天鵞絨書店・8月第3週
こんばんは、青井いんくです。天鵞絨書店、第83回です。
天鵞絨書店とは、
「題名を言わずに」
「140字以内で」
本を紹介するというものです。毎週水曜更新です。
では、本日の天鵞絨書店です。先週の分はその下にあります。
本日の天鵞絨書店
変わった美大に通う平凡な一年生と、「何か」を隠した先輩のお話。特に、家族というものにモヤモヤしている方には是非読んでほしいです。紆余曲折ありますが、テンポも良くミステリーのような展開のため、先が気になり引き込まれます。読了後は、タイトル通り爽やかな晩夏の風を感じられるような一冊。(140字)
先週の天鵞絨書店
なぜこの題名なのか? と考えさせられる短編です。ある一家の話ですが、現代でもこういった家庭は実在するような気がします。ストーリーは薄暗いものの、その暗さをそこまで鬱々と感じさせないのは流石太宰治、といったところでしょうか。短編集のなかでも、ラストシーンを含めトラウマ的な一作です。(139字)
先週紹介した本
太宰 治「夜明け前」(『きりぎりす』収録)(新潮文庫)
それではまた来週、お待ちしております。
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