天鵞絨書店・6月第4週
こんばんは、青井いんくです。天鵞絨書店、第23回です。
天鵞絨書店とは、
「題名を言わずに」
「140字以内で」
本を紹介する、というものです。毎週水曜更新です。
それでは、本日の天鵞絨書店です。先週の天鵞絨書店は、その下にあります。
本日の天鵞絨書店
指先でちらっと捻るような、鮮やかなトランプマジックを見せられるような短編ミステリー集です。パターンも豊富で飽きず、「騙される快感」をとことん楽しめます。緻密でじっとりとしたトリックや、長編は手が出しにくい、という方にもお勧め。私はトンネルからの救助劇を描いた話がイチ押しです。(138字)
先週の天鵞絨書店
周伍も斑鳩も俊二も嫌いです! 好きになれるのは朝子だけ(次点で依子には同情します)。いきなり好き嫌いを叫びましたが、確固たる理想の女性像にぴったりはまるように成長させられていく朝子の物語です。周伍の執念も、依子の執念も激しい。美しくも壮絶な話。でもやっぱり男性陣が好きになれません。(140字)
先週紹介した本
三島 由紀夫『女神』(新潮文庫)
太宰先生と三島先生の本紹介を連続させることに罪悪感があったので、懺悔させてください。
『人間失格』は桜桃忌に合わせ、『女神』は冒頭の夏用の日傘を買う場面に合わせた結果、どちらも譲れなくなりました。
つまり2作とも、読むなら今がぴったりです! そういうことでよろしくお願いします!
それではまた来週、お待ちしています。
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