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夏の泳ぎ方

仕事の上の役目で書く文章は、できれば書きたくないと思うくらい苦手。攻め方と攻め具合がわからないから。かつては攻めたい内容が、自分のステージと一致していたからいくらでも書いたけれど、この年齢になって微妙な立ち位置に立つようになって、うーしうーし泳がなくたって、いいじゃあねえかと思うようになった。
形のないものを残していくことは難しい。それこそ風が吹けばあっという間に消えてしまうから。どうせ残すんなら、ピンで胸の真ん中をさされた標本みたいなものじゃあダメで、その辺で動き回る形で残したいと思う。
井戸に石を放り込んでみよう。一見、無造作に。けれど巧みにスパイスを利かせて。2024.05.29

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