「2進化ポケモン」の将来
本日より改名…というより以前の活動名に戻したぎんがという者である。
そもそもこの3年間名乗っていたゼロサムと言う名前はゆっくり投稿者として転生するために用いた名前であり、投稿をしていない今となっては不要なのと、ポケカで名乗っているプレイヤーネームとTwitterの名前が異なることで混乱を招くことも多々あったため、名前を統一することに決めた。
自己紹介はともかく、今回この記事を書くに至ったのは、今月28日に発売を控えている「黒炎の支配者」の収録カードに関して思うことがあるからである。
リザードンexに関しては進化するだけでエネルギーが加速でき、バンギラスexに関しては1~2エネで高ダメージを出すことができる。
言ってみればどちらも「進化さえしてしまえば戦える性能」と言えるだろう。
しかし、問題になってくるのが、本当に彼らは進化できるのか?という点である。
というのも、現環境は2進化ポケモンにとって障害と呼べる要素が多数存在するからである。
実際今環境のTier1にサーナイトexのデッキが君臨しているが、あのデッキは中間進化に恵まれている、手札の補充手段に恵まれている、分岐進化が優秀など、その障害をも乗り越える要素が一通り揃っているからである。
ここで、2進化ポケモンにとって何が障害と呼べるのかを整理していきたい。
2進化ポケモンにとっての障害
①進化前複数取り
2進化ポケモンにとっての一番の障害と呼べるのがこれである。
具体的には
真っ先に浮かぶのはこの2枚だろう。というのもこの2枚は現環境で遭遇する確率が非常に高い。
かがやくゲッコウガに関しては中盤以降にミラージュゲートで起動することが多いが、スターポータルや極低温などを使用すれば先行2ターン目に月光手裏剣を打つことも可能である。
となるとこのカードに対抗するためにはベンチにマナフィを出すことが必須となるが、そもそもマナフィを出すということ自体盤面のパワーを落とすことに繋がる上、貴重な展開札のうちの一枠をマナフィに割かなくてはならない。
ただでさえベンチに多くのポケモンを並べなければならない2進化デッキにとって、マナフィを強制的に置かされるというのはかなりの痛手となる。ましてマナフィがサイド落ちした日にはもう投了するほかない。
ヤミラミに関しては、序盤は動いてこないものの中盤以降になるとベンチの進化前ポケモンをマナフィがいようが関係なく根こそぎ持っていってしまう。特に進化前ポケモンのHPが60以下だった場合2体同時に持っていかれてしまう。2進化ポケモンをメインに戦う場合、当然終盤も進化しなければならない可能性が高く、そうなると終盤もベンチに進化前を並べる可能性が高いのだが、そうなると当然ヤミラミという倒してもサイドを1枚しかとれないポケモンに2体進化前を持っていかれるリスクが高くなる。
Dレギュにビッグパラソルというロストマインを防ぐことのできるポケモンの道具が存在したが、現在はスタンで使用することができないため、ロストマインを防ぐ手段がないのが現状である。
SV環境初期の頃は「ヤミラミが構築の幅を大きく狭めてしまっている」とまで言われていた。
この2枚はFセグメントであるため、あと1年以上は現役ということになり、2進化デッキを使用する際は常にこの2枚に怯えなければならないことになる。
②青天井、強制気絶
2進化ポケモンの強みは高いHPで1発攻撃を耐えて切り返せるところにあるのだが、現環境ではインフレが進み過ぎて高HPのポケモンも一撃で倒されてしまうのが現実。しかも1度倒されたらもう一体立てなければならないのだが、1ターンで2進化を立ててエネルギーまでつけるのはなかなか至難の業である。
特にロストギラティナが相手だった場合一度きりではあるがスターレクイエムでどんなにHPが髙かろうが強制的に気絶してしまう。これもヤミラミと同じで現状防ぐことができない。
③進化ポケモンをサーチする手段がない
上記の表を見ていただければわかるのだが、現在のレギュレーションに安定して進化ポケモンを手札に呼び込めるカードが存在しない。
現状サーチできるのはコストの重いハイパーボール、コインが1回裏だと失敗するキャプチャーアロマ(モンスターボールも同様)、サポート権を切ってしまうジニア程度。
過去のレギュにはコストなしで進化ポケモンをサーチできるグッズが存在した(GX限定であるがプレシャスボールなども存在したほか、トラッシュからならレスキュータンカで確定で1枚サーチ可能だった)のだが、全て現スタンでは使用できなくなっている。もし今使えれば、ピオニーでふしぎなアメとセットでサーチすることで安定した進化が可能(ビーダルが立っていれば理想)なのだが…(そのピオニーも来年には使えない)
