カフェボーイ
牛乳にコーヒーをたらすと
真っ白なものに黒いものが浸透していって
白い部分が全部なくなっちゃうよね
いけないことしてるみたいだとおもわないかい?
少年はおじさんの話を聞いてこくりとうなづいた。
少年は話のあとすぐに無言ではしって店を出た。
本当は違うって言いたかったんだ。
でもいえない性格なんだ。
(それはちがうよ、それはただのコーヒー牛乳でおじさんはそんなこと考えて頭がよくなったように僕に見せつけたいんだ。
大人ってかっこいいって。
詩的なこといってるけど、共感が得られなければそれはただのマスターベーションなんだ。
もしそんなこといったらおじさんは機嫌が悪くなって僕が頼んだサンドウィッチをキャンセルして安いモーニングにするに違いないんだ。
おじさんはそういう人だもの。。。)
おじさんは少年がなにか言いたそうにしてるのもしっていた。
おじさんはそれは少したのしんでるんだ。
おじさんと少年の付き合いはかれこれ三年になる
少年のよくいく古本屋でおじさんに話しかけられてなかよくなったんだ。
でも少年はまだずっと人見知りしてる。
おじさんはとてもきさくなひとで友達もたくさんいる。
バツ2で少年と同じくらいの息子が二人いるのだが、
もとの嫁が会わせてくれないのだ。
ずっとあってない。
おじさんは寂しくなって、
古本屋で少年をみつけたので友達になりたいと思い、キャンディをあげて少年と仲良くなった。
よくある話だ。
だからおじさんは少年のことを調子にのってキャンディボーイとよんでいたが、
少年の機嫌が悪くなっているのに薄々きづいて、
呼ぶのをやめた。
嫌われるのが怖いんだ。
おじさんは一人だから。。。
おじさんは少年の名前をしらないし、
少年もおじさんの名前をしらない。
毎日ふたりは午後3時に喫茶店で集まるのが日課で、もう暗黙の了解となっている。
今日はここでおわり。
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