デッキ紹介「暴食」~最終的に一撃で倒せば一撃必殺なんだよ
おはこんばんちは、燃えるデッキビルダーのあんぷらです。
今回紹介するデッキは紆余曲折あり、どうして組もうと思ったのかが定かではありません。
ただひとつ言えるのは、とんでもなく気の長いデッキになってしまった、ということです。
⚫デッキの目的
このデッキの最終的な目的は、〈一撃必殺! 居合ドロー〉によるワンキルです。
これで決められたらかっこいいだろうなあという想いがあり、たまに考えては、「でも山札操作絡めるとドローするときの盛り上がりに欠けるよな」という謎の自論で使用から遠ざけていました。
だからって完全な運任せはデッキとしてどうなのだという話になりかねませんからね。
それなら何度でも撃てばいいんじゃないか? という考えが、浮かんでいたんだと思います。
ソシャゲのガシャと一緒ですね。
そうしてこのデッキは〈居合ドロー〉を回収して連打し決めにいく。かなり大振りなデッキになりました。
まず頭にあったのが〈エピュアリィ・プランプ〉と〈オーバーレイ・ネットワーク〉のコンボ。
好きな魔法罠を素材にして回収するというやつですね。うーん、大変そうだ。
回収する〈居合ドロー〉を墓地に送るのには、〈ティンダングル〉を使う、というのはいつの間にか決まっていました。耐えるのが得意で、テーマとして回せば勝手に魔法罠墓地肥やしができる優秀なチームです。
なので墓地落としは問題ないのですが、回収の方が難しそう。
しかし他に見つからず、当初はこのエセピュアリィコンボのみで回収を試みていたのですが、どうにも、もやもやする。
そんなとき、現れたカードがありました。
〈神聖なる魔術師〉。どう考えてもこっちの方が簡単。
しかも〈居合いドロー〉による回収効果で〈聖なる魔術師〉を戻していけば、2枚目3枚目の〈神聖なる魔術師〉のリクルートも十全に発揮できる。なんと理想的か。
この登場でかなり〈居合ドロー〉連打が近づきました。
と、うまい具合に骨組みがしっかりしたので、その骨を見ていきましょう。
⚫そもそもティンダングルとは
恐らくこのデッキで最も知名度の低い部分だと思います。
〈ティンダングル〉は闇属性悪魔族のリバーステーマで、尋常じゃない持久力を秘めているのですが、地味。
〈ティンダングル・ドロネー〉や〈イントルーダー〉といった明らかに強力なカードがあるので、地力はあります。
これが本当に強力で、罠の墓地効果で〈ティンダングル〉が3体も蘇り、反転すればアドバンテージまで稼ぎ出す脅威の集団なのです。裏側とはいえ3体蘇生ですから、耐えるにも堅く、エンドに発動すれば3体残して自分のターンを回せます。
自己蘇生されるうえにデッキを回すエンジンの役目まで果たす。
〈イントルーダー〉は除外されないタイプの自己蘇生。〈ティンダングル〉の生命線であり、最大の強みですね。セットされるのが〈ティンダングル〉でなくていいのも良いところで、〈ティンダングル〉がテーマ外のリバースを使いやすい一因にもなっています。
〈ドロネー〉と併せれば4体になり、幅がさらに広がる。
〈ティンダングル〉を墓地に貯めるのも比較的簡単で、初動になる〈ティンダングル・ジレルス〉が一人で三枚集めてくれます。
〈ジレルス〉から入る動きとしては、
まず〈イントルーダー〉を落としながら特殊召喚し、
リバース効果で〈ティンダングル・ドールス〉を落とせば、〈ジレルス〉と〈イントルーダー〉が蘇生。
〈イントルーダー〉で2枚目の〈ジレルス〉をサーチすることで、次のターンには〈ドロネー〉まで用意できます。
ただリバースモンスターなので、相手に殴ってもらうか、生き残るか、表にするサポートを使わなければなりませんので、そういう面では厳しいですね。
動き出せばいつまでも崩せない強固な城壁となるので、全然強いと思っています。
本題に戻りましょう。上述した〈居合ドロー〉を墓地へ送る役に〈ティンダングル〉を選んだ理由ですが、それは〈ジレルス〉からの動きで一瞬見せた〈ドールス〉にあります。
リバースすることで〈おろかな副葬〉を撃つ。これは他のテーマには中々ない強みですね。
これで〈居合ドロー〉を落とします。やばかったら違うなんか強いのを落とします。