④単純に進化を補助するシステムが存在しない
過去のレギュレーションには、2進化ポケモンを立てやすいシステムポケモンやサポートが存在した。
アローラキュウコンGXはサーナイトGXを始めとした多くの2進化ポケモンの展開に貢献したし、ブルーの探索も特性を持たない2進化ポケモンのデッキには重宝した。
早熟ハーブメガニウムはとーしん選手とあむ選手が使用したいわゆる「カエループ」などが有名だが、メガニウムが一体立ってしまえば以後は簡単に2進化ポケモンを立てることができ、1エネで殴れる2進化ポケモンにとっては非常にありがたい存在であり、2進化ポケモンにアセロラを使用できたりもした。
裏工作のジメレオン、インテレオンはクワガノンと組まれ、CLベスト4、準優勝という2進化にしてはあまりに輝かしい成績も残した。
今、これらのように進化先とふしぎなアメを容易にサーチできる補助カードが存在しないため、非常に2進化は立てにくいということになる。
カイといううってつけのサポートが存在するが、水ポケモン限定なのでセグレイブばかりが喜んでいるのが現状である。(過去にコルニという似たような例も存在した)
⑤すでに強い2進化ポケモンがさらに強化される
もちろん、全ての2進化ポケモンが弱いわけではなく、既に環境で役割を獲得している2進化ポケモンもいる。
ルギアVSTARのデッキに入っているアーケオス、サーナイトexが代表的である。
セグレイブに関しては元々カイで手っ取り早く立てられるためそこまで影響はないだろうが、アーケオスに関してはルギアVSTARやオムスターVを経由しなくても立てられる可能性が出てくるし、サーナイトexはシンプルに立てやすくなるだろう。元々パワーの高いこの2デッキがさらに強化される恐れがあるため、安易に2進化の補助カードを刷ることができない状態と言える。
アーケオスに関してはルギア自身の攻撃性能というメリットを捨てることになる、2体同時に立つという利点が生きづらくなるという点があり、サーナイトexに関しては主要パーツが軒並みEセグメントであるため、来年の1月には大きくパワーが落ちる。一時的に強化されてしまうのは割り切るというのも一つの考えだろう。
⑥手札干渉
2進化デッキは手札を多く必要とするため、手札干渉1回で全て破綻して何もできずに敗北することも珍しくない。
序盤に打たれてもそこまで痛手にならないナンジャモはともかく、先2雪道ジャッジマンされると高確率で事故る。
とはいえ手札干渉サポートがない時代は存在しないし、ジャッジマンはXYの時からの常連なのでこればかりは割り切るしかないか。
現状における解決策は?
『黒炎の支配者』で2進化ポケモンを補助するカードが登場する可能性も大いにあるが、何も来なかったと仮定して、現状のカードプールでどのようにすれば立てられるかを考察してみる。
①ミュウ
お馴染みのカード。サーナイトexにも採用されている。
特性「ふしぎなしっぽ」でうまくいけばグッズをサーチできるため、2進化ポケモンを立てられる可能性は高くなる。最初のターンであってもバトルVIPパスなどの進化前を並べるための札に触ることができるだろう。
ただし、HPが60のためロストマインの餌食になりやすく、出して1体が限度。
Eセグメントであるため、使える期間が限られるのもネック。
②ペパー
グッズをサーチできる数少ないサポート。
ポケモンの道具に「森の封印石」を選択すれば、スターアルケミーで一度きりではあるが進化先も持ってこられるため疑似的にカイのような動きが可能。
2進化は大きな風船などを採用する可能性もあるのでそういう意味では中盤以降も腐らないだろうし、進化先を多めに投入して自然に手札に来るようにしておけば最悪不思議なアメだけサーチしても進化できる可能性がある。
③ピオニー+ビーダル
こちらも片方がEセグメントのカードになってしまうが、予めビーダルを立てておき、ピオニーで不思議なアメ+ハイパーボールをサーチ、働く前歯で3枚引いた後ハイパーボールを使用、という流れ。
欠点としては先にビーダルを立てておかなければならないという時点でハードルがそこそこ高い点、ピオニーを使う時点で手札に既に進化先またはふしぎなアメを何枚か抱えていた場合それらを捨てなくてはならない点。下手をすれば「フウロの方がマシ」なんてことになりかねない。
チルタリス(誘う調べ)とホシガリス(巣穴に隠す)を併用すればそういった事故は防げるが、さすがにベンチにもデッキにもそんなスペースはない。
④アクロマの実験
いっぱいドローすれば揃うだろうという単純な発想。
