二十四 節気 小雪の候
リビングの窓から
冠雪した純白の富士を遠くにながめる
小春日和の昼過ぎ
江戸料理「小竹葉豆腐」などをこしらえて
小雪のころ 一汁五菜
江戸料理を楽しむようになった私が何度も読んでいるのが天明二年に発刊された「豆腐百珍」。
発刊されるや大人気となり、翌年には「豆腐百珍続編」刊行、この百珍シリーズは「玉子百珍(萬宝まんぽう料理秘密箱)」が天明五年に、「牛蒡百珍」「甘藷百珍」「蒟蒻百珍」などが次々と刊行、人気を博す。
この大人気本から今回は小竹葉豆腐をこしらえ、旬の野菜などで一汁五菜。
「どうしておざさ豆腐と言うの?」と夫。
「思うに、青い笹の葉じゃなくて、地面に落ちて重なる茶色や薄茶色の笹の葉が、ちょうどお醤油で味をつけた焼き豆腐を卵とじにしたルックスに似ているからじゃないかな」
たぶん。
豆腐百珍 佳品 五十
小竹葉豆腐
原著通りに作ってみた 小竹葉豆腐
う~ん…私は本醸造醤油を使うから、醤油の香りも立っていいといえばいいのだけど、やはりちょい甘さがほしいところ。酒かみりんを加えれば、だしは無くても焼き豆腐の旨さをしっかり味わえるから、これはこれで佳品。
多く見かけるレシピ~だし+醤油+みりんの煮汁で焼き豆腐をさっと煮て、卵とじにする作り方
後世に広まっているレシピは、旨み好き現代人にはドンピシャで、やはりほっと安心する安定の味、なるほど佳品です。
小雪のころ 一汁五菜
メインはもちろん 小竹葉豆腐
(もってのほかと山形芋煮のnote記事です ↯)
江戸の人々の暮らしに想いを寄せた
大人の遊び
一汁五菜のお昼ごはん
あゝ 愉しかったな
もうすぐ冬
小竹葉豆腐をいただくと
なぜか
箱根強羅 田むら 銀かつ亭 の
豆腐かつ煮が食べたくなるのです。