【愛知CL35位】レッパが優勝した理由と悪ミュウミュウという選択【全文無料】
【はじめに】
みなさんはじめまして。愛知県三河地区を中心にポケカをしてます「銀河ポッキー」と申します。普段は岡崎市のショップ「メモリーコーポレーション」@memory_corpさんで幼馴染中心のメンバーと「チームココガラ(ちむここ)」などと名乗りながらシティリーグや自主大会でいい成績が納めれるように練習に励んでいます。今回開催された愛知CLで運よく35位、あと一歩で決勝トーナメントというところまで成績を残すことができた為、弱小チームの宣伝といつもお世話になっているメモリーさんの宣伝の意味を込めて愛知CLの大会の考察と僕らが握った悪ミュウミュウの解説をまとめたいと思います。
この記事は全文無料で読めます。最後に投げ銭160円あるので投げてくれたらメモリーさんで1パックずつ剥きたいと思います。
【環境考察】
環境考察について自分たちの結論を言いますと
「愛知CLでは炎ミュウミュウor悪ミュウミュウを握るのが最も勝ちやすかった」
ということです。
これに関して環境の変異を順に追って解説していきます。
1.CL直前の環境の動向
下記画像は「よつぎ一門」さんのTwitterより引用
↓3/21 双璧環境一門杯 全体デッキシェア
↓3/21 双璧環境一門杯 ベスト16デッキシェア
愛知CL環境直近に行われた一門杯はCLの予想を立てる上で非常にありがたい情報になります。実際10月に行われた横浜CLの際に一門杯で優勝した「無人ダイナ」がメタゲームの中心になったのも記憶に新しいと思います。
まずこの上記2つのグラフより分かる情報をまとめていきます。
・一門杯時点環境考察
①全体使用率は「三神」「ムゲンダイナ」「ビクティニ系」「連撃ウーラオス」で64%を占めている。
②ベスト16使用率は「三神」「連撃ウーラオス」で50%を占めている。
上記2点がグラフから読み取れます。
この点から一門杯時点の環境を一言で表すと
「三神と連撃は勝ちやすく、ビクティニとムゲンダイナが勝ちにくい」大会であったと言えます。(この考察では一旦使用率の低いものは除外してあります)
・なぜこの結果になったのか...
①ムゲンダイナに厳しい向かい風・・・これは誰もが分かっていたことだと思いますが、「連撃ウーラオスの増加」「有利だった三神のガラルサンダー搭載」によりかなり立場を悪くしています。デッキパワーは高いので一方的に無理ってこともないとは思いますが具体的な対策を積んでない限り勝率は20~40%といったところではないでしょうか。
②メタの対象となったビクティニ・・・ビクティニは目立った向かい風は受けてないとは思いますが、今大会では環境の中心として対策されるデッキの立ち位置をだったと思います。インテレオンやラプラスなど弱点をついてくるデッキが存在したことや、ムゲンダイナの向かい風によりタッグチームが勢力を伸ばしたことがベスト16に残れなかった要因であると考えています。
ここまでが一門杯時点での環境考察です。
2.横浜CLの振り返り
ここで一度考察方法を整理するために横浜CLの時の環境を思い出してみます。
・横浜CL直近の一門杯時点の環境の動向
下記画像は「よつぎ一門」さんのTwitterより引用
↓9/26 仰天環境一門杯 全体デッキシェア
↓9/26 仰天環境一門杯 ベスト8
(こちらはグラフがなかったため、Twitter上の情報からグラフ化)
上記の情報を思い出しながら仰天環境一門杯をまとめると
【パワーデッキの「三神」と「小ズガ」が「無人ダイナ」と「雷系統のクワガノン」に対策をされた環境】であったと言えます。
前述の表現に直すのであれば、「無人ダイナと雷系統は勝ちやすく、三神と小ズガは勝ちにくい」大会と言えるでしょう。
これを元に実際の横浜CLの環境を確認していきます。
・横浜CL環境のメタゲーム考察
↓10/3 横浜CL 全体使用率
まず上記のグラフを元に情報をまとめていきましょう。
①全体使用率は「三神」「ムゲンダイナ」「小ズガ」「雷系統」が各10%以上あり、この4テーマだけで全体の53.9%を占めている。
②次点で使用率の高いデッキは「セキタンザン」で、このテーマは「ムゲンダイナ」と「雷系統」に有利を取れる。
③さらに次点で使用率の高いデッキは「ルカメタザシアン」で、このテーマは「ムゲンダイナ」と「セキタンザン」に有利を取れる。
④一門杯時点の情報により、「三神」と「小ズガ」は勝ちにくいデッキである。
という4つの情報が挙げられます。