①のミュウと組み合わせるとさらに確率が増す。
博士の研究だと、すでに進化先かふしぎなアメのどちらかを抱えているという状況になった場合それらを捨てて、上から7枚の中に両方あることを祈らなくてはならないため、できれば手札を温存できるドローソースが望ましい。
セイボリーやネモよりも見られる枚数が多いため、欲しいカードが引っかかる確率は高いだろう。
欠点としては単に運任せな点。
炎限定ではあるが、「キャンプファイヤー」も手札を温存したまま7枚見ることができるので場合によっては使えるかもしれない。
⑤ぐんぐんシェイク
こちらもEセグメントのカードにはなるが、出したばかりのポケモンを進化させられる。
ただしグッズのためサーチ手段にやや乏しく、ペパーなどのサポートをこれに使わなくてはならない。先1に関してはほぼサーチは不可。
ターンが終わるため基本的に最初のターンの1回しか使用できず、先攻ならともかく後1で使うとボスの指令で狩られるリスクもある。
あまり実用的とは言えないだろう。
⑥レントラー
シークファングでトレーナーズを2枚サーチできるため、2進化ポケモンを次のターン確実に立てられる。
ただし、手札干渉で一気に破綻する点や、レントラースタートできなかったらそもそも何もできない(特に2進化デッキはたねポケモンを並べる関係で他のたねポケモンも多投するのでレントラースタートの確率も落ちる)点を考慮すると、こちらもあまり実用的とは言いがたい。
⑦イオルブ
こちらもEセグメントのカードだが、エボルコントロールで数体並べるというもの。場合によってはメインアタッカーの他にドロー系のシステムポケモンなどを一体置いてもいいかもしれない。
問題点としてはイオルブ一体進化させるのにそれなりに苦労する点、リバーサルエネルギーが必須なのでメインアタッカーに貼る基本エネルギーの枠が少し厳しくなる点、技で出すため返しのターンにボスの指令で呼ばれて一体減らされるリスクも高いという点がある。
⑧アルセウスVSTAR
スターバースで好きなカードを2枚持ってこられるので、確定で1体は立つ。
進化が必要だがサポート権は温存できる。
既にアルセウスパオジアンで使われているギミックである。
一つ問題なのが、パオジアンの場合はアルセウスについたエネルギーを技に利用できるためトリニティノヴァが役に立つが、それ以外のデッキだとトリニティノヴァが完全に腐るのでアルセウス自身が置物と化してしまう点。
逃げエネが2なのでボスの指令で前に引っ張り出されると面倒なことになりかねない。
あとは、一回きりなためそう何度も進化できない点も注意したい。
どんな補助カードなら出せる?
現在のプールで2進化を立てやすくするカードを紹介したが、では、これから先2進化ポケモンの補助カードを出すとしたらどんなカードであれば許されるのか、筆者個人の独断と偏見、それからネットで拾った意見などを元にいくつか書き出してみる。
(現実的に可能な範囲で)
①うらこうさく
単純にうらこうさくと同テキストの特性を持ったポケモンを出す。
サーナイトexは本人の進化前が並ばなければならない+リファインで回していく関係でこのカードと相性が悪く、アーケオスも本人はエネ加速要員でしかなく他にアタッカーが必要なためこの特性とは相性が悪い。この2つには特に影響がないと言っていいだろう。
2進化ポケモン本人がアタッカーを務めるデッキであれば、メインの進化前と裏工作の進化前を並べるだけでギミックが成立するためかなり扱いやすくなるだろう。ただしリザードンexのような別のアタッカーを必要とする場面が多いデッキはあまり相性がよくないかもしれない。
問題点としてはHP90以下でないとレベルボールで手軽に持ってこれない、そのレベルボールもあと半年で使えなくなる、といったサーチ手段に難を抱えている点もある。手軽に持ってこれるグッズがセットだと望ましいか。
また、裏工作は強すぎると言われることも多々あったため、再登場させるのを公式が躊躇う可能性も…。
②スタジアム
1進化→2進化限定で、出したばかりのポケモンを進化させることができるスタジアムを出す。
関係ないデッキは全く強化されない案である。
ふしぎなアメを経由せずとも2進化を2ターン目に立てて殴り出せる、終盤も腐らないので遠慮なく4投できる、エネ加速要員やドロー要員などの他のポケモンを並べる余裕ができる点などがある。
1ターンに一体なのでアーケオスに悪用される心配もそこまでない(アッセンブルスターした方が絶対に強い)。
ただし一番の問題点はサーナイトexが超強化されてしまう点。
