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潤花の退団に捧ぐ


自由に躍動する豊かな個性、表現。

挑み続けた娘役の道。


2023年6月11日、潤花は退団する今日もきっと宙高く舞うでしょう。


配慮はあっても無用な遠慮はしない彼女のキャラクターは、塞ぎがちな時代と社会に生きる私達の心を軽やかに解放してくれました。

そつなく無難にこなすよりも、失敗を恐れず明るくチャレンジする姿勢。

前例がないことを恐れず夢中に舞台と向き合った結果、彼女は伸びやかな開拓者となりました。


障壁や不安がなかったわけではないでしょう。

それでも、

「頑張ればできそうだ、仲間と、相手役とならきっと」

と心から思い飛躍できたのは、共に戦った仲間と、そして誰よりも包容力を持って彼女を導いた真風涼帆がいたからだと思います。

彼女の才能や資質、努力への深い敬意は変わりませんが、彼女だけでは成し得ないものだったこと、その歴史も尊いです。


勇気を持ってみよう、と思える勇気。

それは無神経で鈍感な強さなどではなく、繊細で感受性が豊かだからこそ湧き出たみずみずしくしなやかな強さです。


曇りや雨の方が吹き飛ばし甲斐がある。

ポジティヴというより全てを愛し、楽しむことができる才能。

卒業おめでとう。
どんな日でも、前に進もうと思える勇気をありがとう。

東京大千穐楽、始まったばかりの梅雨は、潤花の笑顔で明けそうな気がします。

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