iPhone(+Mac)で Apple Music と CD のデータを共存させる方法
iPhone を持っている人で Apple Music を使っている人は多いんじゃないでしょうか。
音楽が定額制で聴けて、新譜もすぐに手に入る。
便利ですよね。
一方で、なんだかよくわからないけど、CD のデータと Apple Music を共存させようとすると、まず CD のデータを同期してくれない(ように見える)ので、以前からお持ちの CD の曲を聴けなくて、特にそれが絶版で配信にもラインナップされていなかったりすると、それはそれはもう不便に感じるんじゃないでしょうか。
私もそう思っていましたが、ちゃんと手順を踏めばできるのです。
Apple の説明がなんだかとても分かりづらいし、「解説してやるぜ!」とばかりに上がっているブログ記事も回りくどくて余計混乱する。勘弁してくれ。
私が苦労した経験を元に、Apple Music と CD のデータを共存させる方法についてできる限りわかりやすく解説しようと思います。
iCloud 経由で同期します
iPhone を買って Apple ID を取得すると付いてくる、iCloud の無料ディスク容量 5GB。
こいつを使って CD のデータを同期します。
ですので、iCloud にバックアップを上げていたりする人は、要らないデータをごそっと削除してディスクの容量を空けてください。
有料契約をしている人は、別に削除しなくてもいいです。
iCloud のデータを削除する方法
「設定」アプリを開き、一番上の方に表示されている Apple ID をタップします。
そのまま真ん中あたりにある iCloud をタップし、「アカウントのストレージを管理」をタップします。
アプリのアイコンをタップすると不要なバックアップなどを削除できますので、がんがん空けていきましょう。
なお、データの削除に際しては、本当に必要なデータを消してしまったりしないように、注意を払ってください(自己責任でお願いします)。
とは言え、Mac がある環境で iPhone を同期させていれば、バックアップはほとんど必要ないかと思われますので、ある程度は安心かと。
データを同期する理屈
Mac に置いてある MP3 などの音楽データを、いったん iCloud にアップロードしてしまい、それを iPhone に自動ダウンロードしてインターネット経由で同期します。
同期したデータはプレイリストに登録しますが、プレイリストには Apple Music もネットにアップロードしたデータも共存することができます。
この共存できる理由が、「どちらもクラウドに上がっているデータだから」ということのようです。
なんやそら。
意味がわからん。
わかりませんが、とにかくデータを iCloud にアップロードしてしまえば共存できます。とりあえず「そうすればできる」は正義です。疑問はいったん捨てましょう。
iPhone 側の設定
音楽データを iCloud と同期させるためには、iPhone 側ではこのような設定が必要です。
(なお、一昔前のように、iPhone を Mac にケーブルで接続する必要はありません。ネット経由で同期できてしまうからです)
「設定」アプリから「ミュージック」を選択します。
上の方にあるかと思えば、ちょっとスクロールさせたところ、Apple 公式以外のアプリが出てくるところの手前にあります。赤地に白い「♫」マークのアイコンが目印です。「ライブラリを同期」をオンにします。
これは「ミュージック」を選択したときにそのまま見た画面の真ん中あたりにあると思います。
これだけです。
とても簡単ですね。
Mac 側の設定
Mac 側の設定もとても簡単です。
Mac で「ミュージック」アプリを開きます。
こちらも目印は赤地に白い「♫」マークのアイコンです。iPhone と同じ Apple ID でサインインします。
サインインする画面が出ない場合は、メニューの「アカウント」から「サインイン」を選択してサインインしてください。メニューの「ミュージック」から「設定…」を選択します。
開いた設定画面で、「一般」タブの「ライブラリを同期」にチェックを付けて、「OK」ボタンをクリックします。
こっちもこれだけです。
ポイントは、(当たり前のことですが)iPhone と同じ Apple ID でサインインするというところですね。
Windows 環境では確認しておりませんが、たぶん Apple Music アプリで同じように設定画面を見つけて操作するのではないでしょうか。
Mac に CD データ(や MP3 ファイル)を追加する
ここまでできてしまえば、Mac で「ミュージック」アプリを起動した状態で DVD/CD ドライブに CD を挿入すれば、自動的に取り込みが行われて自動的に iCloud との同期が行われて、iPhone のミュージックライブラリにも自動的に同期されます。
同期したら、iPhone の側でも CD の音楽データをダウンロードして、後はいつものようにプレイリストに追加したりするだけ。
ややこしいことはありません。
ね、簡単でしょう?(ボブ)
MP3 のデータを追加するときも、Mac の「ミュージック」アプリにファイルをドラッグ&ドロップするか、「ファイル」メニューの「読み込む…」を選択してファイルやフォルダを指定すればあとは「ミュージック」アプリがうまいことやってくれます。
終わってみれば何のことはない、ごくごく簡単な設定だけで粗方片付きました。Mac / iOS のいいところは、こういった部分の手間がかなり軽減されるように配慮されていることですね。
注意点
私はまださほど CD のデータを入れていないのでわかりませんが、iCloud 経由で同期できるデータ量には上限があるようです(10GB?)。
大量に CD からリッピングした MP3 のデータをお持ちの場合はご注意ください。
それでは、Apple Music と CD で良い音楽ライフを!