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絵を”聴く”瞬間/「機械ノ音展」感想
ヴァニラ画廊で行われている「機械ノ音展」に行ってきました。
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(写真は展覧会のフライヤーを撮ったもの)
国内・国外を問わず様々な場面で活躍されている、総勢13名のアーティストが参加。「メカニズムと身体」「有機物と無機物」をテーマにした作品展です。
今回は、ポスターにも使われている作品を描かれたShichigoro-Shingoさんと、SRBGENkさん・雪駄さんを目当てにお邪魔してきました。お三方は勿論、初めて知る方の作品も観ていて楽しかったです。
会場内は1時間入れ替え制で、平日の昼頃というのもあってかじっくり観られました。たまたまShichigoroさんにもお会いでき、とっても素敵なステッカーも頂きました。ありがとうございます!
以下、鑑賞後に思ったことです。
絵から発せられる香りと音
以前、友人とミュシャ展に行った際、ある作品を見て「匂いを感じるよね」と盛り上がったことがありました。スラブ叙事詩という大型作品のなかの一つで、夜空と植物のある大地が印象的でした。その絵を前にして、草の匂いを感じました。
勿論、絵に草の香りがつけられているわけではないのですが、絵を目にしただけで匂いを感じる感覚がありました。ああ、絵ってすごいんだなと、直感的にその力を再確認する出来事でした。
今回の「機械ノ音展」でも、それと似たようなことが起きました。会場内では機械音がBGMに流れているのですが、それだけでなく、作品から音がした、ような気がしました。
そこで、以前Shicchigoroさんの作品を初めて見たとき、「煙を感じるな」と考えたことを思い出しました。画面から、スモークがこちらに焚かれているような感覚でした。
煙も音も、当然していないはずなのに、そこに感じる。感じさせられる。不思議で面白いものだなあと思います。
歯車や部品がガチャガチャとバラけるような音、耳鳴りのような低い音、地面を揺らすような轟音。それぞれの作品から発せられる「音」に耳を傾けに、是非足を運んでみてください。
※記事のタイトルは「絵を”聴く”瞬間」にしていますが、立体作品も結構多く、見応えがありました。立体作品が好き! という方にもオススメの展覧会です。
「機械ノ音展」
場所:ヴァニラ画廊
会期:2021年1/23(土)~2/4(木)まで
料金:オンラインチケット500円・当日チケット700円(展示室A・B共通)
※当日チケットは予定枚数に空きがあるときのみ
●会期中無休、平日12:00~19:00、土日・最終日12:00~17:00
詳細は、ヴァニラ画廊公式ホームページまで。
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