逆に言えばこちらも2進化デッキだった場合サーナイト側が貼ってくれれば恩恵を受けられるし、逆にいずれ相手も自分から貼るだろうということで躊躇なくこちらから貼れるという捉え方もできる。
③全タイプ対応のカイ(コルニ)を出す
かなり投げやりな案だが、一番オーソドックスな考え方かもしれない。
もちろんサーナイトexがサポート1枚で出てくる上、他にも超強化されてしまうタイプが出てくるのは間違いない。(特にエレキジェネレーターに簡単に触ることのできる雷など)
「グッズ」の部分を「ふしぎなアメ」にしてしまってもいいかもしれない。
④センパイとコウハイ、メイ再録
XYで存在したカード。好きなカードを2枚サーチできる。
SMで登場したカード。進化先と不思議なアメ、そしてエネルギーまで持ってこられる優秀なカードで、まさに2進化向けといえる。
どちらもポケモンの気絶がトリガーになるため、後攻でサポートを使って盤面を展開しつつ、サイドを先行させてからこのカードで進化ポケモンを立てるのが理想だろう。
ただし、「センパイとコウハイ」というモブトレーナーが当時と違い今はゲームの方に登場していない、「メイ」はポケマスをテーマにした拡張パックに収録されたカードであるというように、どちらも時代に合わせたカードであったため、同カードの再録は厳しいと思われる。類似テキストで別名で出すのが現実的か。
⑤単純に中間進化を強くする
過去に環境入りを果たした2進化デッキの傾向として、中間の1進化ポケモンが優秀であったことがよく指摘される。なので、単純にこれに倣って中間を強くデザインすればいい、というもの。
もちろん全部が全部強くするのは厳しいという事情もあるだろうが、それにしてもいくらなんでも弱すぎるので特性か最低限の攻撃性能はあってもいいだろうと言われることが多い。
少なくとも『黒炎の支配者』に収録されるリザードとサナギラスはそういった性能は持っていないことが判明しているので、今回に関しては期待できない。
リザードンexとバンギラスexはどう使う?
ここまでいろいろ考察したが、最後に、リザードンexとバンギラスexは現状のプールだとどう使えばいいかを考えていく。
リザードンex
リザードンex自身も攻撃性能を備えてはいるが、終盤にならないと力を発揮しない。
そこで、序盤は別のアタッカーに戦わせることになるのだが、なにしろリザードンex自体の進化に苦労を要するため、別のポケモンを進化させる余裕は到底ない。となると、必然的にたねポケモンで勝負をしていくことになる。
そこで真っ先に候補に挙がってくるのがエンテイV。
たねポケモンでそれなりに火力が出せる、少ないエネルギーで技が打てる、高HPで場持ちもよいと3拍子揃っている。
特筆すべきは特性の「しゅんそく」。手札を補充することで、ヒトカゲを進化させるためのパーツを引き込める確率を上げることができる。森の封印石にも対応。最もこのデッキに適したアタッカーだと言える。
勇気のおまもりでロストの攻撃を2耐えすることも可能。
エンテイVではベンチを絞られてしまうため、安定してたねex、たねVを倒すためにこちらも要検討。
非エクを相手にする場合、マフォクシーVを用いてもよい。炎はベンチ狙撃をするイメージがあまりないので、マナフィを置かれないことが多い。ロストなどに刺さるかもしれない。
HPの低いポケモンはファイヤーで相手するのも手。
上手くいけば後1烈火の翼も打てるし、ミミッキュの対策にもなる。
何かと便利なミュウex。
ギラティナVSTARを倒したり、かがやくゲッコウガを前に引っ張り出して月光手裏剣を打ったりもできる。
相手がアルセウスVSTARならトリニティノヴァでエンテイVに加速することも可能。
ただしHPが低く場持ちが悪いので、このポケモンに炎エネルギーを3枚もつけるのはもったいないかもしれない。
かがやくポケモンはリザードン派とゲッコウガ派に分かれると思うが、個人的にはゲッコウガ推奨。
なにせ2進化なので少しでも手札を増やすために隠し札が重宝するのと、マグマの滝壺との相性がいいことと、山札からエネルギーを加速するため、手札に大量にエネルギーが来てしまうと後々困るため隠し札でトラッシュ→エネルギーリサイクル/すごいつりざお→煉獄支配という流れで加速したい(ロストと同じ理論)というのが理由である。
スタジアムはマグマの滝壺でいいだろう。
単純につけられるエネルギーの枚数が増えるし、ヒトカゲが進化できなかった時の保険としても機能する。上述したかがやくゲッコウガとの相性もいいし、烈火の翼ファイヤーも起動できる。
頂への雪道を張られると非常に困るため、多めに入れておきたい。
こちらのリザードンexを入れるかどうかは悩みどころ。