この情報を元に横浜CLのベスト64使用率を見てみましょう。
↓10/3 横浜CL ベスト64使用率
上記グラフより分かる情報を再びまとめていきます。
①「セキタンザン」の使用率が約25%と断トツで高い。
②「三神」「小ズガ」「雷系統」が全体使用率に比べて、シェアを落としている。
③「ルカメタザシアン」が全体使用率に比べて、シェアを増やしている。
以上の3点から横浜CLを総括すると
【「ムゲンダイナ」と「雷系統」が、「三神」と「小ズガ」に圧力をかけた為、「セキタンザン」を止めれるデッキが少なくなった。さらに「セキタンザン」が「雷系統」に圧力をかけた為、「ルカメタザシアン」を止めれるデッキが少なくなった。】
⇒【「セキタンザン」がメタデッキ、「ルカメタザシアン」が隠れメタデッキ】の横浜CL
長くなりましたがこれが横浜CLの振り返りになります。
分かり切っている情報かも知れませんがここが言語化されていることが、環境考察の上で重要と考えています。
3.愛知CLの環境予想
前置きが長くなってしまいましたがここから愛知CL前に考えていたことについてまとめていきます。
↓自分たちが考えた愛知CLの全体使用率
・予想理由
①「ガラルサンダー入り三神」と「連撃ウーラオス」が「ムゲンダイナ」に圧力をかけているため「ムゲンダイナ」が使用率を下げる。
②「三神」と「ビクティニ」は安定感の高さと扱いやすさから使用率を下げることはない。
③「連撃ウーラオス」はポテンシャルは高いがまだ構築が定まってないので「三神」ほどは伸びない。
と予想しました。
・メタデッキ「セキタンザン」の位置を探す
ここで使用率の予想を確定させたら上記に対して有利な「セキタンザン」の位置のメタデッキを考えましょう。
メタデッキで重要なのは
①環境使用率上位に有利が取れること。
②デッキの安定感・パワーがあること。
だと考えます。
ただ上記4つ全部に勝てるデッキで安定感のあるものは中々ありません。
なのでまず今大会の前半に負けて後半の使用率が下がるであろうデッキを考えます。
この4つの中で最も可能性が高いのが「ムゲンダイナ」です。
理由は先述の通り現環境では勝ちにくいデッキだからです。
もちろんムゲンダイナを使って入賞した人も、上位に残った人もいるので一概には言えませんが、構築・プレイング・当日のマッチ運などのハードルは高かったと思います。
上記の点から「ムゲンダイナ」を切る位置において、「三神」「ビクティニ系」「連撃ウーラオス」に強いデッキを考察すれば「メタデッキ」にたどり着くことができると考えました。
ここで「メタデッキ」として想定されるのが
「純レッドパーフェクション(炎ミュウミュウ)」です。
・「三神」に対しては後1から攻撃を仕掛けることができ、フレアドライブ300点でオルター後を返すことができる点。
・「ビクティニ」に対してはタッグチーム主体による性能否定。ミュウミュウをサブアタッカーとして採用している方が主ですが、純レッパと比較するとミュウミュウの選択肢と安定感で劣ってしまいます。
・「連撃ウーラオス」に対しては弱点を突くことでの一方的に有利を取れると思いがちですが、連撃側ももちろん意識しています。ジラーチGXやシャドーボックスミミッキュなどで対策してくるのでこちらも対策は必須です。
・前述で切っているといった「ムゲンダイナ」にもガラルサンダーを使用することで戦えるのはギリ耐えポイントだと思います。
↓愛知CL優勝した イトウ トモキさんのレッドパーフェクション
完全に上記のポイントが抑えられた素晴らしい構築でした。
僕たちもレッドパーフェクションを考察していましたがポケギア0枚ポケモン入れ替え0枚で他の入れるべきカードに回されているのがかなり印象的でした。
ベンチバリアの不採用の理由が気になりすぎて眠れません。
予想①愛知CL メタデッキは「レッドパーフェクション」である。
・隠れメタデッキ「ルカメタザシアン」の位置を探す
ここの位置は非常に考察が難しかったです。
隠れメタデッキとして大事なのが
①メタデッキを含めた環境使用率上位に有利が取れること。
②デッキ内容・動き方・サイドプランが一般に認知されていないこと。
①を完全に満たすデッキはおそらくありません。なので隠れメタデッキでは②の「わからん殺し」を用いて環境に有利に立ち回る秘匿性が求められます。
実際に横浜CLの「ルカメタザシアン」は「三神」に対して不利なはずですが、「三神」側が最適解の選択をできないが為に負けてしまうケースもあったそうです。
候補として挙がったデッキは主に2つでした
①「ドラパルトVMAX」
