見出し画像

『ボス・ベイビー』— 赤ちゃん×スーツ=最強!? まさかの爆笑&感動作!

■ はじめに

ドリームワークス・アニメーションが手がけた『ボス・ベイビー』は、日本において同社の歴代興行収入No.1を記録した大ヒット作。その話題性に惹かれ、ついに鑑賞してみた。
正直、タイトルからは単なるギャグアニメを想像していたが、実際に見てみると驚くほどドラマチックで、家族愛をテーマにした奥深い作品だった。


■ あらすじ

物語の主人公は、7歳の少年・ティム。彼は両親の愛情を一身に受け、幸せな日々を送っていた。しかし、ある日突然「スーツ姿の赤ちゃん」がやってくる。この赤ちゃんこそが“ボス・ベイビー”!
驚くべきことに、彼は赤ちゃんの姿をしていながらも、中身はまるで敏腕ビジネスマン。スーツをビシッと着こなし、ビジネス用語を駆使しながら、「赤ちゃん市場を脅かす犬の人気を抑える」という極秘ミッションを遂行するためにやってきたのだ。

ティムは、家族を取り戻すためにボス・ベイビーと対立するが、やがて二人はある目的のために手を組むことになる——。


■ 感想 〜ただのギャグ映画じゃない!〜

爆笑必至のコメディ要素

『ボス・ベイビー』は、まずとにかく笑える。赤ちゃんらしいかわいらしさと、スーツを着た敏腕ビジネスマンというギャップが絶妙だ。
オフィスさながらの戦略会議や、大人顔負けの交渉術、そして「おむつ交換」や「よだれダラダラ」など赤ちゃん特有の要素が入り混じることで、終始ユーモアたっぷりの展開が続く。

特に、ティムとボス・ベイビーがバトルする序盤のシーンは、まるでスパイ映画のようなアクションとドタバタ劇が融合していて、大人も思わず笑ってしまう。


“兄弟”というテーマの深さ

本作は、ただのギャグ映画にとどまらない。
むしろ、兄弟の絆と家族愛をテーマにした感動作でもある。

ティムにとって、ボス・ベイビーの登場は「両親の愛を奪われる」という恐怖の象徴だった。しかし、物語が進むにつれて、2人の間には次第に信頼関係が生まれ、本当の兄弟のようになっていく。
この過程がとても丁寧に描かれており、ラストには思わず涙がこぼれるほど感動した。

特に兄弟や姉妹がいる人なら、幼少期に「親を独り占めしたかった気持ち」を思い出しながら、共感できる部分が多いはずだ。


大人にも刺さる社会風刺

『ボス・ベイビー』のもう一つの見どころは、社会風刺の巧みさだ。
劇中には、企業文化や市場競争を風刺するような場面が散りばめられており、大人が見ると「これって…もしかして現実社会のこと?」とクスッと笑える部分が多い。

ボス・ベイビーが「赤ちゃんの市場シェアを守るために、子犬の人気を抑えなければならない」と言うくだりなど、ビジネス的な視点で見ると妙にリアルで興味深い。
単なる子供向け映画と思って油断していると、大人の観客にも刺さるネタが随所に仕込まれているのが面白い。


■ まとめ 〜全世代が楽しめる傑作!〜

『ボス・ベイビー』は、ただのギャグ映画ではなく、笑い・感動・社会風刺のすべてを兼ね備えた秀逸なアニメーション作品だった。
特に「兄弟の絆」を描くストーリーは、家族と一緒に見るとより一層楽しめるはず。
また、ビジネスマンや社会人もクスッと笑えるようなシーンが多く、大人も十分に楽しめる内容になっている。

この映画が日本でドリームワークス・アニメーション歴代No.1の興行収入を記録したのも納得の出来。
まだ観ていない人は、ぜひ一度鑑賞してみてほしい。

(この記事には、アフィリエイトリンクを含みます。)



いいなと思ったら応援しよう!