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つつじの魅力(1)

今年は桜の開花が早かったので、つつじも早いだろうと思い立ち根津神社のつつじまつりへ行ってきた。
平日なのに結構な人出。外国からの観光客もたくさん来ていてあちこちで外国語が飛び交っていた。
つつじは予想通り見頃を迎えていた。

華やかなピンクが定番の色
遠くから見渡すと絶景だ

つつじと言えば、子どものときからふつうに身近に咲いていて、それもあまり環境の良くない道路沿いでもよく見かけたものだ。つつじには申し訳ないが、存在を気に留めたことがなかった。花が好きな人でもつつじが好き!と言う人にはあまりお目にかかったことがなく、丈夫で身近すぎるがゆえに顧みられない花の代表格なのではないかと思う。

しかし、そんな私の概念を打ち砕いてくれたのが何年か前に偶然訪れた根津神社のつつじまつりなのである。
神社に入ったとたん、見事に咲いたつつじが小山のようにポコッポコッと連なる眺めが目に飛び込んできた。え!これがあのつつじ!? 衝撃だった。
私はつつじに対して持っていたそれまでの認識を改めなければならなかった。

しかし、ここでひとつ思い出したことがある。
もう20年以上前になるが、京都で高い生け垣状の真っ赤なキリシマツツジを見たことがあるのである。高雅で美しい色の花がびっしりと密に咲くさまは、驚異的なほど見事だった。

その体験も含め考えると、美しいつつじの条件は……綺麗に刈り込まれていること、そして花が密集して咲くこと、なのではないか。この二つを満たしたつつじは、もはや梅や桜の後に咲く少し地味な存在ではなく、まして薄汚れた空気の中で誰にも振り向かれず健気に耐えている壁の花でもない。

パッチワークのようなもこもこが愛らしい
密に咲く単色の美しさ

根津神社のつつじの見頃は、今年は4月中旬までだそうだ。つつじの魅力に気づいてみたい方はぜひ一度ご覧になることをお勧めしたい。

つつじの品種や花の仕組みについてもまだ書きたいことがあるので、また次回に♪

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