それがいつからか、なんて定かではないが、私はずっと驚いていた。
理不尽に飲まれる人生に。
あまりに呆気なく終わる命に。
それを救えない私に。
それが誰のせいでもないという現実に。
驚いているうちに気づいたら大人になっていた。要は、私の人生とは驚きと絶望のことだった。

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