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私をふらのに連れてって。富良野ワーケーション 後編(オンとオフ編)

私は現在、北海道は富良野市に1ヶ月の期間、短期滞在しています。(執筆している今日が最終日でした)
滞在中の生活のリアルを伝えたく、生活面を執筆した前編が下記です。

今回は後編ということで、
* ワークの事情
* 富良野スキー場でのスノーボード事情
について触れたいと思います。

みなさまの富良野滞在の参考になれば幸いです。


富良野市でのワーク事情

今シーズン、私は富良野市に短期アパートを1か月間借りて過ごしました。
位置関係的には下記のような場所で、町にも歩いて出やすく、スキー場へはバスで数分程度と、とても良い立地でした。

駅とスキー場と自宅の位置関係
この線を縫うように路線バスが就航している。

アパート暮らしであり、一通り必要な備え付きの家具もあったことから、ほぼ自宅での在宅ワークと変わらない生活を送りました。

富良野市にはDrop-inで利用できる会議室が少なく、Station Workのようなミーティングブースなどの箱は見つかりませんでした。MTGが多い自分には、このアパート環境はありがたかったです。

借りた賃貸アパートの外観。
モニタは市から貸与いただきました。

なお、特に繁忙期(冬季とラベンダーの時期)はホテル代が高騰、そもそも予約が取れないといった状況です。そのため、冬季にワーケーションを検討する際は、早め(出来れば半年前)からの計画をお勧めします。

富良野スキー場の事情

富良野に滞在する人の冬の目当ては富良野スキー場、という人も多いでしょう。富良野スキー場は大きく分けて2つ、町から近い「北の峰ゾーン」と、新富良野プリンスホテルに隣接した「富良野ゾーン」に分かれています。

この両ゾーンは、下記の方法で行き来できます。
・便は少ないですが、無料のシャトルバス
・運行本数はそこそこある、路線バス(ラベンダー号)
・上部の連絡リフト(北の峰→富良野)、連絡コース(富良野→北の峰)
 ※ただし、かなり難しい場所を滑るので中級以上の技量が必要。

今シーズンに限れば、お勧めできる滑走コースは、
・初級者であれば、北の峰の下部
 ※ただし、ゴンドラに乗って上部に行くと、中・上級者向けのみです。
・中級者であれば、富良野ゾーンの上部
が良かったのではないでしょうか。

ゾーンの位置

雪質は超一流

よく聞く「良いパウダースノー」。この言葉が本当に当てはまるスキー場はそう多くありません。富良野では実際にbonchi powderとしてブランディングが図られており、厳しい気候と地形が織りなすパウダースノー体験を前面に押し出しています。

富良野はもちろん非圧雪のパウダーも最高だし、締まった圧雪は「あれ?上達した?」と勘違いさせるほど、素晴らしい雪質です。一度味わってしまうと、他のところではなかなか味わえない体験がここにはあります。

サイコーに楽しいバーンがいっぱいです!

交通アクセスが良い

前編でも触れましたが、富良野スキー場は町から近く、町を歩いているとスキー場が見えることも。バスのタイムテーブルをみても、JR富良野駅から北の峰ゾーンまでは10分、富良野ゾーンまでも20分程度で着いてしまいます。私が泊まっていた最寄りのバス停からは5分程度です。

バスの本数自体も昨今は人手不足がトレンドになるなか、朝時間帯はむしろ増便したりと、利便性を提供してくれています。

朝の便が増便され、利便性が増したバス移動。
ただし、それでも利用客の増加で非常に混むので注意

設備面での課題

しかしながら良いところだけではなく、今シーズンは残念ながら特に悪い点が目立ってしまいました。様々ありますが、ここでは設備の老朽化と、それに対する運営の姿勢を上げたいと思います。

まず設備の老朽化ですが、今シーズンは富良野ゾーンのバックボーンともいえる重要な高速リフトがハイシーズン突入直後に故障、現在も復旧していません。(今シーズンの復活は絶望的とみる方が多いです)

故障により利用客の分散が効かず、慢性的な混雑が定常的に発生、多くの人にとって不満の残る滞在となってしまったことが危惧されます。

いつまで経っても乗れないロープウェイ
この建物の中でもまだ並ぶ。
朝一の高速リフト待ちの長蛇の列
中心から左右に伸びた列が物語る。

例えばニセコのグランヒラフであれば、山頂までの索道は冗長化(キングライン・エースライン)されていますし、それぞれのリフトも更改や、さらなる増強が次々と行われています。富良野スキー場においても設備の更改や、利便性向上を期待したいところです。

運営面での課題

100歩譲って機器の故障はやむを得ないとして、運営側の対応や、改善されない姿勢に憤りを感じた人も多いのではないでしょうか。

大混雑しているゴンドラやリフトで定員乗車を推奨しなかったり、外国籍のスキーヤー、スノーボーダーに日本語で注意し続ける現場スタッフ。
機器故障に対する声明や改善策を後手後手に出す本部運営など、せっかくの雪質を誇るスキー場がもったいないと思うケースが多々ありました。

これらをすぐに改善するには難しいものも多いでしょう。ですが、是非、多くの人が再訪したくなるような、場所づくりを期待したいところです。

例えば、整列レーン付きの定員乗車を促すリフト券読み取りシステムを配置するとか。

最後に

最後は愚痴っぽくなってしまいましたが、全体で見たとき、やはり富良野は魅力的な場所であり、帰ってきたくなる場所であります。
今後も目が離せません。

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