デッキ紹介「千恋万花」~アルカナフォースⅥ THE LOVERSと手札を切る行為
アイマスは小宮果穂担当、あんぷらです。
みなさんはデッキを作るとき、何を入り口にしていますか?
使いたいカードがある。強いから。人から影響を受けたということもあるでしょう。
いずれにしても、自分自身の意思でひとつのデッキを掴み取ろうとする、尊い行いだと思います。
私の場合はエロゲでした。
千恋万花。ギャルゲーだと思って買ったらノベルゲームでした。
こういうタイプのゲームは初めての体験だったこともあり、新鮮な経験をしました。
千恋万花という声に出して読みたくなるタイトルも素晴らしい。
次のデッキの名前は千恋万花にしよう。かっこいいしな。といったところから着想を得て、その名前に似合うカードを探しました。
そんなわけで選ばれたカードが、アルカナフォース Ⅵ THE LOVERS。
当時ジョジョ三部を視聴していたこともあり、LOVERSが恋人たちを意味するという知識もありました。
これならデッキ名、千恋万花でいける!と意気込んだり。
しかし、アルカナフォース Ⅵ THE LOVERSには問題がありました。
実際のカードがこちら
優れた名前とイラストから繰り出されるのは、意味のわからない効果。この効果に対応しているモンスターは現時点で二種類しかいません。それも特殊召喚がしやすく、わざわざアドバンス召喚する必要のないモンスターのみ。しかもコイントスを外したら虚無。それどころか、効果を使おうとしたらカイザーシーホースの下位互換になりかねない。
どうしようもないがどうにかしたい。
今回の主役はアルカナフォース Ⅵ THE LOVERSです。
LOVERSの使い方
切るカードと切られるカード
冥界の役割
聖騎士の盾持ちとフォトンギミック
⚫LOVERSの使い方
効果を活かすのはほぼ不可能なので、別の方向からアプローチしました。
光属性天使族レベル4。一見サポートが多そうなステータスですが、あまり良いものがない。
次に攻守1600。この数値には見覚えがあり、データベースを検索したところ
1600のステータスを持つモンスターの破壊に反応し、特殊召喚しながら対象を取らない破壊効果を発動する。強力ですね。
サンダー・ハンドの除去は相手依存ですが、自爆特攻でもいいし、牽制するだけでも意外と強い。
レベル4なら武神姫アマテラスを出せなくもないから、効果を使った後に除外されても取り返せる。
でもそれならLOVERSでなくてもよくない? となるのは当然ですね。しかしアルカナフォースには専用のサポートがあります。
それがアルカナリーディングとデスペラードリボルバードラゴン。
召喚僧サモンプリーストから入ることで、サモプリから終末の騎士をリクルートしてデスペラードを落とし、LOVERSをサーチできる。このときサモプリでリーディングを捨てられればLOVERSを召喚し、レベル4を3体揃えることもできる。
とはいえ手札が噛み合わなければ事故の温床。これを狙うにしてもデッキの核にはできない。
ならサモプリを中心に、手札を切ることでデッキを回していく構築にしてもいいのではないか、と考えました。リーディングが手札でかさばることも減らせるだろうし。
⚫手札から切るカードと切られるカード
前述したサモンプリーストからアルカナリーディングを切る動きに注目し、切ったカードを活用することにこのデッキの重点を置くこととしました。
切るカードとしてサモンプリースト以外に、禁じられた一滴やツインツイスター、溟界の獏ゾーハを用意しました。一滴は単体性能が高く、これがあれば大抵のデッキとは勝負できるので、このデッキの対戦前の選びやすさに一役買っています。ゾーハについては後述。
切られるカードはアルカナリーディングの他、竜皇神話とギャラクシーサイクロンを選びました。竹光や雷龍融合も考えましたが、うまく回らなかったので単体で機能するカードに。ここはカードプールの拡大に連れ変化するかなと思います。
ちなみにデスペラードを切ってもおっけーです。
というコンセプトで組んだデッキがこちら
戦法はランク4を基本に据えました。
手札を切ることのできるゾーハを内包する溟界が軸になっています。
⚫溟界の役割
ヌルから入り、ゾーハとキングレムリンを経由してナイア、カース、大鮫(ナイアでサーチ)を揃えることで、ターンを跨いでランク4を立てていける+自由に手札を切れるゾーハを墓地に用意できます。
次のターン以降はヌルを墓地に置ける限り召喚権なしでランク4を。ヌルがいなくても召喚権を使えばランク4が出せます。
⚫盾持ちとフォトンギミック
溟界で場を持たせつつ、聖騎士の盾持ちやギャラクシーカードでデッキを回していきます。
聖騎士の盾持ちは①のドロー効果が重要になります。
