天鵞絨書店・3月第4週
こんにちは。青井いんくです。天鵞絨書店、第10回です。
天鵞絨書店とは、
「題名を言わずに」
「140字以内で」
本を紹介する、というものです。毎週水曜更新です。
それでは、本日の天鵞絨書店です。先週の天鵞絨書店は、その下にあります。
本日の天鵞絨書店
表題作は、クレイジーな金持ちの末路? やることが大胆で大掛かりなのはよくある金持ちだが、その「やること」に(理解しがたくとも)美学があり、それをやり通すという一貫している態度が面白い。風景描写も読んでいて楽しく、ラストまで見事。ある種のファンタジーとして完成されている作品。(137字)
先週の天鵞絨書店
この話を読んでから、気軽に「かわいそう」と言えなくなりました。著者は芥川賞受賞作の『蹴りたい背中』で有名ですが、この本含め他の作品も面白いです。そして、この本に収録されている表題作じゃない方も好きです。人間は生々しく、そして愛おしい。そんなことを感じさせてくれます。(133字)
先週紹介した本
綿矢りさ『かわいそうだね?』(文春文庫)
表題作じゃない方、と書いた「亜美ちゃんは美人」、すごく好きなんですよ。思わず太字になるくらい好きな話です。
それではまた来週、お待ちしています。
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