壁と卵とSNS
こんにちは、くまかんです。
今年は、思いつきを軽いノリでどんどんやっていく年にしたいと思ってます。
それでこのnoteにも、銀河丼やマストドンやってて思ったことを書いていこうと思います。もう3年やってるし、しゃべってもいいかな?
それで今回も、(管理人としてではなく)私がマストドンやってて個人的に思ったことを書こうと思います。
村上春樹さんの有名なスピーチで、「壁と卵」っていうのがあります。
ググってもらったら全文とか解説記事がいっぱいでてくると思います。
壁はシステムのことを指し、卵は、壊れやすく脆い個人存在のたとえらしいです。
さらにその「壁=システム」とは、国とか政治とか社会とか、そういうもののことらしいです。
村上春樹さんの言う「壁=システム」っていうのは、ひとつの秩序、ルールによる、融通の利かない固いモノってイメージですね。
個人側にどんな事情があろうとも、それを考慮することなく、ひとつのルールに則って、機械的に冷徹にジャッジをくだす、みたいな。
TwitterなどのSNSもネット上の社会ですよね。ここで言われるシステムに当てはまります。ここ数年耳にする凍結騒ぎにしても、「壁」のイメージに合致するかも知れません。
私も今までは、システムといえば、ひとつの原則に則って回るものというイメージしかありませんでした。村上春樹さんと同じ。
しかし、ぬるかるさんがマストドンブームを起こし、それに乗っかって運営してみたところ・・・。
ちょ待てよと。
「システムっつっても、こう・・・、分散ってあり方があるのか!!!」
と。
(ずっと前から分散型に注目してた人たちすごい。)
技術的な面での分散型の意義はよくわからないけど、ネット上の社会、SNSにおける分散って、めちゃくちゃ面白い概念だなって、やってて思います。
つまり、ルールがひとつじゃない。サーバごとに運営ルールを制定できるわけです。
そのサーバに集まるユーザーさんの傾向に合わせた方針で運営できるわけです。
壁なのにひとつじゃない!壁なのにやわらかい!
これなら卵が壊れなくない?
Twitterの規約変更に伴い、多くの絵師さんが凍結される事件もありましたが、これもひとつのルールによって裁かれた例だと思います。
→Pawooがマストドン最初の20万ユーザー達成 Twitterの絵師アカウント凍結騒ぎが後押し
つまり壁によって、個人の表現が抑圧されるという、村上春樹がうったえたことが起こったわけですね。
彼はスピーチの中で、正しかろうが間違っていようが、自分は個人の側に立つとも言ってます。
(もちろん、各国の法に触れるものもあると思うので、Twitterがそうせざるをえない事情も理解できます。)
こういった事件から、マストドンや分散SNSはエロやアングラに優しいと思われるかもしれないけど、個人的にはそうではないと思っています。
そうじゃなく、個人みんなに優しくありたいんじゃないかなー?
全体としてはひとつでありながら、場所によって(いい意味での)ムラがある。分断されず、お互いゆるく繋がってるけど、互いに干渉しすぎることもない。
独裁者によって統一されるのではなく、個人個人を尊重したうえで、ひとつになれる。
ひとつひとつ違うかたちの卵を、優しくまもるやわらかい壁。
分散SNSがそんなやわらかい壁だとしたら、めちゃくちゃおもしろい!
そんなことを言ってみたかった今回のnoteでした。