盾持ち自身や盾持ちで除外したモンスターをアマテラスで回収し、さらなるランク4やサンダーハンドを引きにいきます。 一応サーチが使えるよう、俊足のカバ バリキテリウムも投入。これが中々便利。
ギャラクシーギミックの出番はランク4の銀河光子竜から。ヌル初動から真っ先に立てたいランク4です。
永遠の銀河をサーチすることでNo.90銀河眼の光子卿に進化させ、序盤のエースとします。デッキのギャラクシーサイクロンやハイパーギャラクシー、銀河の召喚師(サンダーハンド対応)にまでアクセスできるため、重要度の高いカードです。切っても強いギャラクシーサイクロンを掴めるのも良い。竜皇神話で蘇生できないことだけが残念。
⚫サンダーハンドのトリガー
ここまでデッキの動きを書き連ねましたが、肝心のサンダーハンドのトリガーとなれるカードはLOVERSとサモプリ、銀河の召喚士しか紹介していません。究極的にはLOVERSを立てたいデッキなのでそれでもいいのですが、それだけではデッキとして微妙かなとも思いました。なのでとりあえず守備力1600のランク4を調べてみると、
なんという絶妙なラインナップ。スサノオが使えればよかったのですが、生憎武神軸ではありません。
チョイスしたのはガガガザムライ。強い方だし、攻撃誘導で幾分かサンダーハンドを起動しやすそうだなと。
他にはEmトリッククラウンを採用。サモプリから出しても手札から切っても強いのが良い。
サンダーハンドは元々の数値を参照するので、虚無顔になったクラウンでも問題なくトリガーにできます。
⚫その他カードの採用理由
◇オネスト
3枚目のサンダーハンドを別のカードにしたくて採用。マスカレーナアストラムなんかの突破も可能にする。
◇銀河眼の光子竜
主に光子卿のサーチしたハイパーギャラクシーから出すモンスター。このデッキに足りない火力を補ってくれる。
◇ハイパーギャラクシー
光子卿でサーチする突破カード。ギャラクシーサイクロンと選択。
◇聖杯の継承
盾持ちをサーチするためだけのカードなので、入れ換えていいかもしれない。バリキテリウムにも繋がるので少し悩む。
◇塊斬機ラプラシアン
バリューの高いランク4。3体素材の重さを受けて通す価値がある。
◇ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
火力の出せるランク4として採用。一応竜皇神話にも対応している。
◇No.60 刻不知のデュガレス
手札を切れるランク4。蘇生と火力増強を選ぶシーンもままある。
ちなみにアルカナリーディングは召喚するので、それで出したLOVERSのデュガレスをかけるとアストラムを突破できる(これができるアルカナフォースの中では最も安定する)。
◇No.39希望皇ホープライジング
No.を蘇生するため、光子卿の再利用などランク4以上の働きを期待できる。最近入れたカードで、良い感じに動けばArk Knightの採用も検討。
◇ライトドラゴン@イグニスター
除去可能で素材を1つしか使わないランク4。アーゼウス乗せるときに露払いしたいとき便利。普通に使っても良い。
◇レイダーズ・ナイト&アーク・リベリオン・エクシーズドラゴン
ナイアとゾーハが並ぶので出せる、火力要員その2。劣勢の試合を無理矢理終わらせることもある。
◇天霆號アーゼウス
パワーを引き上げてくれるカード。同時に魔法を墓地に送るカードでもある。とはいえそれは緊急的な使い方。存在をよく忘れる。
◇コードブレイカー・ウィルスソードマン
バグースカ対策。
⚫千恋万花の問題点
一通り話したところで、このデッキの問題点についても語らせてもらいます。
まずLOVERSの出る頻度。サモプリ&リーディングはそこまで決まるものでもないので、行けたら行くくらいのものになっています。
もうひとつの問題はLOVERSより目立つカードが多いこと。溟界とフォトンでデッキを回している都合上どうしてもそれらが目立ちますし、盾持ちのドローを使っている時点で意外性もあるので、LOVERSを印象に残しづらいなと感じています。ここはアマテラスで再利用し、何度もフィールドに出していくしかないでしょうが。
LOVERSのデッキとしては、少し弱いかもしれません。
⚫好きなところ
この千恋万花というデッキは自由度が高く、試せるカードがたくさんあります。以前は斬機や光天使と合わせていました。
なので切りたい魔法や4軸で使えるドローソースがあれば、その都度改良していけます。成長性の高いコンセプトになっていますね。
しかも、ほどほどの展開力と突破力で大抵のデッキと戦いやすい。
気持ちの問題では、アルカナフォースから1体に焦点を当ててを形にできたこと、LOVERSを使う意味をまあまあ見出せたことも良かった。
と、バランスの取れたデッキになったので、末永く使い続けるデッキになりそうです。
以上、千恋万花でした。