3Dプリンターでプラモ(ガンプラ)を作る編[自己紹介+ツールを揃える]ガンダム編
こんにちは
今回の記事は、現在私が作成している3D CADとプリンターを使用したプラモデル作成に必要なツールやテクニックを紹介していきたいと思います。
私は趣味で3DCADと3Dプリンターを使って、プラモデルのパーツを作成しています。主にガンプラ関連のパーツや未キット化のMSをモデリングしています。基本的にはツイッターで進捗を報告していますが、まとめ記事やモデルの詳細な解説などはnoteに投稿しています。
ツイッターでは最新のモデリングの進捗を都度UPしていますので、ぜひ覗いてみてください。
2022年時点では、換装用リハイゼの製作を行っています。
Youtubeでは、モデリングの過程などを紹介していますので、よかったら立ち寄ってみてください!
また、自作のコンポーネント(※3Dデータ)をBOOTHにて販売していますので、ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。
では、早速本題に入っていきましょう。
【この記事の見どころ】
❶紹介するツール: 私が現在使用している機器などの紹介を、実績などを含めてお話します。(おすすめのモデリングソフトや3Dプリンター)
❷格安3Dプリンターの価格競争の激化
❸3Dプリントした出力品の後処理に必要なもの:3Dプリンティングした出力品の精度やサポート材除去の効率的に行うためのツールを紹介
尚、この記事では3D CADを使ったモデリングの工程の紹介は省かせていただきます。理由としては、使用しているソフトがsolidworksであり、趣味で使用いている人が少ないからです。どちらかというと、価格がリーズナブルなFusion360を使っている人が多いと思います。
1.作成するモデルの題材を探す
この記事で紹介しています。
この工程では、自分が作りたいモデルの題材を探すことです。対象となるモデルの全身、前後がわかるようにイラストや実物を収集する必要があります。イラストを探すうえで大変なのでが、正面や真横からみた絵が少ないとということですね。基本的にデザイナーさんが描くイラストは、斜め視点が多いからです。詳しくは下記の記事を参照ください。
2. 3Dモデルからプラモデルを作る前に準備するもの
下記の準備が必要になります。尚、モデリングソフトはCADに限る必要は無く、3DCGソフトでも "STLファイル" 出力が可能であれば問題ないです。(STLファイルで出力する理由は記事の後半で解説します)
①3D CAD or CGソフト (上記でも言ったようにSTLファイル出力できるもの)
②CADもしくはCGソフトに対応したスペックを持つコンピュータ
③3D プリンター
では、順を追って説明していきます。
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① 3Dモデリングソフトウェア
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先ず、3Dモデリングするためのソフトウェアになりますが、個人的にはCADソフトをお勧めします。理由としては、プラモデルをモデル内で組み立てる機能が充実しているため、出力前にモデルの検討を十分に行えるためです。モデルの組立誤差や、はめ合い、モデル同士の干渉などを十分に確認することができます。特に、プラモデルの内部のディテールを細かくデザインしたい人にはCADがお勧めです。
因みに私が使っているソフトは"Solidwroks"になります。日本に限らず、世界中の職場や大学などの教育機関で使用されている定番のソフトです。趣味のモデリングが、職場のスキルアップにつながると思います。初めて使う人も、下記の演習本を活用すれば、基本的な操作は習得できます。
しかし、solidworksのデメリットは価格の高さにあります。そこで、お手頃価格で、趣味に最適なCADソフトがあります。それが Autodesk社の提供している "Fusion360" です。さらに、非商業向けの使用であれば無料で使用できるそうです。ただし、オンラインプラットフォームを使用したソフトウェアの提供であるため、基本的にデータはオンラインサーバーへの保存になるようです。無料で体験したい場合は下記の記事を参考にしてみてください。
これからはじめてCADを触る人にはおすすめです。 演習本も複数出ており、技術の習得には困らないと思います。
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②CADもしくはCGソフトに対応したスペックを持つコンピュータ
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ソフトウェアを買ったからすぐにモデリングが開始できるというと、実はそうではありません。お持ちのコンピュータのスペックが重要になってきます。各ソフトウェアのウェブサイトでは、具体的な推奨スペックを公開しています。一度購入前にご確認することをおすすめします。
参考までに私が使用しているコンピュータのスペックを紹介します。
・OS: Windows 10
・プロセッサー: 6コア Intel Core i7
・グラフィックス: GeForce RTX 2060 (NVIDIA Quadroのほうがいいが高額)
・メモリ: 16GB
はい、ゲーミングPCを使っています。
特に重要になってくるのはメモリとグラフィックスです。メモリは最低でも8GBを要求されますし、グラフィックスが低いとモデルをスムーズに動かすことができません。なので、私はノートPCタイプであればThinkpadのワークステーションか、ゲーミングPCをおすすめしています。私の周りでも、CGを扱っている人でゲーミングPCを使っている人がいます。 おすすめは下記のPCです。(ちなみに私のPCのグラフィックスカードもゲーム向けのものですが、問題なく動作しています。おすすめのグラフィックスカードは、NVIDIA Quadroです。)
