんときらさんのお姉さんコンビは相変わらずお綺麗でした。
僕のことを覚えてくれているのかな?って思っちゃうくらい目が合うし微笑みかけてくれてる気さえするんだけど、まさかねぇ?
さくらさんときらさんが人間だったら、一緒にお酒を飲みに行ってみたいですね。もちろん僕のおごりです。
チョッパーさんは僕が滞在していた1時間くらいの間、ずっと小石をガシガシと齧ったり舐めたりしていました。
近づいて真横に立っても真正面に立っても頭を撫でても完全無視。
僕よりも小石のほうが好きみたい。
ここまでくるとアッパレです。
さすがチョッパーさん。いつでも笑わせてくれるみんなの兄貴です。
ちなみに、僕は杖を持っているので、武器を持っているとアルパカに思われて怖がらせてしまったり逃げられてしまったらどうしよう?と心配していましたが、それは杞憂でした。
杖を持っていてもみんな何事もなく近寄ってきてくれたし、「それ何?新しい玩具?」みたいな感じで興味津々でスリスリしてくるアルパカもいました。
アルパカとの触れ合いを充分に楽しんで満足して、ロッジに入って久々にお会いできたスタッフさんとお話しして休憩してから、帰宅しました。
杖を使って歩いているので動きづらいこともあるのですが、スタッフさんが色々と気を使ってくれて、全く問題なく心から楽しめました。
ビバアルパカ牧場ありがとう!
これからもヨロシク。
また行きます。すぐに。