見出し画像

子供靴選びについて

今日は私が結果として散財している子ども靴について書きたいと思う。

次女が歩き始めたころにドイツの革靴を取り扱っているお店と出会い、それから長女、次女、私とそこで靴を買っている。
靴との出会いはこの記事に書いたとおりで、子育てひろばで会ったよその子が靴のベルトを締めている姿が妙に印象に残ったところが初めだった。

・小さな足を柔らかく包み込んでくれる布のスニーカーが良い
・日本のメーカーが日本人の足に合った靴を作っている
・ファーストシューズは底が屈曲していない(=平べったい)ほうがよい

と思い込んでいた私は、硬そうな革靴が子どもの足に良いのかどうか、初めはよく分からなかった。けれど、シューフィッターさんの話を聞いてなるほどと思うことが多かったのでそこで靴を買うことにした。

初めて靴を買ったときのこと

長女4歳直前、次女1歳3か月。訳の分かっていない次女には足のサイズだけ測ってもらって親が色を決めファーストシューズを買ったが、物心ついた長女は嫌だと。みんなが履いているような光る靴や、キラキラフリフリした装飾がついている靴が良いのだと。仕方なしに、長女には別の店へ行って布のスニーカーを買った。

次女のファーストシューズ。次女をたくさん外に連れ出してくれた

それから4か月後。革の靴は布の靴と違って持ちがよいから買い替えサイクルが長くて結果的に経済的ですよ、などと言われたが、とはいえ乳児の足。次女の足はあっという間に大きくなって、サイズアップしないといけなくなった。その時に、長女をもう一度連れて行き説得した。一回この靴履いてみてと。
長女は納得いかないという感じだった。しかもこのとき、4か月前に買ったキラキラフリフリの靴がまだサイズアウトしていなかった。ので、そっちを履いたりこっちを履いたりしながらなんとか履いてもらった。

長女に買った靴。奥は次女。

けれどその直後、試しにと思って私の足も計測してもらって、選んでもらった靴を買ってみた。そうしたらそれがとんでもなく素晴らしい靴だった。
・私の足は細幅だった
・甲が低くてパンプス選びが難しい足だった
ということを私自身初めて知り、今まで靴が合わなくて苦しい思いをしてきたのが嘘のようだった。たまたま買った直後にまる二日くらい歩き続けなければならない用事があったのだけど、新しい靴と分からないくらい足にフィットして快適だった。
それで、できれば子どもにもこの靴を履いてほしいとますます思うようになってしまった。

その後遠方に引越しをした。同じような靴を取り扱っているお店を紹介してもらったけれど、地方都市というのもあってラインナップは少なかった。そこからまた長女との戦いが始まる(笑)

一般的なお店に行けば、陳列棚にいろんな靴があってデザインも色もたくさんの中から選べる。けれど専門店に行くと足に合うものとして出してもらえるのが2、3種類くらい。引越しして長女の足がサイズアップしたとき、長女の足に合うと出してもらった靴はこれだけだった。デザインも色も好みじゃなかったらしいが、100円ショップでリボンの飾りを買ってつけることを約束に購入。

長女の革靴2足目。リボンは100円ショップの手芸コーナーで。意外とほつれたりしなかった

またしても長女がぶつぶつ言うのを横目に親のエゴで買ったが、結果的にこの靴を長女はたくさん履いてくれた。運動靴を履いて来いと言われている保育園の日以外も、いつもこの靴を履いていた。なので少なくとも足には合っているのかなと。

そして半年後、次に次女がサイズアップしたとき、シューフィッターさんが次女に出してくれた靴の中にこの靴と同じものがあって、お姉ちゃんと同じがいいと言って次女は即決。長女も得意顔だった。

次女もリボンをつけてくれと

これまでの所感

子どもの成長もまだ途中なのでこれからどうなるか分からないが、2年ほど履かせ続けてみての所感。

型崩れしない

履かせてみて良かったと思うのはまず型崩れしないこと。布の靴はどんどんへたるけれど、革の靴は形が崩れないので、足を支えてくれているのだなと思う。

臭くならない

これが意外にありがたい。革もウールも、天然の抗菌作用ってすごいんだなと実感する。

修理して履ける/モノとの向き合い方

これは私の好みの問題だけど。安かろう悪かろうの物を買って捨ててを繰り返すのが好きじゃない。先日、次女がDカンで折り返しのベルトになっている靴をきちんと止められないので履きやすい靴にしてくれと保育園から言われたことがあった。靴屋さんに相談したら、長女のお下がりの靴で折り返しのベルトになっている部分を切って縫い止めてあげましょうと。これで3か月くらい乗り切ってくれた。
わざわざ修理してたったの3か月かい、と言われればそれまでだし、そもそも子ども靴はサイズアップしていくものなので何度も修理して履くようには出来ていない、とも聞いたけれど、なんていうか、ポイするんじゃなくて修理して使うということが個人的に好き。そういえば小学校のころから、靴下の親指に穴が空くと、縫って履いていた。

長女に初めて買った靴。修理して次女の6足目になった

専門家がいる心強さ

優柔不断なので普段からあんまりスパッと決められない性格なのだけど、だからこそ、「あ〜わからんから委ねる!」ができるのはとてもありがたい。これは私の足についてだけど、今までどんな店のどんな店員さんに聞いてもよく分からなかったことが、シューフィッターに任せたらさーっと解決していった経験がとても爽快だった。今までデザインや色や値段でしか買ったことがなかったけれど、そうじゃないモノ選びもあるんだなと。でもこれはたまたま私が靴選びで苦労してきたからだとも思う。「敏感肌に優しいシャンプー」とかで口コミ評価がものすごく高いシャンプー使ってみたことがあるけどその時は全く良さが分からなかったので。

お値段はそこそこ

高い。1足2万円前後する。私自身の靴は買って感激したから何とも思っていないけれど、何も言わない子どもにとってどんなもんか‥(笑)

これは親のエゴ

最近友人と、「子どもにとってよかれと思ってやるすべてのことは親のエゴだ」という話になって本当にそうだと思ったので最後に。
私の子ども靴選びも完全に私のエゴだと思う。納得していない長女に「良いと思うから履いてごらん」「一回買ってみようよ」「この色素敵じゃない?」と勧めている時、これって教育虐待と同じ構図じゃないかと思ってぞっとした。何度か買ううちに、我が子たちは「うちはここで靴を買うんだ」と思うようになったようだが、それとて、そこにしか連れて行かれないから諦めているのかなと思うこともある。

けれどまあ、自分のお金で好きなものを買いに行くようになったらどっちみち子どものやることを止められない。とりあえず親が環境を作れるうちは、親が良いと思ったものを提示すればよいのかなーと。

手前次女、奥長女の現在の靴。


いいなと思ったら応援しよう!