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天鵞絨書店・6月第3週

こんにちは、青井いんくです。天鵞絨書店、第125回です。

天鵞絨書店とは、
「題名を言わずに」
「140字以内で」
本を紹介するというものです。毎週水曜更新です。

それでは、本日の天鵞絨書店です。先週の分はその下にあります。

本日の天鵞絨書店

「架空の生き物」には人の夢想と好奇心が尽きないものですが、死神という存在は、まさにその筆頭なのではないでしょうか。人間とは異なる異質な存在でありながら、時に人間臭さを覗かせつつしかし淡々とした目を向ける死神の様子が魅力的。一冊を最後まで通して楽しめる、雨の似合う短編集です。(138字)

先週の天鵞絨書店

ぞっとするほど美しい悪魔は、ある理由で女を探しに地上へ。悪魔と少女の周囲を中心に、時に残酷な時に哀しい物語が紡がれていきます。舞台となる時代や場所も様々で、多彩なストーリーを楽しめます。幼い頃に親の本棚で見つけ、その怖い描写や人間ドラマに、大人になったような気がしたものでした。(140字)

先週紹介した本
あしべ ゆうほ・池田 悦子『悪魔の花嫁』(秋田書店)

意図せず、悪魔、死神と続いてしまいました。雨には、幻想的で陰鬱な感じがする雰囲気があるからでしょうか。

それではまた来週、お待ちしております。

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青井いんく
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