産婦人科の聖性について

婦人科目当てで産婦人科兼婦人科の個人病院へ行った。
都会のど真ん中にある大きい個人病院であった。
通常の病院、小児科と施設が分かれている上に、新設されたという産婦人科・婦人科が少し離れたところにあった。

中に入るととても広く受付が常に5人体制で、聖堂のような白を基調とした清潔感溢れる室内だった。
クラシック音楽が流れていて、乳児用のベッドやキッズスペースも完備されていた。
そこで夫と見られる男性と妊婦らしき女性が二人でいるのを何度か見かけた。まるで幸せの象徴だな、と思った。
こんな場所で、私はヘルペス診断にかかっているのがなんとも言えず本当に辛い。自分の汚らしさに引け目を感じるのだ。

また、こう言った場所に来ると、
子を産むということに自覚的になるので苦手である。
病院の清潔感や別の病棟から隔離されていることの大事にされてる感とかに自分のミソジニー的な部分が湧き上がってくる。

みんなどういった理由でここに来ているのだろうか。妊娠している人もいれば不妊症の人もいて、性病検査やがんの検査もしている人もいるだろう。希望も絶望も両方存在するのが、普通の病院よりも独特で謎の張り詰めた空気を感じた。


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