中盤に330点出したい時もあるかもしれないので入れてもいいかもしれないが、煉獄支配を宣言できる確率を少しでも上げるために悪のリザードンexの枚数を減らしたくないので個人的には必要ないと考えている。
基本的にはお好みだろう。
基本的には上記のサブアタッカーで殴りつつ終盤の詰めとしてリザードンexを起動することになるが、相手が白ルギアなどだった場合はいきなりリザードンexを起動してもよさげ。(カビゴンを安定して倒す打点となる)
また、リザードン自身が殴れば雷デッキのそらをとぶピカチュウVMAXで止まることもないし、ダイバルーンを2耐えするので怖がる必要もない。
また、ロストとの相性もよさげ。
過去にロストマスカーニャというデッキも存在したし、最近だとジュナイパーexの入ったロストがジムバトルで優勝しているため、2進化をロストに組み入れることは可能。しかもミラージュゲートを必要としない上、本人は2エネで動けるためキュワワーの逃げエネの確保まで可能。終盤の捲り性能という意味でも相性が非常にいいし、高耐久高火力のアタッカーが相手の前に立ち塞がることになる。
終盤しか使わないため、序盤はヒトカゲを無理に並べる必要はない。また相手がロストだった場合はリザードンはほぼほぼ使わない(ヒトカゲを出してもロストマインで潰されるのがオチ)。
かがやく枠は悩むところだが、やはり上に書いたのと同じ理由でゲッコウガが無難か。(水エネを入れて炎水超の三色にしてもいい)
バンギラスex
エネルギーは闘で、ポケカの中でも特に加速しにくいタイプである。
一応エネルギー加速手段としてガッツのつるはしがある。
汎用ドローとしても使えるが、デッキの枠が苦しいのと、トップ固定手段も現スタンでは乏しいのであまり使えない。
ベンチにしか加速できないため、バンギラスexをベンチに控えさせてから前に出す動きが必要なのもネック。
となると、序盤は1エネで殴りつつ、モミで耐久するのがいいだろうか。
相手を倒せる場面になったらもう1枚貼ってトールランページで相手を倒す。
また、トールランページの「ベンチポケモンにダメカン」という条件を満たせるポケモンとして、以下が挙げられる。
まず、ルカリオに関して、特筆すべきなのは「エネルギーを加速できる」点である。
エネルギーつけかえを併用すれば1ターンでトールランページを打つことができるし、エネの色も共有できるので非常に相性がいいと言える。
しかし、進化ポケモンであるため立てるのに要求値がある、バンギラスの進化に特に貢献しない点が欠点。
ゲンガーに関しては、進化する必要がないため出すのが一番簡単なうえ、倒されてもダメカンが乗った状態で即復活できる点が優れている。ただし、問題点としてモミを使うと回復してしまい、無傷の状態で場に居残ることになるため、トールランページの火力を下げてしまう。なのであまりお勧めはできない。
そしてドードリオは、ダメカンが乗る上に1ドローという破格の性能を持っており、バンギラスexを立てるのにも貢献してくれる。最も適性の高いポケモンと言えるだろう。
ルカリオとドードリオに関しては、モミで回復してしまってもモミの後に特性を宣言すれば再びダメカンを載せることができるため、トールランページの火力を下げずに済む点が優れている。(とはいえモミを打ったターンにトールランページが打てるかはかなり怪しいが)
ただし、ゲンガーのように倒されても復活できず、進化が必要であり、ロストマインなどで倒されるとダメカンを乗せる手段を失うことになる(ヤミラミは無傷でも上技で倒せるが)ので複数立てておくことも重要になるだろう。また、ドードリオに関してはダメカンが乗ると月光手裏剣圏内に入ってしまうため注意。
闘エネルギーの数少ない加速手段としてディノクライも候補になる。ただし置物になってしまう点や先2でサイドを2枚とられるリスクを考えるとお勧めはできない。
パオジアンexに8枚要求をさせるため、エイチ湖やフルフェイスガードを使用したい。
ただし、フルフェイスガードを張るとこだわりベルトが貼れずVSTARを倒しきれない点、エイチ湖は相手に攻撃を耐えられる可能性がある点も注意したい。
パオジアンexやカイリューVであればエイチ湖込みでも倒せるが、パルキアVSTARが殴ってくると苦戦するので注意が必要。
いかがだっただろうか。
この2体の進化を補助するカードや、闘エネを加速できるカードが出ないとも限らないので基本的にはそれを期待することになるが、何も来なかった場合はこう組むことになる、ということは頭に入れておきたい。
あとは新カードの発表や当日の発売を待つのみである。