天鵞絨書店・7月第2週
こんばんは、青井いんくです。天鵞絨書店、第78回です。
天鵞絨書店とは、
「題名を言わずに」
「140字以内で」
本を紹介するというものです。毎週水曜更新です。
では、本日の天鵞絨書店です。先週の分はその下にあります。
本日の天鵞絨書店
目、鼻、脚、胃、耳……不可思議な形をもつ、人間の体の器官。それらが蠢きだすように、奇妙な屋敷の人体模型は語り始める――。各話が体の一部にフォーカスをあてているという、一風変わった短編集。足を踏み入れたが最後と分かっていながらも、抗えない魅惑の文章に、最後まで惹きつけられます。(138字)
先週の天鵞絨書店
読書好きな方なら、最年少芥川賞受賞作品でピンとくるかもしれません。子供と大人の狭間にいるもどかしさや、繋がりたいようで一人でいたいような他者との距離感、自分を嫌になりながらも、どこか縋るような主人公の言動が刺さります。痛くて(イタくて)、生々しくて、荒々しい思春期の一ページ。(138字)
先週紹介した本
綿矢 りさ『蹴りたい背中』(河出書房新社)
それではまた来週、お待ちしています。
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