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『クリフハンガー』:雪山を舞台にした極限のサバイバル・アクション

『クリフハンガー』は、シルヴェスター・スタローン主演の山岳アクション映画であり、壮大なロッキー山脈を舞台に、極限状況下でのサバイバルと復讐劇が描かれる。スタローンの肉体派アクションと、雪山ならではの危機感が融合した名作だ。


雪山での壮絶なアクションと心理戦

本作の魅力は、単なる肉弾戦だけでなく、大自然の脅威と犯罪者たちの策略が交錯する点にある。ゲイブ(シルヴェスター・スタローン)は山岳レスキュー隊員として数々の救助経験を持つ天才クライマー。しかし、ある事故をきっかけに自責の念を抱え、山を降りていた。

そんな彼が再びロッキー山脈に戻るきっかけとなるのが、偽の救難信号。これは、雪山に散った大金入りのトランクを回収しようとする犯罪者たちの罠だった。ゲイブは、かつての親友ハルと共に、この危険な状況に巻き込まれていく。


息をのむリアルなクライミング・シーン

『クリフハンガー』の最大の見どころは、圧倒的な迫力のクライミング・シーンだ。CGを多用する最近の映画とは異なり、本作では実際に雪山や崖を使ったリアルな撮影が行われている。そのため、手に汗握るスリリングな場面が満載だ。

特に、命綱なしで崖を渡るシーンや、敵と戦いながらのアクロバティックなクライミングは、見る者に圧倒的な緊張感を与える。スタローン自身の肉体を駆使したスタントも見事で、彼のアクション俳優としての魅力が存分に発揮されている。


ハルとの確執と成長

ゲイブとハルの関係性も本作の重要な要素だ。ゲイブは、ハルの恋人を救えなかったことを深く後悔し、ハルはゲイブを恨んでいる。この二人の確執が、物語の緊張感をさらに高める。

しかし、極限の状況に置かれる中で、二人は次第に協力し合い、互いの信頼を取り戻していく。この成長の過程が、単なるアクション映画以上の深みを本作に与えている。


悪役の存在感とスリリングな展開

犯罪者グループを率いる悪役クアレン(ジョン・リスゴー)は、本作におけるもう一つの見どころだ。冷酷かつ知的な彼は、ゲイブたちを巧みに追い詰める。彼の存在が物語をよりスリリングなものにしており、単なる暴力的な悪役ではなく、心理的な駆け引きを重視したキャラクターとして印象に残る。


総評:アクション映画の名作として今なお輝く

『クリフハンガー』は、圧倒的な自然の美しさと過酷さを背景に、手に汗握るアクションと緊張感あふれる心理戦が展開される名作だ。スタローンの迫力ある演技、リアルなクライミング・シーン、そして人間ドラマが見事に融合し、アクション映画としての完成度を高めている。

公開から時間が経った今でも、そのスリリングな展開と映像美は色褪せることなく、アクション映画ファンなら一度は観ておきたい作品だ。

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