天鵞絨書店・7月第2週
こんばんは、青井いんくです。天鵞絨書店、第129回です。
天鵞絨書店とは、
「題名を言わずに」
「140字以内で」
本を紹介するというものです。毎週水曜更新です。
それでは、本日の天鵞絨書店です。先週の分はその下にあります。
本日の天鵞絨書店
アクの強い著者の作品のなかでは、かなり手に取りやすい、入門にオススメの一冊です。小さな島で心を寄せ合う、素朴で純粋な二人。けれどもなかなか気持ちを公にできず、そして訪れる試練――と、王道の恋愛小説が美しい言葉で紡がれます。その火を飛び越して、と言う名シーンは必読です。(134字)
先週の天鵞絨書店
怨恨や痴情のもつれなど、様々な動機により人を殺めてしまった犯人が、捕まらないよう画策する――そういったミステリーとは一線を画す、読後にはついかぶりを振ってしまうような、異色のアンソロジーです。短編ならではのスピーディーな展開と、作家陣の個性が際立つ「不条理さ」を楽しんでください。(140字)
先週紹介した本
山口 雅也・有栖川 有栖・加納 朋子・西澤 保彦・恩田 陸・倉知 淳・若竹 七海・近藤 史恵・柴田 よしき・法月 綸太郎『不条理な殺人』(祥伝社)
それではまた来週、お待ちしております。
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