Thinkpad は皆さんご存じのLenovoの製品です。とても丈夫なので, ゲーミングPCより長く使えると思います. Solidworksでは推奨PCとして上記のPCを紹介しています。企業のCAD用PCとしてもLenovoのThinkpadは人気ですよね。
ここから下のPCはゲーミングPCと呼ばれるものです。基本的に高スペックなPCとなっているため、問題なくソフトを使用することができます。ただし、ゲーミングPCは製作会社によって癖があるため、使用者の好き嫌いが分かれるかもしれません。なので無難な選択としては、上記のLenovoのThinkPadであると私は思います。ちなみに私は下記のRazerというゲーミングPCを使用しています。実績としてはCAD(Fusion360, Solidworks), CG(3dsMax)は問題なく動作します。
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③3D プリンター
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モデリングしたデータを出力するために必要なのが3Dプリンターになります。一般家庭用に販売されているのは主に、光造形方式と積層方式(FDM)にがあります。結論から言うと、細かなディテールを出力したい場合は、前者の光造形式をおすすめします。理由としては、単純に層の細かさの精度が高いためです。そのため、値段も高くなります。しかし、近年では10万円を切るモデルも発売されています。私が愛用しているのは次のメーカーのプリンターです。
【Anycubic Photon 3D 光造形】
Anycubic社のPhoton 3Dプリンターですね。なにより価格が安い。初めてのユーザーにはおすすめですね。クオリティも価格と釣り合っており、文句なしですね。格安光造形3Dプリンターといったら、まずこのメーカーのこの機種の名前が挙がると思います。それぐらい、3Dプリンター界隈では有名です。操作もものすごくシンプルなため簡単に扱えます。YouTubeなどとかで沢山の操作に関する動画が上がっているため、それらを参考にすれば問題無しです。
レジンはAnycubicが提供している純正品を使っています。
またPhoton Zeroという小型も登場しました。(97x54x150mm)
因みに、3Dプリンティングに要する時間は、出力品の高さに依存しますが、約1時間~6時間です。(ものや照射時間設定によっては10時間以上)
低価格のプリンターを複数買って生産性を上げるか、高価な一台を買って品質を上げるかの選択ができます。レジンで型を作って量産するなら高価な一台を買ってもいいかもしれませんね。製造会社のアフターサービスもしっかりしています。
【ELEGOO Mars Pro 光造形】(2021-2-14 追記)
Mars Proは基本的には上記のPhotonと同等のスペックですが、稼働中の音が小さいなどの違いがあります。最近では私はMars Proを愛用している感じです。値段も安く、且つ同梱されている道具が豊富でした。詳しいレビューは別の記事に記載していますので、ぜひ参照してみてください。
【その他光造形】
人気があるElego marsの3Dプリンターは下記の通りです!
115x65x150mm
120x68x155mm
【積層型】
積層型は、光造形のようにレジン液を使わないためお手入れが比較的楽だという印象があります。ただし、精度が少なからず劣るという特徴があります。
3. 3Dプリントした出力品の後処理に必要なもの
上記のツイッターは実際に私のツイートから引用したものですが、出力品写真についているサポート材を処理する必要があります。サポート材は出力品の形状に応じて設置する必要があります。サポート材が無いと、支えられず造形途中に落ちてしまう可能性があるためです。
因みにサポート材の設置は、3Dプリンターに付属している専用のソフトウェアで設置できます。その際に、モデルのデータファイルをSTLファイル形式で読み込みます。そのため、CAD及びCGソフトを選ぶ際は、STLファイル出力に対応しているか確認する必要があります。
私が使っているサポート除去ツールは下記のものです。
ニッパーやピンセットなど一通りの器具があったほうがいいと思います。私の場合は器具にレンジ液がついて汚れてもいいように、3Dプリンター出力品用に準備して、普段プラモデルに使っているツールと分けています。
紙やすりは500番から1500番で、サポート材除去後の表面をきれいに仕上げています。このサポート材の除去後の表面処理に時間がかかります。なので効率よく作業するために、様々なタイプのヤスリを準備し、パーツの箇所に応じて使い分けています。仕上がりの状態は下記のサーフェイサーでチェックしています。
サポート材の除去の効率化は最大の課題となっています。
次回は、そんなサポート材の除去を効率的に実施するためのテクニックや、仕上げのクオリティを上げる方法を紹介していきます。
また、光造形レジンは出力品の周りにレジン液が付着しているためそれを除去する必要があります。多くのモデラーさんたちが使用しているのはIPAというアルコールです。アルコールの臭いがきついので使用する際はマスクの着用をお忘れなく! 使用し始めると消費の量が激しいので、多めの量の缶をご購入いただくことをお勧めします。
4.さいごに
上記でも述べましたように、サポート材の除去の効率化は最大の課題となっています。次回は、そんなサポート材の除去を効率的に実施するためのテクニックや、仕上げのクオリティを上げる方法を紹介していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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又、ツイッターでは最新のモデリングの進捗をUPしていますので、よかったフォローをよろしくお願いいたします。
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