天鵞絨書店・7月第3週
こんばんは、青井いんくです。天鵞絨書店、第130回です。
天鵞絨書店とは、
「題名を言わずに」
「140字以内で」
本を紹介するというものです。毎週水曜更新です。
それでは、本日の天鵞絨書店です。先週の分はその下にあります。
本日の天鵞絨書店
「何となく怖く感じるもの」と訊けば、人形を挙げる人も少なくないと思います。少女漫画界のレジェンドが、ある美しい市松人形を軸に描くホラーです。展開や人形の目的からは、ぞくぞくと背後から迫るような、日本らしい恐怖を感じられます。ラストまで作り込まれた怖さで、涼しさを感じてみては。(138字)
先週の天鵞絨書店
アクの強い著者の作品のなかでは、かなり手に取りやすい、入門にオススメの一冊です。小さな島で心を寄せ合う、素朴で純粋な二人。けれどもなかなか気持ちを公にできず、そして訪れる試練――と、王道の恋愛小説が美しい言葉で紡がれます。その火を飛び越して、と言う名シーンは必読です。(134字)
先週紹介した本
三島 由紀夫『潮騒』(新潮文庫)
それではまた来週、お待ちしております。
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