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天鵞絨書店・6月第1週

こんばんは。青井いんくです。天鵞絨書店、第20回です。

天鵞絨書店とは、
「題名を言わずに」
「140字以内で」
本を紹介する、というものです。毎週水曜更新です。

それでは、本日の天鵞絨書店です。先週の天鵞絨書店は、その下にあります。

本日の天鵞絨書店

気持ち悪い! この言葉が、この作品にとっては誉め言葉だと思います。体の奥から気持ち悪い。肌の表面がゾワゾワするほど気持ち悪い。グロテスクさは無いけれど、体を虫が這うような本能的な気持ち悪さがあります。しかし、ページを捲る手も止まらない。江戸川乱歩の快作であり、「怪」作です。(136字)


先週の天鵞絨書店

初めて読んだ時、著者が女性じゃないことに驚きました。それくらい、男女を問わず心理描写が上手いです。高校生ならではのものの感じ方の輪郭を、指でなぞるような文が好きです。映画化でも話題になりましたが、展開等が色々と違うので、原作まだの人は是非。また違った感慨を得られると思います。(138字)

先週紹介した本
朝井 リョウ『桐島、部活やめるってよ』(集英社文庫)

それではまた来週、お待ちしています。

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青井いんく
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