環境相性★★☆☆☆ 秘匿性★★★☆☆
構築の幅が広く型を読みにくい点が良いのと
「連撃ウーラオス」と「レッパ」に対して弱点で有利を取ることができます。
と思いましたがジラーチGXの採用が多いことと、「三神」に対して明確な対策がしずらいので結局クラッシュハンマーなどに頼らざるを得ないこと、「ビクティニ」にも有利を取れないことから没案となりました。
②「マルヤクデVMAX」
環境相性★★★★☆ 秘匿性★☆☆☆☆
このデッキはかなり有りでした。
そもそも「マルヤクデ」というテーマがタッグチームへの否定性能が高いことで「三神」と「レッパ」に有利をつけますし、「連撃」はマルヤクデを素早く処理できない可能性があるので大火力連打で押し切られてしまいます。
ただ構築もサイドプランも広く認識されてしまっているため、「わからん殺し」という感じではありませんでした。
これを踏まえて、愛知CL4日前(水曜)までは
「三神」「ビクティニ」「連撃」「ムゲンダイナ」「レッパ」「マルヤクデ」の6デッキが環境の中心になると想定していました。
そんなとき一緒に練習していた方からとんでもない情報を頂きました。
「悪パーフェクションの6エネデッドムーンの再現性がやばいらしい」
そういえば一門杯にもいたし試すべきと思い、Twitterに上がっていたレシピを参考に回してみました。
↓ドラキチ@dorathiki0202 さんがTwitter上で公開されてたレシピ
試したところ、6エネデッドムーンが非常に安定して打てる。
打てなくても悪の波動から入るプランやオーラバーンから入るプランも取れる。非常にパワーの高いデッキであることが分かりました。
ここで新たにデッキ候補が出たわけです。
③悪ミュウミュウ
環境相性★★★★☆ 秘匿性★★★★☆
このデッキは相手が下記の3つの条件を満たせば非常に勝率の高いデッキでした。
条件①VMAXポケモンorタッグチームポケモンがメインアタッカーである。
条件②デデンネGXorオドリドリGXなどをベンチに置く。
条件③悪ミュウミュウのメインサイドプランを知らない。
このデッキの特徴は「ブラッキー&ダークライ」のデッドムーンGXでサイドを3枚取ってから
「メガヤミラミ&バンギラス」のグリードクラッシュ+グレートキャッチャーでゲームを終わらせてしまう爆速サイドプランを持っていることです。
デッドムーンGXによりハンド干渉ができないので盤面で返されなければ確実にこのプランが通ってしまいます。実質ワンキルのようなものです。
三神の「オルター+GX+GX」やビクティニの「V+V+V」など3回の攻撃でゲームに勝つデッキが非常にパワーが高いと言われている中
「TAGorVMAX + GX」の2回の攻撃でゲームに勝つこのデッキのパワーの高さは容易に想像できると思います。実際こうして比較・言語化するとサイドプランが頭おかしいほど強いのです。
悪ミュウミュウを相手にするときは「相手の盤面に2エネ存在する&ニューラがベンチにいる」状況化では絶対にVMAXやTAGポケモンを雑にバトル場に出してはいけません。
この認識が薄い相手には「わからん殺し」の勝利を取れるという点が非常に高評価でした。
現在主流のデッキに条件①&②を満たさないデッキは「ムゲンダイナ」以外ほぼありません。
前半で「ムゲンダイナ」を踏まなければ確実に上位まで行けると確信してデッキ選択をしました。
予想②愛知CL 隠れメタデッキは「悪ミュウミュウ」である。
【環境考察まとめ】
愛知CLは「レッドパーフェクション」と
「悪ミュウミュウ」がメタデッキとして勝ちやすい環境である。
というのが僕たちの結論です。
↓愛知CL使用率予想(最終)
↓愛知CL上位デッキ予想
【使用デッキ:邪炎マニュ】
↓当日持ち込んだレシピです
・コンセプト
後手特化で前述のデッドムーン+グリードクラッシュプランを通すのにかなり振ったレシピになります。
枚数や採用理由の説明は特にしませんが、グレートキャッチャー2枚が最強に強かったです。今回は「ムゲンダイナ」を切るという選択のためボスを減らしてグレートキャッチャーを増やすことで、有利な対面を落とさないことに重きを置きました。
・先攻型or後攻型について
先手型後手型は賛否あると思いますが自分はCLという舞台でじゃんけんの価値を薄めたかったので後手型を選択しました。
後手型のメリットは後1にナツハチを使うことで後2でレッグリを使用しやすくなっています。