手札に来ても各種手札切りカードでアドバンテージに変換できるのも安定感に貢献していますね。
〈ティンダングル〉には他にも面白いカードがいっぱいあるのですが、今回は採用しているもう1枚だけ話します。
ティンダングルが後一種類欲しかったので入れました。
バトルフェイズ中に〈ヴァレルガード〉や〈ゴーストリック・パニック〉などで表にすると、そのままバトルフェイズが終わるうえにリバース1体蘇生する耐え耐えモンスター。
リバース全体を蘇生できる汎用性も良いですね。
という風に、〈ティンダングル〉というテーマは〈ドロネー〉を通してリバース効果を使い回し、テーマ外のリバースも活用していく、という動きができます。
〈神聖なる魔術師〉を使い回すのも、これで簡単というわけです(時間はかかる)。
⚫このデッキにおけるピュアリィ
〈ティンダングル〉の話を続けると〈カオスアンヘル〉が鬼強いというところに帰結しそうで怖いので、話を変えます。
結局、〈ピュアリィ〉は採用になっています。
動きは触りだけ入っていて、
〈デリシャス・メモリー〉から〈ピュアリィ・リリィ〉を出し、〈ピュアリィ―プ!?〉をサーチ。
〈リリィ〉効果で〈プランプ〉にエクシーズし、相手ターンに〈ピュアリィ―プ!?〉で〈エクスピュアリィ・ノワール〉にランクアップするのが大体の流れ。
魔法罠が墓地にあれば〈プランプ〉の効果で食べれば、素材5も夢じゃない、もしそうなったら流石に強い。
主にアタッカーとして使い、〈ネットワーク〉に触り次第魔法罠回収の役もこなせる、という立ち位置ですね。
〈デリシャス・メモリー〉による戦闘耐性付与や、〈居合ドロー〉の回収から巻き直すなど、最初から最後まで戦える。
なんというか、シンプルに強い。
〈ピュアリィ〉を残す最後の決め手になったのは〈トイ・パレード〉の存在です。
発動条件にするにも、回収するにも有用。〈ドールス〉から落とすカードの択を増やす意味でもね。
⚫ガイド初動とゴーストリック
〈ティンダングル〉と〈ピュアリィ〉によるテーマ単位の初動は話しましたが、もっと強いやつもあります。
〈デスガイド〉初動というやつですね。ここで使うのは〈ゴーストリック〉に触るものです。
〈ガイド〉召喚。〈彼岸の悪鬼スカラマリオン〉リクルート。〈ゴーストリック・アルカード〉を経由して〈ゴーストリックの駄天使〉をエクシーズ。
〈駄天使〉効果で〈ゴーストリック・ショット〉サーチ。〈駄天使〉素材に〈ゴーストリック・フェスティバル〉リンク召喚。〈アルカード〉効果で〈駄天使〉EXに戻し。
〈ショット〉で〈アルカード〉蘇生し、〈駄天使〉を再びエクシーズ。〈ゴーストリック・パニック〉をサーチし、〈ショット〉を回収。
エンドフェイズに〈スカラマリオン〉効果で〈ティンダングル・ジレルス〉をサーチ。
強そうですね。攻撃されたら〈フェスティバル〉は〈ゴーストリック・キョンシー〉に変身し、さらにサーチするので、攻撃ではそうそう崩れません。
サーチ先はめっちゃ耐える〈フロスト〉か、ドローして壁になる〈スペクター〉の2択になります。
リバースデッキでは〈ゴーストリック・パニック〉がかなり重要で、罠デッキの〈王家の神殿〉みたいな役割を果たします。
〈ゴーストリック〉自体が防御力に優れたテーマなので、〈居合ドロー〉を決めるまでの時間稼ぎにも有用です。
ちなみに、〈デスガイド〉を〈オーバーレイ・ネットワーク〉と一緒に引いていると、〈ジレルス〉をリクルートしてエクシーズした後、そのまま疑似サーチできるので、一段階早くなります。
サーチした〈パニック〉のお陰で安心してリバースできますね。
あと、〈ゴーストリック〉エクシーズの回収効果を〈ゼアル・フィールド〉と組み合わせると、相当手札が稼げるので、〈居合ドロー〉、〈デリシャスメモリー〉、〈ジレルス〉の手札コストにも困らなくなります。
⚫その他カード
このデッキはその他が占める割合が結構大きいので、簡単に説明していきます。
⚫心変わり
⚫ダーク・オカルティズム
⚫怨邪帝ガイウス
〈神聖なる魔術師〉が複数魔法を回収できるので、〈居合ドロー〉以外にも回収して強いカードを。
