有沙瞳の退団発表に想う
彼女は可憐に愛と情熱を燃やし続けています。
調和しながらも流されることなく、意志の力でどんな役、歌、ダンスも美しく力強く成し遂げてきました。
彼女には振り返らずともその輝きが前方に注ぎ込むような栄光の歴史があり、未来からはさらに眩い栄光が差し込んできます。
その栄光は表面だけの薄いものではなく、地道な努力、鍛錬、そして宝塚とお客様を愛する心によって築き上げられたものです。
決して折れない花というより、折れそうで曲がりかけてもまた元に戻るしなやかな花のイメージです。
私の魂にはもう既に宝塚歌劇史上屈指の娘役芸を磨き、ミュージカルスターとしての華と実を備えた有沙瞳という娘役は刻まれています。
忘れられない、いや、忘れようもない存在。
退団の日が決まりました。
彼女の意志で決めたと信じています。
出会えたこと、酔わせてくれたこと、楽しませてくれたこと、勇気をくれたこと・・・感謝が溢れてきます。
マリー・アントワネットでも、きっと咲き誇るに違いありません。
咲き誇ってこそ「散らば花のごとく」でしょう。
最後まで同じ景色を見るために、私は顔を上げて応援し続けます。
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