悪ミュウというデッキはベンチ展開をした次の相手の番にニューラ・ファイヤーへ干渉されなければ、非常に高いパワーを出せます。先2で展開して後2で干渉される確率と、後1で展開して先2で干渉される確率を考えると後攻を取るメリットは十分にあります。
先1で安定して展開できるならそれが1番強いですが、
①ニューラを立てる ②ガラルファイヤーを立てる ③手張りができる ④邪炎用のエネが落ちている ⑤ハンドが繋がっている を先1で満たす確率は極めて低いと思います。
後手型はナツハチに触る。という低いハードルで5つの準備をすべて満たしてしまう圧倒的な安定性がありました。
このデッキは対応力をかなり削ってコンセプトに尖らせてあると思ってください。先手型の方が戦略の幅は広いと思います。
「先2ボスで裏呼ばれなきゃ、一気に勝てる」そんな認識で戦っていました。
今大会は初見殺しも相まって後攻型を選択してよかったと思います。
・シルヴァディGXの採用について
実際に大会ではシルヴァディGXを入れた構築が見られましたが、僕たちは必要とは思わず考察すらしていませんでした。
このデッキのコンセプトが「短期決戦の超インファイトデッキ」で組まれているからだと思います。
後2、後3までに爆速でゲームエンドのプランを狙うこのデッキでは、シルヴァディGXよりデデンネGXに枠を割いた方が理に叶っていました。
のでコンセプト次第ではシルヴァディGXの採用は有りですし、強いと思います
・最大のデッキの強み
このデッキのコンセプトとサイドプラン、ニューラとファイヤーに干渉されなければ最大パワーを爆速で出すことができることを理解して頂けたと思います。
これを踏まえた上で現環境に、
「先2でタッグチームをバトル場に出す」
「先2で相手のポケモンを倒さない」
「自分のデッキを回すためにデデンネGXを使う」
そんな条件を満たしてくれるデッキが存在します。
「三神ザシアン」です。
三神が先2オルターを打つ番は確定でニューラ・ガラルファイヤーは生き残っていますし
こっちが後2デッドムーンを決めるだけでそのままゲームエンドが可能です。
アルレイから入ってくるorアルレイまで通してしまっても戦えるプランはまだまだあります。
「三神ザシアンに対して圧倒的有利」
これがこの悪ミュウミュウ最大の強みです。
長々と書きましたが以上が
チームココガラが調整した「邪炎マニュ」の解説でした。
当日のマッチアップは
1.後ジュナイパー〇LO
2.後ビクレッパ〇
3.後ビクレッパ〇
4.後ビクレッパ〇
5.後ミラー種切れ〇
6.後ラプラスVMAX〇
7.先純レッパ×(イトウトモキさん)
8.後ミラー〇
9.後三神×
でした。
実際の感覚では上位に行くほど悪ミュウミュウがしっかり認知されていて、簡単にサイドプランを通させてはくれませんでした。
特に負けた2試合は悪ミュウミュウ側がされたくない動きをされてしまいました。
【まとめ】
実際の上位デッキの結果を見ても僕たちの考察はおおよそ正しかったと思います。
これで悪ミュウミュウが一人もトーナメントに上がれなかったのは少し悔しいですね。
使用率分布の答え合わせも楽しみにしています。
ここまでデッキ選択について語ってきましたが所詮当日の運はコントロールできません。
僕は幸い目立った事故手札を貰わず初戦以外は想定されたマッチを引くことができました。
一緒のデッキを共有したメンバーは前半にマッドパーティと当たってしまったり、どうしようもない事故手札を貰ってしまったりしました。
ただデッキ選択・環境考察という点では最善を尽くせたと満足しています。
このデッキテーマを提案してくれた虹南くん(@Yugioh1206)に感謝🙏します。
もし次回も大型大会に出れる機会があれば必死に考えて最善のデッキを見つけれるように頑張りたいと思います。
初めてのnoteで長々と書いてしまい申し訳ありませんでした。普段メモリーコーポレーションさんでよく練習しているので、また話しかけてくれたりすると喜びます。
一応投げ銭方式にしてありますので、もし収益が出た場合は全額メモリーコーポレーションへ使わせていただきますのでよければお願いします。
悪パとか悪ミュウとかダークパーフェクションとかいろいろ呼び方がありますが、勝手に「邪炎マニュ」って呼んでます。昔チームメンバーで初めて考察した「ガエンマニュ」と音が似ててカッコいいからです。
以上になります。ありがとうございました。
(チームココガラ)
銀河ポッキー
いの
めあべあ
さむ
マホイップのどれい
チャーマサ
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