〈オカルティズム〉と〈怨邪帝〉はセット採用。〈ドロネー〉から生き残った〈ティンダングル〉を戦力に変えられるため、なにより、まーあ強い。
⚫救いの架け橋
⚫宝玉獣ルビーカーバンクル
⚫ゼアルフィールド
〈ドールス〉で落として即使えるカードその1。 特に〈ゼアル・フィールド〉が強く、前述したように〈ゴーストリック〉を差すだけでもよく。〈ピュアリィ〉展開に挟めれば、〈プランプ〉の回収効果と併せて素材6の〈ノワール〉を育てることも可能。 〈宝玉獣〉を〈ルビー〉にしたのは、〈ゴーストリック〉に繋げるレベル3であることと、〈トイ・パレ―ド〉に対応する天使族であるからです。
⚫黄金卿関係
魔法罠を落とすカードとして、〈ドールス〉だけでなく即効性のある〈副葬〉を入れてもいいと思ったとき、そこから動けるカードが欲しくて採用しました。
〈コンキスタドール〉から落として一周できるように枚数調整。
⚫深淵の暗殺者
⚫魔界造車ーGT19
⚫擬態する人食い虫
自由枠。リバースモンスターならなんでもOK。〈Ω〉をシンクロするための〈GT〉、手札稼ぎの〈深淵〉、単体性能で〈人食い虫〉といったところ。
⚫天獄の王
リバースモンスターを超守る。何かをサーチするという役割は今回薄い。
サーチするには無理があったので、引いて強いカードとして入ってます。
⚫未界域のツチノコ
枠が余ったので、〈ゴーストリック〉のエクシーズに回せる要員として。積極的に展開するカードが少ないので、穴埋めとして結構活きる。
⚫サンアンドムーン
⚫浅すぎた墓穴
⚫地中海の厄災
⚫つり天井
リバースモンスターと縁深い汎用カード。使い回す魔法罠の枠でもある。
〈地中海の厄災〉はリバースしたモンスターがとんでもない固さになるので、本気で強いです。
ここからEX
⚫サブテラーマリスの妖魔
リバースモンスターの汎用リンク。相手エンドの〈ドロネー〉で〈イントルーダー〉併せて4体蘇生するので、〈ティンダングル〉たちのサーチを絡めると好きなリバースモンスターを反転できる。そう、〈ヴァレルガード・ドラゴン〉がいればね。
⚫ヴァレルガード・ドラゴン
↑の展開以外でも、リバースさせるのに便利。〈ティンダングル・エンジェル〉をリバースさせれば、バトルフェイズを止めることもできる。
⚫スケアクロ―・トライヒハート
汎用枠。単体戦力を期待して。
〈居合ドロー〉のために相手モンスターを残したうえでの、時間稼ぎにもなりうる。
⚫閉ザサレシ世界ノ冥神
汎用枠。除去枠。
あまり特別な理由はないですね。
⚫暗影の闇霊使いダルク
汎用リンク。
⚫No.61ヴォルカザウルス
〈ティンダングル・ドールス〉や〈神聖なる魔術師〉がうっかり残ったときに。
〈居合ドロー〉を撃つハードルを下げるためにダメージを与えておく、という狙いも一応ある。
〈コンキスタドール〉もいけます。
⚫超巨大空中宮殿ガンガリディア
〈エルドリッチ〉がいるので、狙える瞬間もあるかと思い。
〈ヴォルカザウルス〉と同じ立場。
⚫PSYフレームロード・Ω
〈ドロネー〉や〈トイ・パレード〉の巻きなおし。出すにはちょっと手間がかかるが、その価値はある。
⚫カオス・アンヘル-混沌の双翼-
どーーーーーーしても相性が良くて入れてしまったやつ。
奇跡的にまだ実戦では出していない。一人回しでは超出る。
⚫まとめ
最初に上げていたコンボが回りくどいためか、冒頭で話したように、かなり気の長いデッキになりました。
だからこのデッキ、一戦が本当に長い。〈一撃必殺! 居合いドロー〉で決められる希望があるために、無限に耐えるシーンに入ることもあるし。
ちょっと使いづらいデッキなんですよね。
〈ピュアリィ〉をフルパワー運用すると罪悪感が残ると思うので、この枠に収められたのは安心しています。それでも強いが。
〈ティンダングル〉や〈ゴーストリック〉も好きなテーマで、そこが使えたのはよかったです。
想像以上に耐えましたね。
デッキ名の【暴食】は〈ピュアリィ〉の魔法罠回収を食べることに見立てたことから。なんとなく〈ティンダングル〉の雰囲気にも合っていると思います。
これからどれだけ披露するかわからないこのデッキ、この場に納めます。