『モンスターハンター』── 迫力満点のアクション、でもゲームファンには物足りない?
カプコンの大人気ゲーム『モンスターハンター』をハリウッドで映画化した**『モンスターハンター』。
監督は『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン**、
主演はその妻でありアクションスターのミラ・ジョヴォヴィッチ。
巨大モンスターとの戦いがスクリーンで繰り広げられる、
まさにハリウッドらしいスケールのモンスターアクション映画だ。
しかし、ゲームの世界観を期待していたファンにとっては、
「これは本当に『モンハン』の映画なのか?」という意見も多く、
評価が分かれる作品になっている。
■ 【物語の概要】── 現代兵士 vs 異世界モンスター
本作の主人公は、エリート特殊部隊を率いる軍人アルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。
砂漠での偵察任務中、巨大な砂嵐に巻き込まれ、
気がつくとそこは見知らぬ異世界だった。
その世界には、
近代兵器の効かない巨大モンスター
狩猟を生業とする「ハンター」
過酷な環境と謎の遺跡
といった、ゲーム『モンスターハンター』の要素が詰め込まれている。
元の世界に戻るために、
アルテミスは**ハンター(トニー・ジャー)**と共に、
モンスターと戦うことになる──!
■ 【アクションは圧倒的!モンスターの再現度も◎】
この映画の最大の見どころは、
モンスターの映像表現とアクションシーンの迫力だ。
ディアブロス亜種の地中からの奇襲
リオレウスの空中からの炎ブレス
ネルスキュラの暗闇の中での襲撃
ゲームでお馴染みのモンスターが、
ハリウッドの最新技術でリアルに描かれており、
スクリーンの迫力は抜群。
また、
ハンター役のトニー・ジャーによる
本格的なアクションシーンは見応えがあり、
巨大モンスターとの戦闘にしっかりと緊張感を生み出している。
特にディアブロスとの戦いは、
「ゲームで何度も苦戦した人なら興奮間違いなし!」というレベルの再現度。
■ 【ゲームファンからの賛否── 期待したモンハンとは違う?】
映画『モンスターハンター』に対する評価が分かれる最大の理由は、
**「ゲームの世界観と大きく異なる設定」**にある。
✅ 良かった点
モンスターのデザインや動きのリアルさ
ハンターの武器やアクションの迫力
ゲームのBGMが一部使用され、ファン向けの要素もアリ
❌ 不満だった点
「異世界転生モノ」になってしまった
→ ゲームの「狩猟生活」の雰囲気がほぼない軍人 vs モンスターという設定
→ ハンターとして成長していく物語ではなく、
「現代兵士がモンスターに挑む」という構図ストーリーが薄い
→ ほぼ「戦い続けるだけ」で、キャラクターの掘り下げが少ない
「モンハンの世界でハンターとして成長する物語」を期待していたファンにとっては、
「なぜ現代の軍人が主人公なのか?」
「ゲームの醍醐味である狩猟生活や、モンスターとの駆け引きがほとんどない」
といった点が不満に感じられたようだ。
■ 【トニー・ジャーの活躍が光る!】
本作で最も魅力的なキャラクターは、
ゲームのハンターを演じたトニー・ジャー。
ゲームさながらの「双剣アクション」
近代兵器を持つアルテミスに対し、生身の戦闘能力で圧倒
言葉が通じない中での「ジェスチャー会話」も面白い
トニー・ジャーのアクションがあることで、
映画が「単なるハリウッド式モンスターパニック映画」ではなく、
少しだけゲームの世界観に寄せたエッセンスが加わっている。
■ 【ラストの展開── 続編はあるのか?】
映画は最後、リオレウスとの壮絶な戦いが描かれ、
アルテミスとハンターたちは、
更なる強敵に立ち向かうことを決意する。
しかし、そのまま映画は続編を示唆する形で終わる。
「この先、どうなるの?」と気になるところだが、
現状、続編の制作は正式には決まっていない。
■ 【まとめ:アクション映画としては楽しめるが、モンハンファンには賛否】
『モンスターハンター』は、
✅ ハリウッドらしいド派手なモンスターアクション映画
✅ 映像のクオリティやアクションは抜群に良い
✅ トニー・ジャーのハンター役はカッコいい!
しかし、
❌ ストーリーは薄く、キャラクターの深掘りが少ない
❌ 「ゲームのモンハン」とは大きく異なる世界観
❌ 「軍人 vs モンスター」という設定がファンにとって違和感
「ゲームのモンハンの雰囲気を期待しているとガッカリするかも」
「モンスターと戦うアクション映画としては十分楽しめる」
といった印象の作品だった。
「モンハン」というよりも、「モンスター討伐アクション映画」として観れば、
映像の迫力やアクションは楽しめるはず。
ファンの期待とズレた点はあるが、
「ハリウッドが作るモンハン映画としては、この路線だったのか…」
という興味深い作品ではあった。
続編があれば、よりゲームに寄せた「狩猟生活」要素を取り入れてほしいところだ!
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